見聞録

嫌悪のフィールド、破線

眼鏡を新調しにでかけた。視力の低下、著し。げんざい、外出用と自宅(しごと)用を使い分けているが、外出用でさえ0.5あるかないかの状態で、それなりにショックを受けた。自宅用を度数をちょいと上げて買い換えるつもりだったが、さらにアップさせてこれま…

cryptic crying

報道を見ていると泣けてくる。go fuck yourself. ゼレンスキーの自国民へのメッセージはチリのアジェンデのことを思いだしてしまう。写美でも展示をしていたロシアの写真家エリザベス・ハウストが、収容された警察車両や留置所(?)のなかから写真と映像を…

あいだに挟まる

乗代雄介『皆のあらばしり』(2021)。なんどもわらった。痛快だった。『ミック・エイヴォリー〜』収録の掌編たちとはムードもテイストもちがうのだが、かといって阿佐美景子サーガとも趣を異にするユーモアが小気味よく、竹沢の件に代表されるエンタメじみ…

口にだしたことのない言葉を耳に入れる

デパプリ3話。生人参をそのままかじってゆくゆいのワイルドさ。ようやく本格的に登場したパムパムがワンダフルココナッツパイ式のロングネームなのにわらう。髪の毛のように自身の耳をぴょこんと翻す「そんなの当然!」的しぐさのかわいさ。成長コメコメのか…

ペット可

朝、豚丼。食後、洗い物をおえてふと手を見ると、左手人差し指の第二関節の下あたりに線分状の跡ができており、しらぬ間に包丁で切ってしまったか?と焦ったが出血はなく、切れ目も入っていなかった。コンロを掃除した際に火傷でもしたのだろうか? しかし、…

ちょっと愛してくれそうになった

デパプリ2話。マリちゃんがラブい。おれはフレッシュのカオルちゃんが好きなので、、テロップは毎話でるのかというおどろきと、ナレーションの介入のしかたに、わかりやすさ」第一主義的な時代性を感じる。とともに、陰を用いたゆい(プレシャス)とマリちゃ…

信じていけないと信じるひと

突発のロゴワークをフィニッシュさせ、フライヤーに掲載するコピーの創出とテキスト練り上げのしごと。『心臓オーケストラ』(2002)、『LOVE/HATE』(2003)、『月と手のひら』(2005)といった00年代邦ロックの名盤が霊感をくれる。フライヤーのもととなる…

何を言い聞かせようとしているのか教えてくれない(サボテンの針をすべて爪の先で抜きとる)

ちほちほ『みやこまちクロニクル』(2021-)20話。糞を漏らし、その処理を家族にさせて、自らはだまっている老父に激昂して主人公=作者本人が怒鳴りつける場面、胸がきゅうとしめつけられた。そうなんだよなと思った。自分と祖母の関係性をそこに見た。翌日…

nez no bang

夜、スモークタンとキムチのミルクスープ、アジのひらきを焼いたもの。うまい。よくはたらく。ほぼしあがったものをながめ、いいのができたなあ、という感慨をもつ。いいことだ。夜、親子丼、もやしの生姜ナムル。うまい。ファニーゲームのオープニングシー…

インターネット挫傷、死んだ家も座礁、

よくはたらく。手をうごかせばなんとかなるなあ、というなんども経験しているこの成功体験が、自信とともにおのれの慢心を粛々とふとらせる。夜、ハムコーン白菜の豆乳スープ、麻婆トマト厚揚げ。後者、辛味をもう少し足してチーズを入れればよかった。デヴ…

適切な肉体の不明瞭な重んじり

森とんかつ『スイカ』1巻。おもしろい。1話目1頁目の画面構成からしてたのしい。ヤケクソ感のある描き文字の擬音と、車のまま校舎に飛びこんでいく黒田硫黄のブチ抜きゴマを彷彿とさせる出勤風景。エンジン全開である。同人会議、だったのだが開始5分前にね…

差のパルタージュ

書店へ。売野機子『売野機子短編劇場』(2020)、森とんかつ『スイカ』1巻(2021)、乗代雄介『十七八より』(2022)、『皆のあらばしり』(2021)を買う。『十七八より』は単行本(2015)で所持しているが、あまりに好きなので文庫でもほしいと思い、買った…

