2021-01-01から1年間の記事一覧
サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』に手をつけ、「バナナフィッシュにうってつけの日」を読む。すごいおわりかた! メタファーのひとなのか、との印象をいだき、幼い少女と沖へでていく場面のほほえましさと不穏さの同居がたのしいなと思った。心配性の母…
夜、ピーマンのドルマ。タネはピーマンのわた、豚挽肉、トマトの果肉、生米。風味はハリッサ、にんにく、塩胡椒、ナツメグ、パプリカパウダー、乾燥パクチー、ローリエ。オレガノも入れたかったが、妹が嫌いなのでやめておく。玉ねぎはなかった。うまい。ピ…
夜、茄子とひき肉とチーズの春巻き、フリカデレ。春巻きは味噌+ハリッサをベースに、ドルマの逆版みたいなイメージで。フリカデレはヨーグルトを多量につかい、酸味をきかせたアレンジ。水気が多すぎてすこしゆるくなってしまったが、ともにベリうまし。ピー…
夜、厚揚げねぎチーズ焼き、玉ねぎとピーマンと寒天のスープ。せんじつ、スープにピーマンを入れるとよい風味がでることに気づいたので再演した。保坂和志「残響」を読みすすめる。デボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く』にも手をつける。いつの間にかイン…
海外にものを送る、30年ちかく生きてきてはじめてやる事柄で、ようわからんぞとぶつぶつつぶやきながらラベルを制作し、郵便局に行き、なんとか送りだす。遅延せず、汚損せず、ぶじに着きますように。ロゴの修正。難路。デジタルとアナログの切り替えという…
思いだし話。天鳳をよくやっている、と友人に話した際に、雀魂じゃないんだという話になり、「『ポンにゃ』じゃないんですよ」と答えたのが気に入っている。いや、「ポンにゃ」も「チーにゃ」もおもしろいしきらいではないのだが、なんなら『咲-saki-』をき…
保坂和志「残響」を読んでいて、スピッツの「空も飛べるはず」を歌う女があらわれたので、アップルミュージックで『空の飛び方』を再生した。名曲「スパイダー」や「青い車」はもちろん、「不死身のヴィーナス」や「恋は夕暮れ」というわたしのなかでもスピ…
咳、いつまでつづくのか?夜、鶏ねぎ生姜塩だれまみれ。大根の味噌汁。うまい。zineのレイアウト。あたまのなかにあった改案イメージを紙面化していくとぜんぜんよくなかったのでもとにもどして調整する。直感は勝利する。夜、同人誌の会議。ひと月半ぶり。…
pitchfork music festivalのストリーミング、初日のトリPhoebe bridgersだけまにあって観る。ライヴ行きたすぎるな? ビッグシーフもアニコレもブラックミディも観たかったな?とぶつぶついいながらポトフを食べつつロゴのつづきをやる。ホーンの華やかさ。…
今日はzineのデザイン・レイアウト作業。表紙に引き続いて裏表紙・背表紙をざっくりと検討し、巻頭言、目次……とあたまのほうの流れを考えていく。のち、メインコンテンツのフォーマットづくりにとりかかる。表紙もそうだったが、序盤の山。これまで受け取っ…
sandro perri『In Another Life』ばかりをかけている。4曲しか入っていないアルバムで、しかもそのうち3曲は同一の楽曲のバージョン違いというストイックな形式の盤なのだが、それぞれほんとうにすばらしく、たゆたうムードに心が洗われる思いがする。こうい…
コロナの後遺症かなにかしらないが咳が止まらない。朝からずっとでているので、気づけばのどというか首(リンパ?)が熱をもちはじめた。体温は低い。首から背中にかけてがズキンと痛む。大丈夫か? 心配なので早寝する。めざめても咳がつづいている。勘弁し…
写真集を郵便局にいって郵送する。ロケ地かつモデルのもとへ。じりじりと照る陽射しとよく吹く風のなか、往復してもどってくると、往路の途中で待っていてもらった祖母がおり、彼女と近所のスーパーまで散歩がてら歩いてゆく。すでに80を超えている祖母にと…
時間のおもさがちがう、と思う。東京と、実家とでである。東京にいればだまっていても無数の選択肢があり、そのゆたかさと煩雑さに心中をつねににぎられつづけるが、こちらにいれば何も迷うことなく家にひきこもることになる。どこにも行けないこと、のスト…
ふくらんだ夏の衰えてゆくあいだ、東京で流行り病に身を崩して回復するまでのみじかい時間を過ごした。その最後の夜。完成したての友人の曲を聴きながら、ちゃぶ台を囲んでいる。コンビニで買った酒で適宜のどを洗い、煙草とお香の煙に燻され、薄暗い橙の電…
