2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

つかないだろう、決着は

藤本タツキ『ファイアパンチ』(2016-2018)最終8巻まで。きょうれつな漫画だ。オールスターズメモリーズといい、今年はすばらしい作品たちで幕を開けることができており、幸先がよい。類似と反転の構造を用いた「反復」の作法は、モチーフである「映画」と…

よみがえらない水/再煮沸

2021年に観たりなんだりしたもののふりかえりをする。備忘録。去年はこれ。まず映画。再見作をのぞけば64本しか観ていない。今年は代わりにアニメやドラマを観ていたのだろう。劇場ではたったの5本。なぜならわたしの住む場所には映画館がないので、、以下は…

返却の回廊(にがみあじ)

昨年は湯船でひとり年をまたいたが、今年は居間で家族と迎えた。ジャンプ中に年を越そうとする妹と母をながめて祖母とわらう。Apple Musicのニューミュージックプレイリスト、UVERworldが流れ、なんでだよと思ったが(00のopedプレイリストを聴いたから?)…

収監のかいつまみ

インターネットで消費されたくない。インターネットの消費空間のなかに身を置きたくない。その渦に巻きこまれたくない。わたしは人生に関係したい。あなたの人生の一部になりたい。なんて重たいにんげんなのか。この傾向が、これまでおおきく人生を左右して…

急落のスプーン

トロプリ41話。総集編回。プリキュアサイドとあとまわしの魔女サイドの回想をつなげるホンがまずいい。これまでの話のポイント+クリスマス前の販促をともに達成するすぐれた構成だと思った。チョンギーレ、ヌメリー、エルダの会議の様子を、止め絵と反復をつ…

ガン見ガン聴ガン触ガン嗅

映画を観おえたあとはそのまま同館にあるジュンク堂へ。棚をつまみに話をくりひろげながら、ヒープリのオフィシャルコンプリートブックを入手する。のち、パルコまで移動し、映画の感想を話しながら天ぷらを食す。揚げたての品々が一個一個時間差でやってく…

区画化された愛(うるさい)

思っていたよりもライヴははやくおわり、Yくんと新宿で飲む。会社員をしていたころに足をはこんでいた中華の店。空いていた。さいきん酒量がやばいというわたしとは真逆の話をきく。こういう話をきくと、日常的には酒を飲まなくなったのは「よかった」のか?…

夢のなかで叱りつける

グラスに注がれたビールを飲みくだすとおおよそ三ヶ月ぶりのアルコールにからだが拒絶反応を示し、尋常でないかゆみが上半身をうごめきまわった。この文を書いているだけで、あたまがかゆくなってくる気さえする。しかしビールはうまい。害があろうが、ビー…

ゆゆしいloveyou

ベル・フックスの訃報を目にし、声がでた。2020年にエトセトラブックスから復刊された『フェミニズムはみんなのもの』はフェミニズム入門にぴったりなので題にある通りみんなに読んでほしい、とまで書いて、たとえば書店や雑誌の「追悼特集」って資本主義が…

ガンマの死相

映画美学校 フィクション・コース第23期高等科『うそつきジャンヌ・ダルク』第1部(2021)観る。投影された映像が背景あるいは登場人物となり、撮影者およびスタッフは劇中に映りこんで介入する。さいしょの木の背景にストローブ=ユイレを想起し、スクリーン…

いいよ、ってきみはいう(晴れ時々曇り)

東京行きの日程を決定する。こうやってスケジュールを自ら立てるのが苦手である。先の予定を決めるのが嫌いなのだ。なにごとも、できるだけ時間の余裕がある状態で、その場その場で決めていきたい。だから「予約」が必然的に絡んでくる「旅行」に対して、抵…