だれも助けてくれないぜの花

朝に祖母の様子を見に行くと、畳にゴミ箱がたおれており、あたりにティッシュなどが散乱していたので拾う。あんこのカスのようなものもちらばっており、あんぱんでも食べたのかと思っていたのだが、その日の夜に母が確認したところによるとあれはあんこではなくゲロであり、チョコパンか何かが半分消化されたものがあんこに映ったのだろうとのことだった。ショッキング!

レンジでチンしたドリアの容器で両手人差し指をやけどする。痛い。

戦争へのかかわりかた。募金をひとに強いるメンタリティってなんなんだろうか。そもそも何かをひとに強いることがわたしは苦手なのかもしれない。強いない生活。戦争はひとにさまざまなことを強いる。それも圧倒的に。それに抵抗する際に、強いる回路をつかうのはどうなのか。声を挙げろと強制することが有用とは思えない。直接的に呼びかけなくとも、そうである、というすがたが共振のきっかけになることだってあるはずだ。だれもわたしたちに賛同してくれない、と嘆くすがたが仲間内以外に効用をもつことを想像できない。

と言いながら、わたしは暴力を肯定している。パレスチナどころかハマスを支持している。テロリズムを擁護している。暴力はひとを強いさせる手段である。温度の問題かもしれない。

風のつよい日だった。

ポケモン、連敗がつづく。サブロムがあるとこういうときいいのだろうが、ソフトを2本買うほどのガチさはないのでメインロムをやりつづけるしかない。ただ、4桁安定は前シーズンまでは考えられなかったことで、これが最終日までつづけば万々歳である。

東京行きの日程が決まり、荷造りをする。こういうときだけおしゃれのきもちがよみがえってくる。そう、おれは服がいちばん好きなカルチャーなんだ。それなのに、日頃わたしが着ているのは穴の空いたよれよれのTシャツに色褪せたハーフパンツ……。なんなのかこの落差は。服を見繕っている最中、むかしは入ったボトムスが入らない!が2回も起こり、これはまずいときもちをふるいたたせた。今年の夏はやせます。見ててください、おれの変身。

わんぷり12話。キュアニャミー登場回。人状態で会う約束をし、犬状態で会うこむぎのギャグがいい。いろはから名指された「友達」というおたがいの関係性の呼称を噛みしめるまゆの描写は、直近の話で目配せのある新一年生の心情にも寄り添うものになっており、愛おしい。「夕方(誰ぞ彼時)」の場面設計は猫ユキと人ユキの曖昧さ(今話ではその正体が明かされない!)とも噛み合い、さらにはユキを見守るフクロウ型のペットカメラがフクロウガルガルに接続されるというあざやかさもいい(フクロウは黄昏に飛び立つ!)。そんなガルガルを殴る蹴る裂くと暴力によってたたきのめそうとするキュアニャミーのすがたに、これまでのプリキュアシリーズでは何の違和感もないのにバトルを禁じている今作においてはショックを受け、作劇の妙をしった思い。

リコロイs2、1話。チリちゃんがあまりにもイケメンボイス(シャララ隊長!)でこれまた衝撃を受ける。




たくさんの的vol.10公開されました、今回のテーマは「歴史」、わたしは詩をのっけています、2024.5.12 23:59:59まで全国セブンイレブンのマルチコピー機から出力できます、BOOTHでpdf版も頒布しています、ぜひゲトってください、10号記念でいつもよりページ数が多く、10号記念のラジオも公開しています、詳細は以下より

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seimeikatsudou.tumblr.com


向かう電車のなかで、いままでに聞いたことのない車内放送が流れた。「◯◯の桜が見頃になっております。そのため、該当区間では汽笛を鳴らしてみなさまにおしらせし、速度を落として運行いたします」云々。あたまの片隅にそのことを留めながら干刈あがた『野菊とバイエル』の頁をめくっていると、軽快なるポーッ という汽笛。顔を上げると、前方には桜の木々。走行速度はだんだんと低速になっていき、隣にすわっていたひとはスマホのカメラを起動し、やがて車窓には川辺の立派な並木が大写しになる。車内の乗客が色めき立つのがわかり、それも含めていい時間が流れていた。

『野菊とバイエル』はしばらく前の東京滞在時に町田のブックオフで買ったもの。さいしょの数頁をめくってほおってあったのをひっつかんで今回のたずさえブックにした。小学3年生の女の子を主人公に据えた学校ものである。一人称おれ、のぶっきらぼうさが心地よく、一方でまわりを見る目の冴えはみずみずしいというバランスがいい。内容をほとんどおぼえていないが、『ウホッホ探検隊』も子供の描写がよかった気がする(廣瀬純がラジオでこのタイトルをなんども口にしていたのがおもしろかった、映画版、観てみたい)。