みだりにみだれたみたらし団子

けっきょく朝になるまで本を読み、午前のうちに夕飯の支度を済ませてしまう。ひき肉・大根・厚揚げで豆板醤+豆豉醤炒め。塩、胡椒、酒、ウェイパーなどで味をととのえ、刻みねぎもかける。米を炊いたり、洗濯物をたたんだり、掃除をしたりし、寝る。夜にのそのそと起きだし、食事をし、紅茶を入れ、菓子を食べる。麻雀を打ちつつ、ネットをさまよう。

澁谷さんの排気口WSの前後をふりかえる記事がおもしろかった。ディティールへの偏執的なまでの「読み」(とそれにともなう記述)がサイコーだ。井戸沼さんのメカスについての記事もよかった。そう、今日(これを書いている日)はメカスの命日なのだった。テレビを観ながら雪によろこぶメカスのほがらかさ! 村社さんの新作公演についての詳細ページもよかった。澁谷さんと同じく「微細な部分」への拡大鏡的、顕微鏡的なまなざしが文にあらわれている。「旗振り」という肩書も目を惹くし、サンドロ・ペリの『In Another Life』のジャケ、あるいはOGRE YOU ASSHOLEのアートワークっぽい中島さんのメインヴィジュアルもひじょうにぐっどだと思った。更新されるたびに目を通しているALTSLUMの座談会は、立ち上げメンバーではないひとたちが話者になりはじめてからどうも「ゆるさ」が過剰になっているように感じられて、あまりおもしろくないなと思ってしまった。

上記のようなインターネットで目にするさまざまな記事に対しての印象は、どこにも書き留められることなくわたしのあたまに浮かんでは消えていくことがらのひとつだ。たまにはそれを、言葉みじかながらも、こうして記述しておこうと思ったのだった。


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『ヒーリングっど❤︎プリキュア』40話を観る。前回から1話完結でなく、つづきもののてい。最終決戦が迫り、プリキュアのピンチ展開がくりひろげられる。通常回とちがうドラマのつくりかたがおもしろいなと思うわたしのまなざしが、かつてプリキュアを見ていたときのありかたとちがっているのを、その時間的なスパンの内実の実感とともに感覚する。

朝、卵かけごはん。トッピングはかつおぶし、辛子明太子、ごま油。うまい。冷蔵庫に入っていたいなり寿司も食べる。うまい。チープめしラブ、ジャンクめしラブ、平げてしばらくしてから妹が起きてきたので、同じものをつくってやり、出勤するのを見送る。

「雑多な部分を『捨てられない人』なのでは」という語が、わたしの好きな作家の作品の評として書かれているのを目にし、とまで書いて怨嗟がつらつらつづいていきそうになったので押し留めた。かつて文月悠光にもらった的確な選評のことも思いだした。