2017-01-01から1年間の記事一覧

精神のもえつき

年がかわる、そのまえに更新する、29にしごとがおさまった、30に映画納めをした、ブニュエルの『皆殺しの天使』、、おもしろくなかった……カウリスマキの『希望のかなた』とはしごしたのだがイメフォいかずに帰っていればよかったな、もうブニュエルを観るこ…

コーコーとてるじゅっぽんのつま先

1_ WALL グラフィックの二次審査へゆきました。1対1or2の面接×6という形式で、はじまるまえはこれは消耗戦だなと思っていたのですが、おわってみるとそんな感覚はなく、むしろおわりに近づくにしたがってなぜか高揚していくというような感覚を受けました、な…

とびだせ、殴れ、おまえの置き去り

ひとりぶんの期待、ひとりぶんの責任、ひとりぶんの自由。おれのキャパはどうしてこんなにすくないのか、もっとおおきなかまえかたを習得したい。自己のゆらぎの包括を、もっとやさしく、もっとしたたかにできるように。ボグダン・ジヴォルスキ「ジヴォルスキ…

はりあいがないか、編み目をぬけでる

ヴィータリー・カネフスキー『動くな、死ね、甦れ!』@ユーロスペース、よい! 子供のはつらつさ、その生意気なかがやき! とにかく四六時中うるさく叫びつづける発話、会話、命を燃やして話している、生命の発露としてのヴォイス、スターリン政権下のしばら…

ロングフォーム、助走するパ

運慶展とあわせて古代アンデス文明展にも足を運んだ。トーハク同様、カハク、国立科学博物館も生まれてはじめていったのだった。運慶がうしろにひかえていたためにざんねんながら常設展は観れなかったが、あらためておれはエスニックな文物、土偶やはにわめ…

好き勝手に立ちあがったり手をふったり舌をみせたりする

家にいるときからだをべちばち叩く癖があるのだが、『MR.GAGA』でも『ST SPOT 30th~』でもそうしたうごきがあり、やはりこの身体音楽は鼓動のリズム、地球のリズム、宇宙のリズムと同期する〈わたし〉の発露なんだと熱弁をふるったのだがいっしょに住む恋人…

北伐

方言/標準語(日本語/英語)、イギリス/EUというナショナリズム-ローカリズム/インターナショナリズム-グローバリズムの対比のなかで、多様性/画一化の見地における移民受け入れははたしてどちらの側に立つのか。個人の自由と反ネオリベの両立とは何を…

内なる帝国(迷彩のフラッグ)

さいごにいうと、から2-3時間話をつづけるひとが中心の会議をいくつも乗り越えることで得るものについて。ラヴ・ディアス『立ち去った女』、長さはちからである、その持続との対峙から生まれる〈つかれ〉は達成感と似た質感をもち、何かとともに過ごすことの…

想像図はつねに先取りを予期している

詩手帖の中間合評対談、つまりはまいとし11月号には息切れしてしまって投稿しそこねがちだったのだが今回はぶじ投稿でき、なおかつ佳作に入っていたので、あるていどの文量をさいて作品に言及がなされていた。こうして自作が読まれているという事実が何より…

アーキテクトの文明論

3331で小山友也のふたつの展示を観る。2014だか2015の五美展に出品されていた作品のなかで断トツにおもしろかったのでおぼえている、街中や本屋などのイヤホンの音漏れの音で踊るという、プライベートとパブリックの境界を突き破るパフォーマンスを記録した…

帰巣の準備体操

5-6時間の会議、というより聞くこと、発言せずにただひたすら話を聞くことがザラである「労働時間」をいかにしてポジの力に反転させていくか、その思考と試みに疲労をおぼえている。おれはつかれた。話すことは快であり、聞くことは不快である。 知ることは快…

線形サンダーブレーク

外山恒一トークイベントでありえないと思ったのはだれだかしらないがおれが席をはなれているあいだに飲み物が入ったコップをひっくりかえしてひとのかばんといすをびちゃびちゃにしておいてそしらぬかおで放置してゆくその心胆だよ、会自体はおもしろかった…

あつまりの最小

Aokid『I ALL YOU WORLD PLAY』@STスポット、よかった! 高揚があった、色のレイアウト、エモさをはらんだ肉声のダンス、自分の得た感動を、相手に衒うことなく伝えるまっすぐさが、そのまっすぐさゆえに突き刺さってくる。どうぶつえんではじめてAokidさんの…

ふたたび受胎(気おくれ風の

チリの話は『チリの闘い』のDVDがとどいてからにする。この予告を観るだけで涙がこぼれそうになる。今年の9/17(日)と22(金)、PFFで一挙上映されます。 鈴木洋平『丸』、きてれつ! 闖入者がもたらす静止、によってうごかされるドラマ、その停滞、それを打破…

わたしはわたしの為すことに自覚的でありたい

感情は論理に優先する。魅力的な批評はその飛躍力=想像力にかかっている。イデオロギーと信仰にちがいはあるのか。それを分かつものが普遍性だとして、それは何を意味しているのか、アクチュアルであることとジャーナリスティックであることと、そのこと自…

