2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

あなたが消える必要なんてないのに

センシティブが過ぎるから、目や耳にするものがたやすくからだをつらぬいてしまって、いびつなぎざぎざのきずぐちがたくさんできる。その赤くなったからだの一部が、夜な夜な点滅をくりかえして「わたしを見てよ」とずっと声を上げつづけているのを、無視し…

きみの字を想像する

せんじつ強打したひざをふたたび打つ。色濃く刻まれた痣の深みが、さらに増してゆきそうだ。昼はタコス。塩胡椒と醤油で炒めたひき肉に、いぶりがっこタルタルとハラペーニョソースで。指をベタベタにしてパクつきながら、べつに飲みたいきもちではないのだ…

火星には、あなたと行きたい、つめたい水を両肩にぶらさげて

朝まで麻雀を打ちつづけてしまう。沼に入り、それなりによかった成績がしょっぱい数値に変わってゆき、時間が溶けてゆく。何もいいことがなあではないか! プリキュア放映前にログアウトし、リビングのソファに腰を沈めると、かたわらにNintendo Switchが置…

おおきな暖房機につよく膝を打ちのたうちまわる

郵便ですとチャイムが鳴って玄関を向かおうとしたときのことだった。けたたましい音を立てて足もとで暖房機は横転し、またぎそこなったわたしは激痛に顔をしかめながら玄関のドアに駆寄る。受領印欄にざつなサインをし、妹宛の小包を受けとり、それを収納棚…

みだりにみだれたみたらし団子

けっきょく朝になるまで本を読み、午前のうちに夕飯の支度を済ませてしまう。ひき肉・大根・厚揚げで豆板醤+豆豉醤炒め。塩、胡椒、酒、ウェイパーなどで味をととのえ、刻みねぎもかける。米を炊いたり、洗濯物をたたんだり、掃除をしたりし、寝る。夜にのそ…

不感症の裸体で(永遠にむすばれない)

ミッドナイト・ゴスペルの2話。1話をせんじつ観ていた。サイケアニメの皮をかぶってニューエイジ思想を啓蒙する、そんな作品として観た。サイケアニメの皮をかぶって、と書いたが、そもそもサイケカルチャーはニューエイジ思想とその根を同じにするはずで、…

ぜんめつするからわたしたち

ラジオまでに間に合わないなと前日の夜の時点であきらめつつ、ズラウスキー映画の感想をブログに書いている。けっきょく『ポゼッション』超えは自分のなかではなくて残念無念だが、まだまだ未見の作品が残っていることが救いだ。製作スタッフが監督したズラ…

ペロポネソス、ペロポネソス、

吹雪! パジャマの上に防寒着を羽織り、雪をかく。顔面に粉雪が襲いくるなか、数キロあるいは数十キロの固形化した雨をシャベルで方方へと片づけてゆく。しばらく作業したのち、家に入り、昨日ののこりで朝食とする。昨夜は『ソフィー・マルソーの愛人日記』…

んやんやwatchingユー

アンジェイ・ズラウスキー『悪魔』。長編第2作。以下の文では物語の結末に触れるが、こうした映画ではそうしたスジなどはどうでもよくて、どんな話かしっていようがいまいが、ただ画を観ていればいいのではないかと思う。まずはついを引用する。 悪魔、修道…

エーテルをなぐろうよ、アストラル裂ける裂ける

波止場石郷愁「かおるクロコダイル」を読む。さいしょに突きあたったポイントがここ。 「そういえばさあ、黒木くん部活入ったらしいよ」 令子が何気なくいったその言葉にわたしは驚く。 「薫くんが部活?」 「うん。部活っていうか同好会だけどね。小島奈美…

はつめい家卍くん、空を飛ぶ/地に墜ちる

自分で自分の支えをつくっていく。そういう意識のもちかた。たとえば、第二次大戦期に生まれ育った土地から難民として逃げのびて、27年ものあいだその地をふたたび踏むことのなかった詩人であり、映像作家であるジョナス・メカスが、「わたしの国/故郷は文…

(いまだ、そしてこれからも)会ったことのないともだちの心を殺す

髭がぼうぼうになってきた。今冬はいけるところまでのばしてみようか?などと思っている。きもちとしては口髭だけにしたいのだけれども、せっかくひきこもり生活であるのと、防寒に一役買っているので刈るのはしばらくとりやめているのだった。夜、寝床に就…

ケロ井戸に落ちたら/NO NOOBS(YES BOOBS)

ハロワ。妹に叩き起こされながら送ってもらい、数分ほど職員と談話してハンコをもらって帰宅する。まいどのことだが、わたしの希望するような職種の求人はほぼなく、たとえわずかにかすめるようなものがあったとしても免許必須と書かれた求人票ばかりで、こ…

アーニャ鳴いてる、風向きは地へ

初のゲストを迎えてのラジオ。3時間ほど。たのしかったが、むつかしい! リスナーの方向を向きながら、どうゲストにも向きあうのかみたいな、わかれみちをうまく制御できない。過去の反省を読むと、「もっとゲストとむきあってしゃべればよかった」とあり、…

無理のひらき

夕餉の献立、里芋とごぼうとひき肉と玉ねぎの味噌七味炒め。昨日の味噌汁。ほか惣菜。たいそううまい。都で暮らしていたときに気に入っていた山吹味噌の「コクとかおり」をこちらでも見つけてつかってみたのだが、もとより家でつかっていた会津天宝の味噌も…

