シンキング幽霊(Let's go!)

ワークがもりもりしてきたが精神に失調をきたしてしばらく床に伏せっていた。途中、ポケワンというポケモンネタ縛りのお笑い賞レースの動画を観た。二次創作における「笑い」ってこういうことなのだろうか。

夜、大根葉めし、大根舞茸豚肉の塩ヒハツ煮、そせじキムチミルクスープ。うまい。

乗代雄介の講演が北海道であり、主催は北見市立中央図書館なのだが、その公式ブログでの講演の告知文に以下のような文が書いてあった。

 ちなみに、乗代さんはかつての2ちゃんねるで「今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら」というタイトルのスレッドを立てたことがあり、別の作家の手によりストーリーは完結、単行本として出版されています。当時2ちゃんねるにどっぷり漬かっていた人は、何かグッとくるものがあるのではないでしょうか。

文頭に「ちなみに」が配されているとはいえ、よりによってなぜそこにフィーチャーするのか、という文で、担当者の趣向を大いに感じ、わたしはつよい感銘を受けたのだった。

日頃の圧を開放するように本を爆買いする。しめて24000円くらい。注文しおえて小説が多いことに気づき、物語なんぞに浮かされている場合じゃないぞ!と自らに喝を入れた。

夜、鶏そぼろ大根。うまい。

いとこからラーメンのお誘いがあり、ふたつ返事でいっしょに食べにでかける。いとこのお目当ての店は臨時休業だったので、わたしが気になっていた店へ。けっしてまずくはないが特筆すべきうまさも感じられないボチボチの味がそこにはあり、無念におそわれる。のち、さいきんできた大型書店へも足をはこぶ。たしかにそれなりにでかいが、品揃えは大してよくなかった。人文学・海外文学・詩歌好きのにんげんが田舎の書店で満足することは早々ない。コミックコーナーの「異世界転生」の棚面積のデカさにも圧倒される。げんじつがおわっていることのこれ以上ない反映図である。店内では高校時代の同級生とたまたま鉢合わせ、花が咲く。先日の爆買いタイムで買いそびれた森とんかつ『スイカ』の2巻を買う。隣接するユーズドショップにはまほプリのおもちゃが置いてあり、オッとなる。パッケージに印字された2016の文字。家に帰るとラメールのクッションカバーとアクスタが届いていた。かわいすぎか?

夜、さんまの塩焼き、その他惣菜、昨日のあまりなど。うまい。さんまを口にするのもずいぶん久しぶりな気がする。

ねむっていると、部屋のドアノブをガチャガチャする音がしたのでめざめ、気配を察するにどうやら猫たちがやってきたようである。トイレに行くついでに扉を開けてやり、いっしょのベッドでねむる。こんなにうれしいことがあるか??



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水魔7話。戦闘なしのパーティ回。学園外で話がうごくと、当たり前だが外部の存在が前にでてくるので話がおもしろく見える。レイヤーを増やすと物語に魅力が増してくるとあらためて気づいたのは富野マラソンを通してだったが、そのことを思いだした。富野といえば、ターンエーの宮殿でのシーンを下敷いたであろう、ペイル・テクノロジーズのお偉方の足場上昇演出にもわらった。ミオリネの回想に出てきた棺、そこまでウテナに寄せるん?と軽いショックを受ける。

デパプリ36話。熊猫軒TV取材回。取材の交渉にきたプロデューサーに対して、「取材ねぇ……。邪魔ぁ すんじゃねぇよ?」と凄みをきかせて渋く決めるらんパパ。それを見つめるらんらんのしらけたまなざしが光っていたが、今回はコロコロ移り変わるらんらんの表情の魅力がすさまじかった。プリキュアとの鉢合わせのタイミングでめずらしくセクレトルーを走らせてみたり、妖精ズがかつての記憶を思いだそうとする場面で、その逡巡にあわせるようにカメラをグルグルさせてみたりと、演出にリキを感じた。バトルシーンにおいても構図がいちいち決まっており、クッキー型にプリキュアたちを押しこめるというギミックも目にたのしかった。前半、あんみつ兄弟が並び立つカットで、カメラがふたりの後景のシャッターのおろされた食堂に意味ありげにズームアップしていくのだが、本編を最後まで観て、その情報の提示のしかたはお見事というしかないと思った。ゴッソリウバウゾーが奪う「(食べ物にまつわる)記憶/思い出」、パムパムもメンメンが思いだすことのできない過去、そして再度画面に映しだされるシャッター街の、店名表記のなかに不自然に空いたスペース……。デパプリは比較的縦軸に重きを置いているとさいしょの頃思ったが、それがよりつよまっていきそうな気配がある。横内一樹×山岡潤平回は前回もよかったが今回もだいぶすばらしかった。