2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

形而の図書室

「シコウシテ、って言葉あるじゃん?」 「しこうして?」 「そう」 「考えろって?」 「ちがうちがう」 「志すみたいな?」 「いやいや一文字の」 「一文字?」 「ケージジョーガクのジの字のさ」 「じのじのさ?」 「じのじのさ!」 「ちょっと」 「あ、ア…

ギャラクシっていこうぜ!!!

トマス・ヴィンターベア『偽りなき者』(2012)。ヴィンターベアは、ラース・フォン・トリアーらとともにドグマ95を展開していた監督のうちのひとり。制作会社はもちろんツェントローパである。冒頭からトリアー式の手持ちカメラスタイルが画面上に発露して…

手をとるまでのわずかな火柱

妹の歌声でめざめる。もともと年間休日が少ない職場なので、感動もひとしおなのだろう。都市も大概だが、田舎の労働環境はひとにやさしくない。富野由悠季『機動戦士Zガンダム』21話。いよいよZガンダムが登場する。21話になるまでタイトルにもなっているロ…

デラックス・ラテックス

富野由悠季『機動戦士Zガンダム』を観ながら朝食。15-20話まで。相変わらずずっとおもしろい。ベルトーチカって川村万梨阿なんだ!としる。彼女がアムロにとつぜんのキスをしたあとに言い放つ「女の愛撫で男を奮い立たせることができるのなら、女はそれをす…

よろこばしい吸殻をひとつのこらずバラバラにする

昨日のあまりで朝食。妹が社会人になって以来の長い連休に突入しており、よろこんでいる。わたしもいっしょによろこんでいると、あなたはいつも休みみたいなものでしょうと指摘され、さらによろこんでおく。よろこんでいる場合ではない。テキストの編集のし…

夜汽車が通る瞼の裏を

スパゲティを茹で、オリーブと豚味噌と和えて食す。醤油も数滴たらす。いちにちの大半を寝床で過ごしていた。カステジャーノス・モヤをよむつもりだったのだが、漫画と戯曲を読んでいたのだった。トロプリ8話。前回「想像力」を語っていたみのりん先輩が、料…

無声映画のアンソロジー

妹に薦められ、ソウマトウ『シャドーハウス』を読む。10話くらいまで読んだところで、これいつおもしろくなるの?と推薦者にたずねてしまうくらいにはスロースターターだったのだが、まだまだといわれるがままにスワイプしていくと、ちゃんとおもしろくなっ…

花丸ください、いっとうおおきいやつ

ダニエル・J・クラーク『ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-』(2018)。めちゃわらった。21世紀になってふたたびじわじわと波及しはじめた、地球平面説を信じるひとびとを題材にしたドキュメンタリー。怖い作品でもあるが、エンタメとしてつくられている…

死に神フラッシュ!

アジカン、アイドルズ、ピロウズなどを聴きながらインターネット放浪。テキストに向かう意志をもたれよとおれがささやくが、指がいうことをきかない。ラーメン屋に並んでいたときのこと、わたしの前や後ろに立ち並ぶひとのすがたを見つめていると、年相応の…

づんづん峠で滑落死

長峯達也『映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピバースディ♪』(2008)。プリキュア5かつ同監督では『鏡の国〜』(ラジオで取り上げたのになぜブログに感想を書いてないのか!)の方が好み。「眠り姫」(眠れる森の美女)を下敷きに、愛する者に名…

くちづけの貧弱

祖母らとラーメンを食べ、桜を見にゆく。せんじつの祖母とはちがう祖母である。今日のラーメン屋は全国的にも名店と名高い店、評判にたがわぬおいしさに舌鼓を打った。とにかく麺がちょう好み。曽我製麺。肉そばを食べたが、チャーシューはこんなにいらんな…

撃沈したのはきみのほう

昼、キャベツときゅうりと煮干しのサラダ。ガーリックバターライス。夜にステーキを焼いてそれを載せる。煮干しがでかい+かたいで食べにくく、次回はもっとちいさいやつを買わねばと思った。朝はスープを飲んだ。べつにインド系のスパイスをつかっているわけ…

astrological facing

夕寝早起きのモード。これだとラジオが放映できなくなるのでどうにかしなくちゃならない。外光のあかるさを得るまではベッドの上で雌伏し、カーテンの隙間からの光にまぶしさを感じる頃合に本をひらく。沼田真佑『影裏』をさいごまで。話の運びに巧みさを感…

そういう真似はやめてください!

車酔いし、帰宅するなり寝こむ。深夜にめざめ、エイリアン:アイソレーションの実況プレイ動画を完走する。エイリアンの造形、マジで怖い。フェイスハガーのおとろしさ。外があかるくなるまでふとんのなかでだらだらし、妹がこの格好どう?とたずねにきたのを…

群衆の手の数で命運を占う

花を見にゆく。車椅子に乗った祖母らとともに、桜を見る。花の写真を撮る。白鳥が池で泳ぐすがたを見る。風に花穂がゆれるさまを見る。にぎやかな人出をひさしぶりに目にする。晴天。くしゃみをして鼻水が垂れる。ティッシュがないのでそのままにしておく。…