おねしょネイション

覚醒、ゆーちゅーぶうろうろのち、乾燥機をまわし、卵とひき肉のみの炒飯。うまい! 家事をおわらせ、グラフィックをフィニッシュさせ、台本読み。bgm、Sandro Perri、Alvvays、Tops。途中、怒涛のユーモアまじりのりつりーと爆撃があってわらってしまうとと…

ねおちゃんのへそ間借りねずみの晩餐

ひとと暮らすということは、畢竟音の問題になる。存在とは音なのだ。あらゆるうごくものは音を鳴らす。わたしだけでは起こりえない音の存在が、わたしに負荷を与える。家電の発する駆動音や信号音、携帯のアラーム、音楽、水流音、歩行音、咀嚼音、げっぷ、…

まなじりを2回転半させる

志向が籠もるほうへ向かっている感覚がある。ひろがるのではなく、せばめる。ひらくのではなく、とじる。ここまで書いて入眠し、起床してふとんにくるまりながらこの文章を読むと、いやほんとさむいしね、と声をかけたくなった。プリキュアをリアタイで観る…

「終結後」における終結ってなに

めざめ、雪をかき、カレーを食べ、シャワーを浴びる。舟橋聖一について書かれたブログの記事を読み、戸田ツトム特集の『ユリイカ』も読む。追悼特集はその捧げられる人物の「生きた時代」が頁に刻印され、そこに付随した熱気のようなものが行間から浮き上が…

quite quick sickness

雪かき。今冬最大の寒波がきているというが、いまのところこちらはたいして降っていない。ただ、明日は気温が氷点下10度を下回るそうで、さむさはきょうれつそうである。プチトマトのピクルスをつくる。塩・酢・はちみつ・オリーブオイル・バルサミコ酢をて…

ををををする

女性から男性へとプロポーズするさまがテレビで流れていたときに、「逆プロポーズ」と父が声を発し、この「逆」にこそ家父長制が流れているわけであって、そこにあぐらをかく親のすがたをつよく再認識した。そんな性役割クソくらえである。ラジオのグラフィ…

宙域の交接権をわたす

初夢をみた。日本の南西方面へ旅行に行き、一階がドアなしオープン構造になっている大衆食堂的飲食店で、長机をぎゅうぎゅうに囲みながらワシワシごはんを食べるひとたちを路上からながめている、というシーンだけおぼえている。コロナでできないことの反映…

パワフル遮光伝

今月はどこかで牡蠣の炊きこみみごはんをつくるぞ。カキフライもつくるぞ。牡蠣ラブ。オイスターラブ。今月は失業手当が切れるぞ。無職生活にもオサラバの季節。脱無職、ByeByeノージョブ生活。いやでもはたらきたくねえ! はたらきたくねえよい! どう考え…

膝立ちで天国へ立ち入る

朝6時起床。昨日の昼頃に右足の小指を家の角にぶつけ、いつまでも痛みが引かないと嘆いていたのだけれども、目覚めるとずいぶん落ち着いていた。通知のきていたラインをひらくと、奈良美智も小指をぶつけてのたうちまわっていたというツイートのスクショが母…

脂じみたキス、キスキスキス!

読むぞと決意した本は数頁読まれただけであとは閉じて置かれた代わりに、天鳳で四暗刻を和了る。役満である。正月早々幸先がよいぞ!と興奮する。しばらく打ちつづけ、ひき肉と長ねぎとあぶらげと白菜の味噌豆板醤炒めをつくって入眠。たっぷり寝るはずが5-6…

棘たちの計量風景

反復可能なメロディがつねづね鳴らされる箱。テレビである。もはや箱の時代ではないか。音の動員力。このことは年末のラジオでも話した。コマーシャルはとにかく耳に残るメロディによって視聴者に印象づけをおこない、気づかぬうちに精神の暗部へと商品やら…

あわない間をそろえると消える

年を越してこづゆを飲み、タコスののこりを食べた。ベリうまい。ダイアログでもタコスはアリかもしれない。中身を多種類用意して、セレクトしてもらうスタイルとか?手帖をひらき、年始に立てた目標を見かえす。達成率は1.5/7くらい。うんこだなあと思う。唯…

画素抜きのマニュアル(pp.35-37)

3時間超のラジオになった。広く浅く、2020年に触れたカルチャーについてふりかえることができた。事前にはファッションの話もしようと思っていたのだけれども、さしこむ場面が分からず取りやめた。ここで成仏させておくと、2020年買ってよかったアイテムは、…

ろか装置畑(毛がにの群れ有)

ウエルベックも『セロトニン』のなかでそんなことを書いていたが、年末バッドの具合がヤバイ。さまざまな事象が一挙におそいかかってきて、またたく間に精神が落ちくぼみ、ぐおぐおとダウナーになる。鬱になりたくねーーとげんきなさげに口走りながら、明日…

火かりの、か気の、香げの、ひか理の、

Androidの画面分割がつかいこなせるようになって、ゆーちゅーぶをみながらブラウジングできるようになった。これまではいつのまにか起動していて、なんもしてないのに!というときと、これ便利だなあというときと、たまに遭遇することがあったのだが、起動の…