画素抜きのマニュアル(pp.35-37)

3時間超のラジオになった。広く浅く、2020年に触れたカルチャーについてふりかえることができた。事前にはファッションの話もしようと思っていたのだけれども、さしこむ場面が分からず取りやめた。ここで成仏させておくと、2020年買ってよかったアイテムは、Cullni(クルニ)のセットアップと、adidas Originals(アディダス オリジナルス)×OAMC(オーエーエムシー)のコラボスニーカーと、António - Handmade Story(アントニオ ハンドメイドストーリー)の財布。それぞれ長らくつきあってゆきたい。それはさておき尺が長く、個々の作品に対する時間は少ないので、見出しづけが大変である。

放送後はギャオでM-1アナザーストーリーを観、野田クリスタルの涙にもらい泣きしそうになる。中盤にマヂカルラブリーを置き、最後にももってくる構成。スポットが当たらない芸人のかなしさを思った反面、ゆーちゅーぶではインディアンスにフィーチャーした短い動画があっぷされており、いいなと思った。

明け方に眠り、夕方に起き、にんじん玉ねぎ舞茸でかき揚げを揚げて年越しそばを食べ、年始のためのこづゆをつくる。こづゆとはわたしの故郷に古くから伝わる郷土料理で、お祝いごとやらめでたい席にでてくるうまいつゆである。毎年とはいわずも、よく食べた料理であるのだが、自分でつくったことはなかったのでいい機会だとはじめて着手した。料理が好きだという話をすると、必ずといっていいほど「得意料理は?」ときかれるのだが、わたしは同じ料理をくりかえしつくるよりも、まだしらない、つくったことのない料理をつくるほうがたのしいので答えに詰まる。シェフではなく「主婦」的経験は、すでに名づけられた料理をつくるのではなく、いま手もとにある食材や調味料をながめ、そこからつくるものを新たに創りだすのだ。


f:id:seimeikatsudou:20210101003915j:plain
こづゆ


ブログあっぷ用の小説の投稿日だというのに作品が完成しておらず、ウンウン唸る。また、親からつくれといわれボツになった年賀状デザインをもとにした新年あけおめグラフィックにも手をだしてしまい、てんてこまいになる。BGMはラジオでも紹介したMomma。いよいよ年が明けてしまう!となった折、きれいなからだで新年を迎えようと風呂に入るも、あたまを洗いながらこれまでいちども風呂場で年を越したことがないかもなと気づき、湯舟で年を跨いだのだった。ひとが一生のうちで年を越せる回数などたかがしれているのだから、できることならしたことがないやりかたでニューイヤーに乗りこみたいではないか。小説とグラフィックをそれぞれブログとたんぶらーに投稿する。