フライドおじゃがを食べませう

富野由悠季『∀ガンダムⅠ 地球光』『∀ガンダムⅡ 月光蝶』をつづけて観る。地球光ってそういう意味か! 50話を2時間+2時間に圧縮するフシギさ。テレビ版を観たあとだとあまりのテンポの速さにわらってしまう。あらためて思ったのは、画で芝居がきちんとできて…

ギャフン鍋をつつくひとびと

ハムチーズホットサンドを食みながらダニエル・エスピノーサ『ライフ』を観、ねむり、日が変わった頃めざめる。菊芋と鶏肉と玉ねぎで肉じゃがをつくっておき、リドリー・スコット(というよりもアーロン・グジコウスキ?)『レイズド・バイ・ウルブス』3話を…

ぢゅうぢゅういうとる隅のほう

ジャネット・フレイム『潟湖』を読みおえる。言語芸術の自由さにまずたのしい思いがした。ラジオでも話したことであるが、たとえば、「煮たカブを食べるいとこたち」の以下のような場面。 ドットおばちゃんは大柄で、息がつまるほどたっぷりした茶色の目と髪…

毟られエキサイティン

富野由悠季『∀ガンダム』47-最終50話。ソシエ、、とにかくソシエ・ハイムに思いを馳せる。おれはソシエ・ハイムのためにものをつくろうと決めた。この世に生きる、あらゆるソシエ・ハイムのために……これまでずっと諌められる側だったソシエが、ジョゼフを諫…

こわかろう、かわいかろう?

富野由悠季『∀ガンダム』39-46話。39話「小惑星爆烈」、核弾頭が地球上で爆発してしまう描写を踏まえて、「人の叡智が生み出したものなら、人を救ってみせろ!」と月に落下する小惑星を爆破させるために核をつかうロラン・セアックのすがたに感動する。人を…

他者を待たせてばかりいる/あなたもそのうちのひとりでしょう

めがねがずり落ちるのでした。すこしうつむくと、鼻のあたまと耳の裏手をセル・フレームがすべって、わたしの視界に縁ができるのでした。うっとうしいわね、となかゆびでめがねの山に触れてぐいと押しもどすのですが、またすぐに鼻あてはすべってきて、ちい…

汚水の急流に耳を貸す

やけにおおきい音で聴覚をみたす。自分の思考と精神を守るための所作。夜食、ブルダックポックンミョンのカルボ味。卵とチーズと韓国のりをトッピングする。相変わらず辛い。変わってたまるかという話だが。朝までテキストにかかりきりになる。起きてきた妹…

げつめんにて(にげつづけてね

腸の調子がわるい。プリキュアとポケモンを観て就寝する。志水淳児回!とスタッフクレジットを見てテンションがアガる。後ろ歩きの反復ユーモアなど、彼由来だろうか? 前話くらいから作画に粗が見えはじめた気もするが、それもプリキュアだよなとあすかパイ…

インターネットぶつかり稽古

昼、ホットサンド。夜、おからパウダーに炒めた人参椎茸を入れ、昆布茶汁でふやかしたもの。いわゆる卯の花。もやし入りそぼろ。醤油味。ターンエーを34-35話。とくに目を見張った箇所はなし。ディアナとソレル、どっちがどっち!?という演出がおもしろい。…

おなじことばかりを何十年にもわたって喋りつづけて川に流される

きれいに洗ったアボカドの種を水を入れたグラスに浸け、発芽を待っていた。たまに水を替えながら、次第に実に亀裂が入っていくのを日に日にながめていた。ふと、ちかごろは様子を見ていないなと思いだし、そのことがこのことを書かせる要因となった。読書の…

さよなら感情労働

いちにちかけて確定申告の書類をつくる。切手を貼って投函する直前まで直進する。夕、ブロッコリを塩で茹で、かつぶしとごまと昆布茶とごま油でナムる。よい味。昨日のあまりといっしょに食べる。夜、ラジオ。震災特集最終回。130分くらい。放映場所が変わっ…

一語でおわらないのがげんじつだろ

乃が美の生食パンとやらをはじめて食べる。評判ほどではないのではと思ってしまう。口内にべったりとはりつくパンの感触。富野由悠季『∀ガンダム』31-33話。33話「マニューピチ攻略」をベスト回に挙げているひとがおり、期待していたのだが、あまりわからな…

愛さぬ摘みの首代わりのベロ

ブログ用の掌編を末尾まで書く。こんなものを量産──しかも信じられない鈍足で──していないで、長いのをおわらせるのに時間をつかったほうがいい。尻を叩いてくれるひとを、わたしの外側に欲しているのだ。内面の話をすぐに外部化に頼るな! ここ数ヶ月の富野…

しってるメロディの多重が歴史

手軽さをいかにぶちのめすか。と題目を立てたとき、わたしの目はその手軽さを生みだしている側でなく、受容する側に注目するようにできている。この傾向をちゃんと自分でおさえておきたい。デザインの相談がまた舞いこむ。うれしい。こうやってうれしいと思…

海を積む

米を炊き、洗濯機をまわし、掃除機をかけ、塩麹に漬けておいた鶏に小麦粉とおからパウダーをまぶして焼き、刻み椎茸と長ネギ、かつおぶしを入れて和風の炒めものができあがる。茄子の煮浸しを食べきる。食後、10数年ぶりにいとことネトゲ(なつかしいひびき…