脂じみたキス、キスキスキス!

読むぞと決意した本は数頁読まれただけであとは閉じて置かれた代わりに、天鳳四暗刻和了る。役満である。正月早々幸先がよいぞ!と興奮する。しばらく打ちつづけ、ひき肉と長ねぎとあぶらげと白菜の味噌豆板醤炒めをつくって入眠。たっぷり寝るはずが5-6時間で起きてしまい、毛布につつまれながらゆーちゅーぶの海に泳ぎだす。ポケモン天鳳AoEと実況プレイを観つづけて、なにかしらゲームをした気になる。

「ゲーム実況」ってインターネット以後に生まれたたのしみだと思うが、それがおもしろいことがおもしろい。いったいなにに対しておもしろさを感じているのか。ゲームと、話と、コメントが、三重奏をかなでている。

半荘をにどさんど打ち、昨日つくったおかずを丼にし、雪をかき、シャワーを浴び、洗濯機をまわす。それから武田百合子『ことばの食卓』。さきに読みはじめた『富士日記』が上巻のはじめのほうで止まっているというのに、こちらに手をだした。富士日記がぶあつい3分冊なのに比べて、これは1巻完結で、なおかつ薄くてよみやすそうと思ったのだった。冒頭に収録されている「枇杷」の、夫である武田泰淳を見つめるまなざしのすばらしさに打たれ、付箋を貼る。


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袖に書いてある著者略歴は「1925年生まれ。故武田泰淳氏夫人。著書に〜」という風に書きだされており、こういう書きかたは書かれるほうとしては嫌ではないかと思った。わたしは夫の添え物ではない、といいたくなる。生年表記に苦言を呈しているひとを見かけたこともあるが、そこは個々人のやりかたでよいのでは派。

ワンピース1000話を立ち読み、チェンソーマンの新刊を買い、買いだしをして家に帰る。シチューをつくってと妹にリクエストされたのでつくる。具は鶏、じゃが、にんじん、玉ねぎ、しめじ、えりんぎ。ひさびさにつくった気がする。水分量を見誤り、シャバい粘度になってしまった。なおかつ塩気も濃いなと思って薄めていたら食べる時点でぼやけてしまい、失敗。たまにはこんな日もある。煮詰まった明日を本チャンということにする。