2022-01-01から1年間の記事一覧

slow's raw law

森とんかつ『スイカ』2巻。おもちろい。人の生き死にに深刻さがないのがいい。1巻よりもエロの目線が出張っている気がする。わたしは所持しているからまだいいのだが、おどろくべきことにすでに1巻を紙で入手できない状態になっており、おれはかなしい。頼む…

おまえがやめろよ接触平原

やばいやばいと言いながらワークがひとつ完了する。あとがつっかえているのでやばさはぜんぜん低減していない。片づけなくてはならない些事のいくつかも合間にフィニッシュさせる。心労は多少晴れる。猫の存在でほのぼのしているここさいきんのブログだが、…

逃げ場の逃げ場

ドンブラ37話。ソノシ登場(および退場)回。スポット参戦っぽかったジロウがスポット参戦でなく、スポット参戦ぽくないソノシがスポット参戦なの、マジでウケる(今後もでてくるのかもしれないが、、)。おでん屋での脳人→ドンブラチーム伝言ゲームのくだら…

シンキング幽霊(Let's go!)

ワークがもりもりしてきたが精神に失調をきたしてしばらく床に伏せっていた。途中、ポケワンというポケモンネタ縛りのお笑い賞レースの動画を観た。二次創作における「笑い」ってこういうことなのだろうか。夜、大根葉めし、大根舞茸豚肉の塩ヒハツ煮、そせ…

死体はいつもぎこちない

水魔総集編。Aパートのナレ(担当はグエグエのひと)の〆後にグエグエの告白を受けたスレッタの「え、」をつけてCMに移行するユーモアにわらう。一瞬期待の念が起こったウテナ的総集編ではなかったとはいえ、たのしく観れるよくできた構成だった気がする。何…

再生産殺しの生産/a-b-c間

冨樫義博『ハンター×ハンター』を生まれてはじめて読んでいる。「ゴンさん」などネットミームとしては触れていたが、ジャンプを通らずに歳をとってきたのでいままで読まずにいたのだった(ワンピースは単行本で読んでいた)。無料公開されていた340話から読…

最後の失い

わたしのタイムラインでも「泣いた」との言及をいくつか見かけたメロスの記事を読み、しっかり落涙した。古典・神話の風格がある物語だよなと思う。「初夏、満天の星である」に対する「CM入れるなら絶対ここじゃん」という感想、30分アニメの構造が身体化さ…

健常賢女臭いか死ぬか

中山竜『チェンソーマン』3話。予告がバチバチだったので本編を観るのをたのしみにしていたが、そしてvs.コウモリの悪魔シーンはじっさいバチバチだったが、期待を超えたかと言われるとちょっと口ごもってしまう。マキマとアキのドライブシーンの台詞と噛み…

まるまりトーキング(NO FACE)

チャック・ラッセル『ブロブ/宇宙からの不明物体』(1988)。宇宙から飛来した殺人アメーバ(?)が街の人々を次々に殺戮していくSFホラー映画。だいぶまえに大学の先輩であるTさんからすすめてもらったおぼえがある。おすすめメモリストからあまり長くない…

冬毛のスポーツカー

森達也『A』(1998)。オウム真理教を題材にしたドキュメンタリー。「撮る暴力」の刻印がすごいが、オウムを取材しにきたカメラマンが着ているスウェットに印字されている「BROTHER MOTHER HAIR LOLITA LEGS FAT」にわらってしまった。決定的なものを撮って…

土だけにひびく警報を鳴らす

ライド。自宅から20キロちょい行った公園を目的地に設定する。途中、観音の看板があったので立ち寄る。本尊に相見えるためには事前予約が必要のようだったので、あたりをふらふらしてふたたび目的地を目指す。舗装してあるとはいえ狭い林道を通る羽目になり…

ニャオズ・バイブレーション

過日Qさんの電話のなかで、わたしが保坂和志の『残響』を引き合いにして書いた文言が音読された。 seimeikatsudou.hatenablog.com そのことが、乗代雄介『パパイヤ・ママイヤ』にも書かれている、と思った。 「ウチはあんたとぜんぜんちがうし、あんたの今ま…

みすてられじょうず/あいきょうまんてん

朝のニュース番組、モルディブの海上都市がどうのというニュースの際にトロプリの変身bgmが流れ、やる気パワーがカムバックする。中山竜『チェンソーマン』(2022)1話。原作第1話を映像化しているわけだが、デンジとポチタの関係性にフィーチャーしただいぶ…

金属製の思いやりですから

ぐずぐずしているからだいぶ先の予定の「理想のスケジュール」がくずれてしまう。だいぶ先だからまあ、とあきらめもつくが、もうちょっときびきびうごいていれば事態は変わったかもしれないのでくやしみもある。夜、春菊舞茸豚トマトの和風だしスープ、豚バ…

無双しないから挽肉になるはず

猫がやってくる。キジトラと黒白。かわいい。じきにここにも写真が掲載されることだろう。猫党のみなさん、たのしみにしていてください。冬野梅子『まじめな会社員』1巻開封。そうかあみこは経堂住みだったか、、と連載当時もおそらく思ったであろうことでし…

