2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

天ちゃんの着脹れ

ちいさな頃からそうされていたのだろうと思わせる身の熟しで跳ねて、指の先を枝垂れのふくらみに引っ掛ける。童話の挿絵めいた所作だと、画面から目を離してから考えた。だから、そう書いた。吾妻はこれを読んでどう思うか。そこまで考えた。だからといって…

もう一回光ってもいい?

アガンベンの話を同人会議でしているので、ちゃんと読むべえと枕もとに所持している本をあつめる。訳者の書いた概説書1冊含め、5冊ある。それぞれバラバラに読んではいるが、会議の最中、容易に話せるほど自分のなかに彼が存在していないので、まずは書くこ…

カナシーは沈着する(ではあなたは?)

部分的なハードワークはいいが、全体的なハードワークはしたくないなと思った。個別的ないそがしさは望むところだが、総体的ないそがしさは勘弁してほしい。結果的に細部に時間がかかるのはどんとこいだが、慢性的に時間が費やされるのはお帰り願いたい。苦…

人生はすごくさびしい

生きかたの理想がある。将来は何になりたい?と大人たちは子供に聞くが、いまのわたしは「何」よりも「どう」のほうに関心が向いている。自己啓発本みたいでいやな言葉の用いかただ。whatよりもhow。書いていてうるせえ、しゃらくせえとなる。だが、10代の頃…

固有名のはげしさ

ちほちほ『みやこまちクロニクル』18話、毎話そうだが、とてもいい。介護が必要となった老父の大便を拭くシーンが描かれていて、わたしも自身の祖母に対する経験をかさねて、しんみりと(?)したきもちになった。「正社員からドロップアウトした東北の実家…

衣服の中絶

しらぬまに寝不足になると脚に蕁麻疹がでるようになっている。腫れが身体のバロメータとなって体調がわかる。ポジティブ。かゆい。友人の晴れの舞台に行きそびれる。武道館。地理的な遠さは、そのへだたりぶんの時間と金銭のおもさをうちに含ませている。そ…

題名

アンパンマンのキャラクターデザインが好きだ。名前が形象そのままなのもいい。こどものこころをゆさぶるちから。www.anpanman.jp gifがかわいい小雨降るなか買いだしへ。とにかく救われたい、許されたいと願いながら、ひき肉のパックをカゴのなかへ入れる。…

なんだかもうおひらきのムードで

アップルミュージックで流れてきた双葉双一の「割れもの」がめちゃくちゃいい。デヴィッド・リンチ『ツイン・ピークス』(1990-1991)1stシーズン最終7話をおわりまで。いや、おわらんやん!!というツッコミ。ええー!って声がでるほどのつぎへとひっぱるお…

ダブルドット/シャット・ダウン

朝、豚しゃぶの残り汁で卵雑炊。うまい。ここのところ抑鬱傾向にあるが、フライヤーへの賛辞によってすこし元気になる。こうやって言葉や反応がダイレクトにとどいてくるのはSNSのよいところだと思った。心底ありがたいきもちになる。ワクチン2回目。医者の…

ミャーの存命を乳房に刺青する

明確に寒い。居間に入ったところで意識せずに「寒い」と言葉が口からでたことで、それをしった。出勤する妹を見送る。何も浮かばんなあと思いあぐねていたテキストにいざとりかかると、手が勝手にアイデアを引きこみ、スラスラ、とまではいかなかったがしま…

ぽぽぽぼ

村瀬修功『閃光のハサウェイ 』(2021)。同じく村瀬が監督を務める『エルゴプラクシー』がこれまで観たアニメのなかで五指に入るほどに大好きな一方、伊藤計劃原作の『虐殺器官』はあんまりだった(小説はラブです)にんげんですが、これはサイコーでした。…