2020-11-06から1日間の記事一覧

じぶんしいたげないでじぶん

『あひる』を読みおえる。今村夏子の不穏さはくせになる。つかもうとする手からスーッとのがれていくような得体のしれなさが作品内に反響していて、しまいにはそれがあらぬ方向へといってしまって、それを呆然とながめるわたしがぽつんとのこされる読後感。…