そういう真似はやめてください!

車酔いし、帰宅するなり寝こむ。深夜にめざめ、エイリアン:アイソレーションの実況プレイ動画を完走する。エイリアンの造形、マジで怖い。フェイスハガーのおとろしさ。外があかるくなるまでふとんのなかでだらだらし、妹がこの格好どう?とたずねにきたのをきっかけに寝床を這いでる。

格好といえば、昨日ユニクロにも行って、ユニクロユーのかわいいサマーニットにときめいたのだが、いま服を買っても着る機会がないのよなと手にとった商品を身にあてがうことなくラックにもどしたのだった。店内にはローレンス・ウィナーとコラボしたUTも陳列されており、ちょっとこころをうごかされ、売れ残っていたら買いに行こうかしらなどと思う。こんな田舎のユニクロで、いったいだれが彼の名をしっているというのか、とも。

昼、麻婆豆腐をつくる。ねぎがないので、ひき肉と絹豆腐のみのシンプルスタイル。豆板醤、ラー油、味噌、ケチャップ、粉末中華スープ、胡椒、酒。丼にして妹と食べる。食後、フリルレタスとミディトマトのスープもつくる。粉末中華スープ、塩、白胡椒。白胡椒の缶を振った手を嗅ぐとくしゃみがでた。くしゃみの快楽。わたしはくしゃみがうるさい。くしゃみがうるさいおっさんはよろしくないのでわたしもよろしくない。老年の男は、我慢をすると脳の血管が切れるからくしゃみの音量調整ができないのだ、と伝聞した旨を書いたブログをせんじつ読んだことが思いだされる。まだ老年でないわたしは、そんな感覚を感じたことはいちどもない。先が思いやられる? なお、じっさいどうなのかはしらべていない。


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沼田真佑『影裏』を3作目の途中まで読む。こんなにセクシュアル・マイノリティの話ばかりだとは思っていなかった。真ん中に収録された「廃屋の眺め」は、具体的な性的少数者が作中にでてくるわけではないが、第1行が「結婚ラッシュ」ではじまり、その直後に銀鮒の卵に泥鰌の精液がかかって子が孵化する逸話が配されていることからもわかるように「婚姻関係」のゆがみに視座が置かれ、そこに現社会の発する抑圧に対する意識がはたらいているのはまちがいないだろう。ろくすっぽはたらいておらず、いまの社会が「まとも」とは判断を下さないであろう人物がたくさんでてくるのがたのしい。わたしも、そうであるから。文学が見つめるのは、そうした隅角であってほしい。

表題、いやしい心でわたしに星やハートを送りつけないでください。この文をけっして読むことのない、おまえに、そう、おまえにいっている(読んでるひとはだいだいだーいすき!なのでお気になさらず)。矛盾めいた宣告だ。