茶濁すように客体になる

バランスをとる。ピュアジョイのマンゴージュースがうまい。アップルも配合。カルディで買った。祝日だが出勤だ。明日まででれば盆休みになるはず。このはず、がとても嫌だな。だからおれははやく独立したい。だって自分の意思とはべつのところに自分の時間…

毅然、単独でのシャーベット行

作為に支配されずにいるためには時間をかけないことが有効だと思った。作為に支配されずにいる必要があるかはべつのはなし。帰りの電車、熱をやたらに放熱するひとがいる。TOLTA『人間関数―トルタオーディオブック』@北千住BUoY、おもしろい朗読のパフォーマ…

雪融けを待たない仕草

自分で考えることについて考えている。すべての思想はおまえのための踏み台であり、手がかりである。自分の思想・哲学を練り上げることなしに世界は変わらない、すなわち、おまえはあらゆる思想を取っ掛かりとして、この断崖絶壁を、その困難さを自覚しなが…

まぶしく語る

せっかくチェルフィッチュ当日券アタックできる時間に退勤できたのに家にめがねをわすれ、というか本来は昨日いって今日はロメールにいくはずだったのにむだばなしでつぶされ、どちらもまたけっきょく観れないのかとなみだでてくるので鎌田東二『言霊の思想…

体温がちがう書式への憎悪

このひとに賭/懸けたいと思えるひとと関係していくこと。その継続が自分(のまわり)をつくっていく。それはとてもむつかしい。20代の課題だと思っております。七里圭『サロメの娘 アナザサイド remix』@三鷹SCOOL、「?」という感じ。ダンサーと演劇者を配す…

森めいたうごきを教える/先生ですからね

本を読むことは左翼になることである。そういいたくなるほどに日々左へすすんでいる気がする(廣瀬純の「~である右翼」、「~になる左翼」に対応して?)。小学生のころを除いていちばん読書している。いま読んでいるのは、鈴木大拙『日本的霊性』、現代詩手帖2…

闘争文法の発動

想像の過剰は余剰分の切り捨て(ここで見えなくなるのは余剰したものとイコールで結ばれない)を作動させ……、と書きかけていたのだがいったい何について記そうとしていたのか思いだせない。たかだかみっかまえの、しかも言葉にしたことの記憶さえあやしいと…

起草できる馬場にて

GWの収穫。小泉明郎「帝国は今日も歌う」@VACANT、ミヒャエル・グラヴォガー『ワーキング・マンズ・デス』@イメージ・フォーラム・フェスティバル2017。ともに今年のベスト級。前者の「いま目の前にしているものがよくわからないままにうちのめされる感」、この…

なんどで、安全ピン、刺してなんどもとれて

松本俊夫が死んだ。もっとも影響を受けた映画(映像)理論家だ。おれの卒論は彼なしには成立しなかった。もちろん理論だけでなく、『アートマン』や『色即是空』などの作品にも感銘を受けた。作品はYouTubeにたくさんあがっており、ネットにつながってさえい…

詩は本質的に全体主義を拒絶する

過日、現在の演劇シーンにおいてもっともラディカルな試みを実践している演劇カンパニー・新聞家の、新聞家のケース『鶯張り』第1話「認可保育園」(なんと複雑な呼称!)を下北沢ケージにて観劇し、その行為が生起させる「出来事」の尊さと困難さに合点がいった…

脱ぐ日、触れる日、

殺意でいっぱいだ。いい傾向だと思う。何かを為すための原動として、殺しのきもちはたいせつだ。ひととすれちがうたびに発火する悪意が抑えられない。おれはいつかテロを起こすだろう。むしろおれがテロだ。存在としてのテロ。すでに起きているテロ。テロリ…

爪のうちがわを苗床にして

春服を買いにいった。セットアップを買った。ビビッドカラーではなくパステルカラーだけれども、いちねん越しの達成だ。着るのがたのしみ。『沈黙』を観た。マーティン・スコセッシ。こないだ『タクシードライバー』を観てさほどこころをうごかされなかった…

正常な漉きで増えた水辺に

腰を据える、肝が据わる、地に足をつける、というようなことでいえばたましいが落ちている、たまおち、ここでいう落ちるとは落ち着くにちかく、堕落などではなくて、はらおち、とはまたニュアンスがちがうのだが、そのような状態にある。さめていく。温度が…

階下に置かれた受話器を取る手(かつての友人のような親しさで(もう家屋は焼けてしまった

タルコフスキーといえばまいとし都内で特集上映が開催されており、まいかい多くのひとでにぎわっているが、ぼくは今年『ノスタルジア』を観た。冒頭の、深い霧がただよう丘に立つ女たちと犬、そして木々と湖……その前面にスタッフロールが流れるシーンだけで…

分間、テンデンシー

『コールド・フィーバー』を観た。アピチャッポンの『フィーバー・ルーム』のにぎわいをみてうらやましいとも思ったが、こっちもよかったもんね! 永瀬正敏主演、冬にぴったりのアイスランド縦断(横断?)ロードムービー。ちゃんとつめたさがつたわるベリコ…