走破の暗唱

シロップの新譜発売の報によろこぶ。その文言を見かけた際、お!と声がでるほどまだシロップのことが好きなのだなと自分でもおどろいた(いや、もちろん大好きなのだが)。全曲新曲ライヴをやっていたことにいまさら気づく程度のファンだというのに、、朝、…

common command control

さいきんはよく蚊と格闘している。あまり俊敏でないのが多く、しかしわたしの視力もショボショボなのでいい勝負を日夜くりひろげている。夜、ぺたんこハンバーグ、マスタードチーズソース。うまい。クローブ、ナツメグ、シナモン、クミン、塩胡椒。ソースは…

ひらたくなるならきみを挟もう

ユーレイデコ最終12話。POV+3D背景のアバンであらわす「異界」(=ハックの過去)演出がよかった。終盤、前にせりだしてきた「家族」はラストには吹き飛んでしまって拍子抜けしたが、これはこれでまあいいか?みたいな観後感。こういう着地をするのであれば、…

想像以上にびりびりに破ろう

ミシェル・ウエルベック『地図と領土』。ジェフ・クーンズとダミアン・ハーストが対峙しているシーンから始まるように、現代アート(界隈)をモチーフにしている点は美術家の端くれ(もうほとんど「美術家」としては活動していませんが、、)としてつよく惹…

受像のフレームワーク

すでにわれらの憩いの場となった狼騎に行き、映画の話をする。灰皿に増えていく煙草同様、話を積もらせていると背後のテーブルから「黒沢清」という単語が聴こえてきて、なおかつSさんが「審査員いる」と打ちこまれたスマホの画面を見せてきたからにはわれら…

ちゅきちゅき触覚デンタルフロス

「コレクション展1 うつわ」@金沢21世紀美術館。タイトル通り「うつわ」をテーマにしたコレクション展。展示室を限定したこぢんまりとした展示だったが、とりわけ中田真裕の陶芸がよかった。工芸的なものに惹かれる感性をまだあまり持ち合わせていないが、…

マリアナ海溝よりも深いヴァジャイナ

北陸の電車の肌寒さの洗礼を受ける。あまりの寒さに対面のシートに座るおじさんは自らの腕を擦りながらうわ言をうめいていた。車窓に映るのは霧をまとった霊験あらたかそうな山々と、その手前に建立されたべらぼうにデカい工場。そこで働く人間たちの通勤車…

きみを見つめる目の数のなかのぼく

他者の生がなければ自己の生など規定できない。他人のブログを読んでいて思った。行ったことのない場所に住む、名前もしらないひとの、酔っ払ったまま自転車で駐車場を走っているブレた写真を見て、ひどく心をうごかされた。昨日Hに聞いた話は重石のようにわ…

去勢を強いるアホどもに唾を

外から幼児の号泣がきこえる。せんじつ朝の4時にHさんがはじめたグループ通話で、たったふたりの応答者の片割れであるAが「虫の声すごいけど」とわたしの端末にそそぎこまれるさまざまな鳴き声を指して言ったが、このにんげんの叫びのさなかにも何種類もの虫…

憐む奴らは皆殺し

デパプリ25-26話。25話はキャンプ回。往路のドライブ時にグラサンをかける妖精ズとマリちゃんのイケ感がいい。忘れ物の鍋をゆいが受け取る際、もってきたたくみの手の上に手をかさねる描写、キュン死する。着火シーンの失敗したキャラ(あまね→たくみという…

おはようデスゲーム

NIAVへ行く。思っていたよりもちいさく、しかし雰囲気は抜群だった。場所と構成の変化によって展示の印象も様変わりしていて、より「地域アート」の様相が前面化していたように思う。ところで、廃校を再利用する際に「アート」が召喚されるのはなぜなのだろ…

使い捨て愛情包帯

起床、即、j.comの来襲。敷かれた布団をそのまま踏みつけて部屋のなかへとずかずかと入っていく神経が、j.comという企業体の中枢をつらぬいている。しばしだらだらしたのち、バスに乗ってQさんとうなぎを食べにでかける。川勢。焼身のなんちゅうふわふわさ。…

make some noise(yougazer)

昼過ぎにめざめる。相変わらずみなは怖い話をしている。みんなこんなにも怖い話が大好きなんだ。夜通し怖い話をするくらいに! バラバラに殺された妻と娘のからだを縫いあわせて誕生したのが***だ!とだれかの話の話されなかったオチ(つまりはわたしの妄…

ガブ

排気口『呼ぶにはとおく振り向くにはちかい』。生の言葉が胸を打つこと。これまで周到にエモーションへの傾倒を避けていたテキストにおいて、迷彩となる覆いのない位置にキラーワード(しかも作品タイトルを直接的にからめたような!)を露出させており、そ…

流れ落ちるキンタマのようだね

旅にでると詩が書きたくなる。だから、ここ何年かは東京に向かうバスのなかで詩行を書くことが多い。天気がわるかった。ターミナルまでは父が送ってくれた。バスの到着を待つあいだに立ち読みをした書店では、安倍の顔がでかでかと印刷された『hanada』の最…