埼玉県立近代美術館で「ボイス+パレルモ」展を観る。作品よりも批評がでかくなっているように見えるという点で、ストローブ=ユイレの映画を観たときのきもちになる。パレルモの窓枠を壁に移設する作品や、ボイスの美術学校での政治運動的なアクションなど、…
非通知の電話が診療後にあって、思わず時差を設けて通院した隣る彼に着信がきましたかとたずねたが「(こちらには)きてない」と返答があり、得体のしれない着信履歴にわずかながら芽生えた感情が不安のほうに一瞬振れきったのちうやむやになった。焼きビー…
ポリコレはろくでもない、との考えかたがつよまっている。「それはそうだが」の自覚のうえで、つまりは「あえて」の精神でものをつくり、ものを見る。アイロニーが通じない世のなかになっている、との声を耳にしたり、わたし自身もそう考えたりすることが多…
献立、ベーコンと人参のキッシュ、味噌マヨきゅうり、生姜きゅうり、ボイルドそせじ。朝、チーズピーマン生姜炒飯。へんな夢を見つつ、早起きしたので時間を持て余す。無料公開されている『ゴールデンカムイ』を読んで時間をつぶし、東京へ。谷川雁の「東京…
負のスパイラルがすごい。いかにして正のスパイラルに転じていくか。コードを共有しないひととどのようにして対話を成すのか。これは家族間の話である。献立、茹でいんげん、バンバンジー、卵スープ。スープは鶏の茹で汁をもちいる。滋味深い。親経由でいん…
生まれてはじめて(?)蕁麻疹がでる。両ふくらはぎが信じられないくらいボコボコになる。おびえつつキンカンを塗り、食事の支度をする。豆腐とえのきの卵スープ、鶏茄子生姜炒め煮。寝、めざめ、食べ、ふと脚を見るとこんどは寝る前とはちがうところが赤く…
ずいぶん前にやめたブロスタをインストールしてしまい、時間がとける。クラロワ然り、スーパーセルのゲームには麻薬的な快楽がある。ポケモンユナイトがはじまったらおれの人生はおわる。21日からとの告知もでた。カメックスもサーナイトも登場予定とある。…
つくったペーパーに誤字を見つけ、落胆。ショックでピスタチオを半袋あける。はんぷくろ。かわいい語だね。反復路をおれたちは行ったり来たり、このくりかえしを死ぬまで続行する。東京を去る前に買った服を売ってた店のアプリをその服を買った折に会員登録…
黒沢清『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(1985)、藤井謙二郎『曖昧な未来、黒沢清』(2003)、黒沢清『アカルイミライ』(2003)を立て続けに観る。涙。滂沱の涙。観おわってポタポタと涙が目から流れ落ちつづける。『アカルイミライ』はほんとのほんとに世紀の…
テレビで流れていたので細田守『おおかみこどもの雨と雪』をひさしぶりに観る。冒頭、終始鳴っているかのように思える音楽に、高木正勝さいきょうか?(当時サントラを買った)のきもちにまずなり、引き画主体の抜け感のあるレイアウトに感銘を受ける。徹底…
イメージヴィジュアルの完成。寝ているあいだに公開され、深夜に起床してついったで反応を見る。それなりに好評のようでうれしくなる。集客に役立てればよい。寝る前につくった豚肉と玉ねぎのガーリックトマトマスタード炒めを食べながら、制作物の公開に伴…
(前) 旅に読書はつきものだ、と書き出しておきながらかばんのなかに文庫本をしのばせるのを忘れ、後悔しながら地下鉄にゆられている。いつもは清澄白河駅から歩いて向かうところを、木場駅から初夏の陽射し降り注ぐ木場公園のなかを通り過ぎつつ、都現美へ…
真夜中、ベッドの置かれた壁に穿たれているあけっぱなしの窓のあたりでなにかがキイキイと鳴いていて、ブラインドをめくりあげ、スマホのライトを点灯させると、桟になんらかのフンが落ちている。はてさて、なんのフンだろうと見つめていると、突如上からバ…
(前) ツナと茄子の揚げ玉入りスパゲティで朝餉。蕎麦屋の揚げ玉はうまいうまいといいあいながらひとつのフライパンを三人で囲んだあとは、クーラーのきいた部屋のなかで思いっきりゴロゴロする。ひとしきりころがって、自分たちが猫なのか、そうでないのか…
料理をとりわけるためのスプーンを、自分が食べるためにつかうことのできるにんげん。寝たふりをしていれば、勝手に食事のじゅんびがなされると思っているにんげん。自身が忘れていたことをとがめられ、謝ることもせずにおれだけがわるいの?とすぐさまひら…