ふくらんだ夏の衰えてゆくあいだ、東京で流行り病に身を崩して回復するまでのみじかい時間を過ごした。その最後の夜。完成したての友人の曲を聴きながら、ちゃぶ台を囲んでいる。コンビニで買った酒で適宜のどを洗い、煙草とお香の煙に燻され、薄暗い橙の電…
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