2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

川の中流れいこ

無痛分娩だった、って貴水がいってたって、有川がさ、脚の運びを推したり妨げたりする水の流れに気を張っているところに、皆川が声を発しながらわたしの背に掴まろうとする。布越しに彼女の手が肩に触れ、わたしは重心を更に深く落としてその場に留まろうと…

ハウ

つくり手の意図について。どこでその意識を切り離しているのか。Aという作品をクライアント(依頼主)Xに見せたときの、つくり手の意図の重要性(重要でないという値も含めて)? 手を離れた時点で、つまりはそののちに加筆修正があろうともいったんは「完成…

文殊的にクロール(ねはんねはん)

けっきょくそんなもんなんだよなあというあきらめへの対処法について。突破感をしばらく獲得していない気がする。そんなことをぶつくさいいながらも、やっていくためにはやっていかないといけない。不条理なトートロジーだ。SNSの「いいね」に質はやどらない…

ホッチリ、ホッチリ、ぽっちりな

ブルダックポックンミョンで鍛えたおれの胃と舌のまえでは!と軽々しく辛ラーメンに手をだしたがちゃんと辛い。鼻水をだらだら垂らしながら食べる。春菊、鶏肉、卵、チーズを入れた。ディアオ・イーナン『薄氷の殺人』を観た。 薄氷の殺人、鵞鳥湖の夜でもそ…

夢魔ムウマカントリーマアムマルクス

悪夢を見た。中身は忘れたが、悪夢を見たという感慨だけがわたしの身体にのこっている。布団でうだうだしながらHAPAXにあっぷされた谷川雁論を読み、思想をうねうねさせる願望の胎動を感じた。両極性について触れている箇所、「あいだ」の話をしていると思っ…

ゴブリン、ポストゴブリン、プレゴブリン

音楽におけるゴブリンといえばサスペリアのサウンドトラックも担当したイタリアのプログレバンドですが、本稿で紹介するPREGOBLIN(プレゴブリン)は、2016年に結成されたサウスロンドン出身のツインボーカルロック・デュオです。Fat White Family(ファット…

いままででいちばんの火鉢

昨日眠る前、INA『つつがない生活』をトーチで読んでいた。とにかく絵がいい。それはどのカットをコマにするかという選択の連続の反映でもある。がばと起き、めしを食らいつつ、ひさびさにエルガイム。23-29話まで。22話がすばらしいという話を無化報でもし…

注ぎ口の採取法

ウェビナーに参加した。web+seminarの造語で、つまりはオンラインセミナーだ。昨日のラジオ終了後にリスナーであり友人のYさんから教えてもらったもの。こちらの音声や画面が共有されていないか不安になる、心落ち着かない体験だった。「ウェビナー」という…

遅足のチャレンジ

起き、パンを食べ、プリキュアマラソンをスタートさせる。まずは第一作、第二作。志水淳児『映画 ふたりはプリキュア Max Heart』『映画 ふたりはプリキュア Max Heart2 雪空のともだち』。後者をとくにおもしろく観た。前者がもとのアニメ版の拡大発展系に…

短毛に寝そべる背中

妹の車でハロワへゆく。もう慣れたものである。あとぜんぶで4回ほど行くことになるのか? 職員たちはやさしい。帰りに古書店にも寄ってもらうが、閉まっていた。今日は定休日でないはずなのに、、としらべると、どうやら営業時間が4時間程度しかないようで、…

missile missing missions

今日も今日とて紙と印刷について学んでいく。きのうの鍋があまっているので、そせじをボイルし、祖母の味を思いだしてスクランブルエッグのマヨ和えをつくる程度にしておく。母の漬けたカブや、なめたけや、韓国のりも食卓の上にあがり、品数が多い。パクパ…

桁をあわせる/遠いところから乗ったことのないものに運ばれて

なめられがすごい。目覚めると腹が痛く、両親はラーメンを食べに行くというのについていくことができなかった。昨晩ひさびさに酒をガブガブ飲んだからだろうか。プリキュア・仮面ライダー・戦隊もののニチアサセットを鑑賞したのち布団でぐったりし、夕方こ…

jpegのpe

文化庁を崇める未来が見える。行為を憎んで組織を憎まず?とあいちトリエンナーレへの助成金撤回に対するデモへと足を運んで、デモのためのネットプリントをつくったり、抗議のためのイベントを開催したりしたことを思いだす。「感情で記号だけ攻撃しろ!」…

夜会巻き

深夜は制作のモードの深みへとずぶずぶ潜っていく時間。アドビをゴリゴリやりながら、同世代の売れてる作家(といっても、制作じゃ食っていけていないとそこには書いてあった)のインタビューなぞを読みだしてしまって、いろいろ納得いかねーという思いがふ…

めくりあった日除けのくぼみ(赤くなった突起もある)

妹がおたけびをあげているのでめざめる。レンジで温めた容器があついあついと叫んでいた。わたしも食事をし、髭を刈ってシャワーを浴びる。ひさしぶりにカラーシャンプーを投入して髪の色を多少もどす。『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』のつづきを…

