(いまだ、そしてこれからも)会ったことのないともだちの心を殺す

髭がぼうぼうになってきた。今冬はいけるところまでのばしてみようか?などと思っている。きもちとしては口髭だけにしたいのだけれども、せっかくひきこもり生活であるのと、防寒に一役買っているので刈るのはしばらくとりやめているのだった。

夜、寝床に就くと本ではなくゆーちゅーぶをひらいてしまう。これが悪癖だ。わかってはいるが、やめられない。ゲーム実況などを観、そのまま寝落ちる。

起床、またも布団の上でだらだらし、夕方ごろぬくもりのなかから這いだしてモリサワフォントのインストール作業。モリサワHPの書体見本はそれぞれを一覧できないウンコUIなので、PCが重くなりますという脅し文句を無視してとりあえず9割の書体をPCにつっこむ。インデザで確認してみると、書体の選択肢が多すぎてキレそうになり、即座にアンインストール作業に取りかかる。削除につかうアプリケーションでは、フォントの名称だけがウィンドウにあらわれ、それも独自の配列でしか表示できないのでめちゃくちゃに作業がやりにくい。それぞれのユーザー個人に適したセットアップ作業、めんどうくさすぎでは???? 先輩諸氏はどのようにしてやっているんだろうか。

食パンに魚のすり身とチーズをのせてトーストしたものを食べる。真っ赤なタバスコをかけて、唇にダメージを与える。

テレビから聴いたことのあるイントロが流れだし、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンだ!となる。そののちもしっている曲がいくつか流れ、流れているのが『ベイビー・ドライバー』であることをしる。音楽がいい、とまわりの友人たちのいっていた通りだと思った。


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夕飯。母親がテレビで見たという餃子の皮で牡蠣と大葉をつつんで揚げたものをつくっている横で、卵サラダをつくる。茹で卵のオイマヨマスタード和えである。どちらも美味なり。

音声、ふたたび。ゆえにひとはイヤホンで自分の身を守る。満員電車における強力な防衛策が音楽である。どう考えたっておかしい密接環境をシャットダウンするために、自らの愛好する音の波で耳をみたす。居間にPCがあるわたしは、イヤホンをして音楽をかけることによって外界からくる感覚をできるかぎり低減させ、目のまえの箱との対話に集中する。セレクトはshameの新譜。ぐっどである。聴きながら、ラジオの予告visualをつくる。ぼんやりと考えていた縛りの言語化。モノクロ基調(あって差し色1色)、絵・写真なし。制作しているグラフィックシリーズとの差別化でもある。

布団をでるまえ、いげちゃんがラーメンを食べるだけの25分ほどの映像をスキップすることなくさいしょからさいごまで観ながら、わたしはいったい何を観ているのかという思いにとらわれた。食べることと性的なイメージが親和性をもつことは、グルメ漫画の表象(ex.「おいしいお汁が「ピュピュ」って出てくる!」『天才料理少年味の助』)や、そもそもこの映像のカメラワークを見ればわかることだが、うごいているいげちゃんのかわいさをみとめながらも、そうした態度で制作され、公開される映像を鑑賞-消費している自分自身にいらだつのだった。そこには「こんな企画にのらないでほしい」という思いも湧きたち、それは「アイドル(偶像)」に「自分の思いどおりになってほしい」と強いるさらにたちのわるい「オタク」のムーブであって、さらなる自己嫌悪に陥るのだった。