枯れた山、赤黄色灰赤黄色灰

お目当てのラーメン屋まではそれなりに距離があるため、車で1時間ほどの道のりを走っていく。都市と地方では距離のパースペクティブが変わる。道中の山々はあざやかに紅葉し、目に麗しい。だだっぴろい田園がこころをおだやかにするし、湖も見える。水量の減った湖面からは切り株がいくつも顔をだし、ふしぎな光景がひろがっている。たぬきもいた。


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うまみ! 山塩をつかってつくられている、しらぬまに土地の名物になっていた、チャーシューの風味がおもしろかった、


駐車していた車にはカメムシがたかっており、思わず悲鳴をあげた。わたしの天敵である。このようにしてあつまってくるのは、車体の色の問題だろうか。それぞれのドアの隙間を点検しながら、家へと帰る。とったかと思えば、まだいるよと這いだしてくる。路上には散った葉が雪のように降り注いでいる。

家に着くと、しばらくしてねむってしまった。体力の死を感じる。睡眠の自由というべきか。つかれたわけではないのだし。深夜の2時頃に目が覚め、ゆーちゅーぶを観る。MKRのポケモン対戦とドラクエモンスターズ。ジョーカーシリーズはやったことがないが、プレイ動画はたまに観ていた。最終回だそうだ。

朝食を食べ、舞城王太郎の『熊の場所』のつづきを読みはじめる。ラジオで予告してしまったので読みおわらせないとまずい。こうやって自分のしりをたたく術にもなってくれるので、週1ラジオは役立っている。〆切が作品を生みだすのである。祖母を呼んでお昼をいっしょに食べようということになったのでその支度をしつつ、翌日の唐揚げの仕込みもしつつ、表題作を読みおえる。妹も交え、3人で昼食。手羽元と大根と長ねぎの煮物。昆布と鯛だしできちんとだしをとり、しいたけの石づきまでいれたのでうまみの暴力がくちのなかでひろがる。食べたあとは夕方頃までたのしくおしゃべりする。仲良しか?

読書の相棒としてひさびさに音楽を流したらスピーカーの片方からノイズがでており、くらいきもちになる。しばらく通電していないうちにいったいなにがあったんや。それにしてもAppleMusicの∞マーク機能がすごい。ラブい曲がきちんと流れる。TOPSの2ndなんてめちゃくちゃひさびさに聴いたが、すばらしいアルバムである。ジャケもいい。来日のときにジャケにサインをもらったおもいでがある。ノイズは音量のつまみをひねったらなおった。幸い也。