洋梨に語りかける前に

みっつ、ならんでいる。コルクボードの上で、それぞれが、それぞれの時間を通して、熟すのを待っている。深夜、だれもいなくなったキッチンで、わたしは谷川俊太郎の名づけたすばらしい書名「夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった」を思いだす。お昼前…

ビョー線のラァヴ

父親のすがたをみていると家父長制ははやく滅ぼさなくてはならないとつよく思う。さまざまなフィクションやげんじつのなかで「わたしはあなたのママじゃない」と怒る妻のきもちがよくわかる。ぜんぜん話はかわりますが「おまえがママになるんだよ」ってめち…

ぬまちの壺の膚を焼く

ヴァレリー・ミュラー×アンジュラン・プレルジョカージュ『ポリーナ、私を踊る』を観た。とりあえずついーとの引用。 ポリーナ、私を踊る、原作に経済の問題が加味されて貧困女子成り上がり/上がれずストーリーみたいになっており、その翻案を興味深く観た…

けいけん離脱

自身が自身のアートディレクターであること。会社員時代は決定権を相手に手渡すことが多かったが、フリーになった場合はある程度自らの主張をそこにねじこまないといけないのだろうかと思った。インデザに触れはじめたころ、依頼者が連れてきたイラストレー…

ライフル銃ください

ゴミをだし、洗いものをし、掃除機をかける。ソファで昼寝し、制作のための手書きスケッチ。つづけてインデザで実作業。リハビリテーション、リハビリテーション。細部の詰めをどこでフィニッシュさせるかに難儀する。疎密のバランス。日が暮れてきた頃、白…

勇敢なる寒波の将来

舞城王太郎『熊の場所』を読みおえる。ラジオでもろもろ話してしまったのでここではあまり触れないが、やはりフェラチオと村上春樹をむすびつける手腕はおそるべきものがある。舞城の魅力についてはそのすばらしき同感者・友人Oをゲストに呼んで放送するのア…

枯れた山、赤黄色灰赤黄色灰

お目当てのラーメン屋まではそれなりに距離があるため、車で1時間ほどの道のりを走っていく。都市と地方では距離のパースペクティブが変わる。道中の山々はあざやかに紅葉し、目に麗しい。だだっぴろい田園がこころをおだやかにするし、湖も見える。水量の減…

みたんだよ

ラーメンを食べにゆく、地元でいちばん好きなところ、何年ぶりかに食べたが今日も美味であった、、いつもよりすこしうす味だったかもしれないが、たわしやら石鹸やらの日用品を買って帰る。小雨が降っている。家をでたときに外壁にはりついていたおおきなカ…

コクトー梅酒

プリキュア観っぺえとテレビをつけたらマラソンだか駅伝だかにつぶされており、ショックを受けた。何年ぶりかのプリキュアとの対面が! 代わりに妹に釜玉うどんをつくる。わたしはインスタントラーメンを食べる。キャベツとそせじと卵入り。昨日のごはんとさ…

じぶんしいたげないでじぶん

『あひる』を読みおえる。今村夏子の不穏さはくせになる。つかもうとする手からスーッとのがれていくような得体のしれなさが作品内に反響していて、しまいにはそれがあらぬ方向へといってしまって、それを呆然とながめるわたしがぽつんとのこされる読後感。…

おはよう/向かう先なし

母が幼少の頃のアルバムを整理する。古いものは台紙に写真が貼りついてしまっており、はがすのに苦戦する。ときにはわたしの幼い頃の写真もあらわれたり、若い祖母のすがたを見かけることもある。フィルムカメラが廃れたいまでは、このようにしてアルバムに…

凶力メカコロ区

エルガイム、6-8話。ふざけが過剰だ。細かな部分までもおどけの芝居を執拗に挿しこんでいる。決め顔とくずれた顔の落差もすごい。レッシィはこんなにはじめから仲間フラグが立っているのだなとおもしろく見ている。「ありがとう、か。軍では聞けない台詞だな…

複素のスペクトラム

夜はカレーです。ヨーグルトも生クリームもないけれど、バターチキンカレーをつくります。具材は鶏もも肉、玉ねぎ、ピーマン。八幡屋礒五郎の七味ガラムマサラとインデラカレーのカレー粉をミックスし、ほかクローブ、コリアンダー、ナツメグを足します。ホ…

珍道

ハロワへ。いわゆる認定日というもので、失業手当がもらえるかどうかを判断する、無職のわれわれにとっては命綱のような日である。認定をもらうには受付の時間が決まっており、指定された時間に書類を提出しなくてはならない。わたしは免許をもっておらず、…

marudebatsu

ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの』を13章の半ばまで読む。どの章もうんうんそうだよなというきもちで読みつつ、ん?と思ったことをメモしておく。うんうんのほうもふくめて、おしりまで読みおえたら読書記事を書くかもしれない。まず「資本主義…