2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

機雷に当たるまで敗走する

蛇口をひねったら水がでない。え、台風って断水とかあるん? 通信制限のかかったカクカクのスマホで「水 でない」だの「断水」だの検索するもとくにわたしの住む地域でそんなことが起こっている様子もなく。そもそもこのアパートどこにメータあるん?と雨しぶき…

風下でふくらむ花を摘むひと

オウガの野音にいったとき、バッグに『ねむらない樹 vol.1』を入れていたのだがみごとにびしょびしょになって紙がぶわぶわになってしまった、まだ冒頭の現代短歌100しか読んでいないがみんな海好きすぎだろと思ったよ、おれも好きだよ海、しばらくいってない…

碑になる背骨の擦りあとをなでる

詩集の束見本ができた。よい感じである。本をつくるときはまず束見本だとかつてボスもいっていた。予算的にむりだと思い込んでいたが、ただでだしてくれるというので乗った。じつぶつがあることによる、イメージのふくらみはとてもおおきい。詩でたたかうの…

反意の道順をふりかえりながらうろうろする

「KくんとFくんはいつも著者の考えとは反対のことを書くよね」細かなところまではおぼえていないが、中学校時代、国語教師が授業中に発した言葉だ。Kくんというのは当事わたしがよく遊んでいた友人であり、Fとはわたしである。教科書やテストの設問としてよく…