土だけにひびく警報を鳴らす

ライド。自宅から20キロちょい行った公園を目的地に設定する。途中、観音の看板があったので立ち寄る。本尊に相見えるためには事前予約が必要のようだったので、あたりをふらふらしてふたたび目的地を目指す。舗装してあるとはいえ狭い林道を通る羽目になり、しかも激坂のコンボでぶじ足つきした。いままで登ったなかでいちばんの急斜面だった。帰りも同じ道を通って帰ったのだが、たのしさよりも恐怖が上回るダウンヒルははじめての体験だった(熊がでるかもしれないおそろしさもあった)。到着した公園は何もない野っ原で、とくにすることもなかったのだが地面に散らばるどんぐりや栗などをながめてしばらくベンチにたたずんだ。刈り取られた田んぼがひろがる盆地を見下ろす眺めはよかった。水の張られた時期にくればよりよい景色がひろがっていることだろう。蛍が生息する公園も通って帰ったが、季節外れなのでもちろん黄緑色の光に対面することはなかった。その時期的理由からか公園は整備が行き届いておらず、池のまわりの生え放題になったさまざまな雑草の上を踏み荒らして歩くのがたのしかった。総走行距離は50キロくらい。明日、片道120キロのライドにでかけようとしているが、はたして。

夜、キーマカレー。豚挽肉、大根、茄子、玉ねぎ。トマト缶、赤缶、ローリエギャバのカレーフレーク、カイエンペパー。塩とコンソメ1個も加えた。うまい。昨晩のかぼちゃのトマト煮がいいトッピングになった。

ユニクロで服を通販する。ハットひとつ、シャツふたつ。試着なしにしてはどれもいい感じである(ひとつ、袖丈が短かったが、そういう服だと思えば問題ない)。注文した翌日に届く迅速ぶりにおどろく。これが資本主義のパワー、、

起床早々からだがバキッていることに怖気づき、ロングライドはとりやめる。猫のノミ取りをし、ズラウスキーの夜の第三部分のことを思いだした(あれはノミではなくシラミだが)。

夜、ニラ玉汁、もやしナムル、しいたけバター醤油。カレーの残りとともに食べる。うまい。

同人誌のデザインをすすめる。同人から原稿が続々とやってくる。わたしも自分の原稿を完成に向かわせる。あとは推敲をなんどかかさねればおーけーの域にたどりつく。掲載順を考えていく。



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目覚めて階下に降りていくと、猫のかたわれがガンガンに足にすがりついてきて爪が痛い。遊んでいると思われないよう無視しているが正解のしつけはどのようなものか。

中山竜『チェンソーマン』2話。デンジのきもちの高揚を車のエンジン音に託すさま(画は走行中のホイール)、マキマさんが好きなタイプを答える場面の光の差しかた、「胸揉んでみてぇ」シーンの背景のグラビアポスターづかいと演出に気が利いていた。また、原作再現の場面選定として、うどんを食べるシーンをチョイスするのがウケるし、正解!ともなった。てっきり文字のみ統一だとばかり思っていたEDに絵がついていたのもおどろいた。

原正行『マイの魔法と家庭の日』(2011)。行政企画でつくられためずらしい短編アニメ。キャラデザがかわいく、ゆーちゅーぶで全編公開されていたので観た。富山県で制定されている「とやま県民家庭の日」のPRのために制作されたそう。やはり絵がいい。父の発する「大丈夫です」の一言でおばあちゃんが父にとっての義母であることがわかったり(しかし後半その父を「守」呼びするのはどうしたことか)、つねに兄を「光」呼びのマイが、寝起きにかぎって「お兄ちゃん」呼びしたりと台詞の細やかさが光っていた。そのぶん、マイの発する「みんな忙しそう」だったり、祖父の遺影のあとに彼の形見であろう帽子を被る犬のカットを入れたりする「親切さ」は余計なものとして目立って見えた。出産を控えた母が入院する病院からの電話を着電した場面に、雪(そこではじめて画面に登場するのもこころにくい)の中を走行する車のカットをつなぐといった編集でも魅せることができるのだから、余計にもったいないと思ってしまう。行政案件だから仕方がないのか。しかしこうした家族称揚物語にうっかり感動してしまうおれの精神がこわい。

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けなげな主人公マイちゃんの声は宮本佳那子!


原正行『万能野菜ニンニンマン』(2011)。自動再生で流れてきたのでつづけて観た。苦手な食べ物を食べるとその妖精たちが見える少女まりちゃんの友情物語。凝ったレイアウトがバチバチにカッコよく、そうそうこういう感じでマイ〜も観たかった!となる(観おえたあとにしらべると、監督の吉原は幽遊白書クレしんなどでキレキレの原画を描いていたようである、そっちも観たい)。飼い犬のいなくなってしまった空の犬小屋を見つめるモモちゃんの表情ににじむ感情もすばらしく、芝居のうまい演出家・アニメーターはサイコーだなとなる。マスク=ジム・キャリー風に画面をあばれまわるニンニンマンのキャラクターもたのしい。音楽がやけによかったがプリキュアでもおなじみの林ゆうきが担当していて納得する。声優もめちゃくちゃ豪華だった。

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本作も吉原がキャラデザを務めており、やっぱりかわいい、鼻の穴がいいよな