ろか装置畑(毛がにの群れ有)

ウエルベックも『セロトニン』のなかでそんなことを書いていたが、年末バッドの具合がヤバイ。さまざまな事象が一挙におそいかかってきて、またたく間に精神が落ちくぼみ、ぐおぐおとダウナーになる。鬱になりたくねーーとげんきなさげに口走りながら、明日来訪する母親フレンズのための料理の準備をする。サモサ、かぼちゃのトマト煮、サーモンマリネとクリームチーズのカナッペ、いぶりがっこタルタルのカナッペ、鯖のクスクス、ホタテバターソテー、ワカモレミートチーズタコス。しこみをやっているうちに多少は元気になるが、胃のあたりにずーんと沈むような痛みが居座っている。

昼はチャーシュー冷やし蕎麦。夜はあまった蕎麦を切って、つなぎを入れてチヂミ風に。醤油・みりん・ごま油・豆板醤・白ごまでつくったタレが大正解のうまさ。チヂミ自体はぶあつすぎてさほどだった。

負の渦からぬけだすために、とふだん手をのばさないところに手をのばしてみる。コンテンツ地獄でだうみさんも紹介していたRYUTist。『ファルセット』というアルバムのメンバー全員が手前にむかって笑顔で走っているジャケはついったなどでなんども見かけていたがほんとうによいよな。AppleMusicで聴きながら、小説をすこし書き、栄純の楽曲解説を観る。「旅人」。トレモロサイコー。「正体不明の絶望に心が殺されぬように」! 話している内容は画面分割で聞いていた所為であまり耳に入ってこなかったが、おわりぎわのART-SCHOOLSyrup16gTHE BACK HORN=3大鬱バンドをバックホーンが認識していたという話がおもしろかった。


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起き、もち。しこみのつづき。調理。盛りつけ。サーブ。会話。母よりも断然わたしのほうに年がちかいが、会話の成立のためには世代ではなく属するコミュニティの親和性が影響をなす、などと考えていた。それはともかく、たのしく耳を傾け、言葉を話した。SASUKEの水没シーンをなんども再現する男の子がい、真似をするポイントをおもしろく思った。バッシャーン。バッシャーン。母たちの子のさわぎをいなすさまに、人生の凄みをみる。また、まだ言葉を話さぬ赤子がおり、表情と指先でコミュニケーションをおこなった。ちいさな指が、わたしの指をぎゅうとつかむ。こうした経験が生を新鮮にとらえなおしてくれる。

夕方、ラジオの時間帯に心身のすこやかさをあわせるために3時間ほどねむる。