注ぎ口の採取法

ウェビナーに参加した。web+seminarの造語で、つまりはオンラインセミナーだ。昨日のラジオ終了後にリスナーであり友人のYさんから教えてもらったもの。こちらの音声や画面が共有されていないか不安になる、心落ち着かない体験だった。「ウェビナー」という見慣れない名前だけれども、いってみればこれってニコ生とか、YouTubeライブとか、インスタライブとか、ツイキャスとかと似たようなもんだよなと思った。夕飯の支度をしながらの鑑賞だったのであまり集中して見ることができなかったのだが、たとえば「価値」を置く場所/見いだせる場所をクライアントと共有できるか、とか、「文字」というメディアのもつ装飾性と情報性という二重の重力の話など、本題とはちょっとずれた部分をおもしろくきいていた。前者はしごとを依頼されたときの話で、後者は映画の美術スタッフとしてプロジェクトに参加していた際の話。カリグラフィについての発表であった。

夕飯は、鮭のねぎチーズホイル焼きと、春菊の白和え。春菊はマイラブ野菜のトップ10に入ってくる。ほか、トマト、茄子、あとなんだろう、わらび? しいたけ? 夜にzoomミーティングがあったのでひとりちゃちゃっと食事を済ませ、開始時間に備える。ラジオの効果もあってか、画面を通してのコミュニケーションに慣れが生まれてきて、まあまあ落ち着いて?話せたのではないか。それでも、あそこはああいえばよかったなとか、これも話しておけばよかったなとか、そういう反省がでてくる。そんなのはいつものことである。

深夜にかけては雑務をもろもろ片づける。こっちに来てからてきとーなtodoをスマホのメモ帳に書いて生活をしていて、ここ数日めちゃくちゃたまっていたのだが、ずいぶんとすっきりした。ようやっと明日からエルガイムを再開できそう? 11月中におしりまで到達したいなあとぼんやり思っている。インスタで募集した新しいグラフィックシリーズのためのワードに対して、無反応を覚悟していたのだが意外と反応があって、うれしいきもちになる。少なくとも年内はもちそう。


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そんなことをしていると、Qさんから電話がかかってきて、ビデオ通話がはじまる。いっしょに住むHさんも交えて、3人で2時間半ほどおたがいの創作物や、制作法、無職サイコー話(彼らも無職時代の経験がある)、好きな歌詞、当事者性などについてたっぷりと話す。ラジオはべつにして、こういう話を熱量をもってだれかとする機会はこっちにきてからはほぼないので、ひじょうにアツいきもちになる。もう10年の仲であるが、いま明かされる秘話みたいなものもあり、ねむたい眼(だってもう4時とかだ)を突かれる場面もあった。途中、もう6年も前に書いたわたしの詩について、ものすごい熱量での語りがはじまる時間があり、思わずわらってしまった。これは、ほんとの、ほんとうに、うれしいことである。

いざねむらん、とスマホに充電器をさしこんだりしていると、わたしの親指のつけねをそれなりのおおきさの虫が這っており、いったいどこから、とたちあがり、トイレットペーパーにくるんでバイバイした。