無血食育グループ

額はまったく異なるが誤振込先になったことがあるので、4630万円の報道をみているとかわいそうだなと思う(しっててつかいこんだことはべつにして)。わたしはもろもろの連絡をメールだけで済まされたな、と思った。

夜、ひき肉玉ねぎ豆腐卵の煮込み。たけのこもいれる予定だったが、酸っぱい匂い+再茹でしても変な味がしたのでとりやめた。おのれブンドル団!

デパプリ11話。3人ソロ変身+2人決め技のバンクたくさん回。ジェントルー=生徒会長をはやくもプリキュアたちに開示する展開におおお、となる。おそるべきスピード感。このところかげが薄めだったたくみくんも存在感をだしてきて、今後の展開がさらにたのしみになる。予告でバトっているプレシャスとジェントルーのすがたは、フレプリのピーチvs.イースを想起。リアタイ時に観た以来観かえしていないので正直なところあんまりおぼえていないのだが、、

バイス36話。前回の次回予告で変身場面が抜粋されていたフリオこと玉置くんは仮面ライダーになれず、代わりにアギレラこと花が変身! 戦闘後のさくらとの会話シーンでフレームアウトしているフリオが不憫だ、、あんなにアギレラアギレラ様と慕っているのに、、この目を離さずに守ってあげたくなる感じ、ポジション的にヒロミさんと被るんだなと思った。変身に至る前準備として、フリオや五十嵐パパをひきあいに「わたしも役立たずだ」とカット割と画で強調するのもよかった。

ドンブラザーズ12話。ドンオニタイジンに合体した際、各パーツとなったそれぞれのキャラがぺちゃくちゃ喋りまくっているのがいい。さらにはそこで「何でもアリだな」と言わせてしまうこと。このくらいふざけていると、2段階バトルもたるくない。プリキュア同様、タロウとソノイの友情と敵対が衝突する次回がたのしみ。

ダンスール7話。いい回だった。前回とちがって「1話」として完成度が高かった。影ダンスと星空演出は相変わらずすばらしい。水辺に打ちこまれた杭にサマースクールの面々が立つシーン、プルプルとふるえる5本の爪先で画面をつくっていてとてもよかった。

じゃんたま7話。雪山で遭難し、眠気覚ましのために卓を囲む面々だったが、吹雪で牌が真っ白に染まり、参加者はひとり、またひとりと白一色でアガっていくのだった……。なんちゅうくだらなさなのか。



499


せんがわ演劇コンクール、ざんねんなことに公演は観られなかったのだが授賞式だけ観る。わたしは「よい/わるい」の尺度よりも「すき/きらい」の尺度に重きをおいているので、前者が主流の選評のなかで後者に寄った発言がでた際にウム、となるのだが、しかしこれは作品ごとにスケールをずらしている欺瞞のあらわれであるとも思いなおし、「審査」の場においては一貫性をもつべきだと思った。でなければ、信用がならない。

川勝徳重『アントロポセンの犬泥棒』(2021)。版面がおもしろい。そもそもの判型が青年漫画でなく少年漫画サイズであり、さらにそこから余白をつくってページを構成している。だからフツーの漫画よりもこぢんまりした印象を受ける。途中、広告頁も挟まれているのもあって、読者との距離が意識された造本設計だと思った。なぞの犬ポスターのヴィジュアルと、シールをつかった装丁もチャーミング。担当は森敬太。

仕様についてばかり触れたが、ついったでも宣伝として公開されていた巻頭作「野豚物語」がとにかくすばらしい。困窮極まる苛烈の現代に生きるわれわれの、いつか鳴らされるだろう闘争へと至るしずかな地響きが、雄弁かつ情感のにじみでるようなフレーミングと、飄々としたタッチでしかと刻印されている。虐げられる象徴の「豚」と同一化の夢を見る「わたし」が、そのアナグラムであり、豚と同じくゴワゴワの毛並みをもつ「たわし」を手にするラストの余韻、じいんとくる。背にあたる帯に抜き書きされた「構造を撃て!」、思わず「応!」とこたえたくなる。

to-ti.in
「野豚物語」はここで丸ごと読めてしまう!

大山海『奈良へ』(2021)。途中までトーチで読んでいたのだが、未読だったその先で作中作がはじまる展開におどろいた。「野豚物語」に流れていた爪弾き者たちへのまなざしが本作にも通底しており、現代日本を舞台とした作品の基底と、「異世界転生」モチーフの作中作のギャップが成すいびつさが、登場人物たちの不器用さともひびきあっているように思えた。おそらくこの漫画内漫画がなくとも、本作はまとめることができるだろう。だが、「ドリームランド」と名づけられた「異界」の存在は、壁に埋まった陶器のかけらが、「時代」だけではなく「空間」をも超えて「つながり」の線をむすぶことを指し示すのだ。最初は読み飛ばしていた3話「法隆寺」のラスト、古の仏像たちの顔が伝えるのはその「時」の果てしなさであり、ちかしさである(対比される路チューする刹那的なカップル!)。

表紙のメインにあのコマをもってくる手腕。唸る。装丁は川名潤。リデザイン版『秋津』スタイルのコマコラ。ラブ。

to-ti.in
ここまで読んでいたのだった