第4回激痛クラブオフラインミーティング

たいていのひとはゼロかヒャクかでしかものごとを見ることができない。そのことが炎上、とくにイデオロギーのつよく連関した騒動のたびに目に入り、憂鬱なきもちになる。わたし自身のなかにもゼロかヒャクかという判断をしてしまう心向きがあり、だからそう…

不快の請求、にじいろの唇

デヴィッド・リンチ『ツイン・ピークス』(1990-1991)2ndシーズン1話(8話)。ひさびさのツイン・ピークス。衝撃的な幕切れをした1stシーズンだったが、そのショックを緩和するようなホテルマンのジジイがよかった。腹を撃たれて床を転がるクーパーに対して…

たどりついたことのあるひとら(目を合わせられない)

渡辺信一郎・夏目真悟『スペース☆ダンディ』(2014)6-8話。6話にでてくる「その月だけが残されていた」という言いかた。地球に対する月的存在(つまりは衛星)を称する際にナレーションとしてあらわれるのだが、いろんなものをすっ飛ばしてわたしたち観客の…

はりきりのそらの光

29地図の「2021年・映画ベスト10&ワースト3」回のpart1を聴く。今年は映画館に数えるほどしか行けなかったので名前の挙がる映画を9割9分観ていないのだが、語りがおもしろすぎてたのしく聴けてしまう。トロプリ44話。放映前からL字放送がかなしすぎる、と思…

寝静まった頃のきみの左手

雪かきをおえて室内にもどると口髭にいくつも雫がぶらさがっており、呼気が冷えてこうなるのだと感動していた。夜、油そば。チャーシュー、ねぎ、卵(常温6分)、メンマ、かつおぶし、チーズ、ごま油。タレは市販のラーメン用のものをすこしのばしてつかう。…

jullasic justice

夜、豚入りニラ玉、と書くとお好み焼きみたい。歳暮の牛たんも焼く。うますぎる。欲望のままに、胃が満たされるまで牛たんをむさぼりたい。馬刺も食す。うまし。渡辺信一郎・夏目真悟『スペース☆ダンディ』(2014)1-2話。おもしろい。「スペースダンディと…

殘骸(カロウジテ)

今年初の雪かき。日頃の運動不足の成果が遺憾なく発揮され、全身がおわる。事後、たかだか1時間ほどで筋肉痛があらわれる朽ちた身体。スマホをもつことすらままならなくなる。新年セールにあわせてブックオフにゆく。地元のブックオフに立ち寄るのはそれこそ…

つかないだろう、決着は

藤本タツキ『ファイアパンチ』(2016-2018)最終8巻まで。きょうれつな漫画だ。オールスターズメモリーズといい、今年はすばらしい作品たちで幕を開けることができており、幸先がよい。類似と反転の構造を用いた「反復」の作法は、モチーフである「映画」と…

よみがえらない水/再煮沸

2021年に観たりなんだりしたもののふりかえりをする。備忘録。去年はこれ。まず映画。再見作をのぞけば64本しか観ていない。今年は代わりにアニメやドラマを観ていたのだろう。劇場ではたったの5本。なぜならわたしの住む場所には映画館がないので、、以下は…

返却の回廊(にがみあじ)

昨年は湯船でひとり年をまたいたが、今年は居間で家族と迎えた。ジャンプ中に年を越そうとする妹と母をながめて祖母とわらう。Apple Musicのニューミュージックプレイリスト、UVERworldが流れ、なんでだよと思ったが(00のopedプレイリストを聴いたから?)…

収監のかいつまみ

インターネットで消費されたくない。インターネットの消費空間のなかに身を置きたくない。その渦に巻きこまれたくない。わたしは人生に関係したい。あなたの人生の一部になりたい。なんて重たいにんげんなのか。この傾向が、これまでおおきく人生を左右して…

急落のスプーン

トロプリ41話。総集編回。プリキュアサイドとあとまわしの魔女サイドの回想をつなげるホンがまずいい。これまでの話のポイント+クリスマス前の販促をともに達成するすぐれた構成だと思った。チョンギーレ、ヌメリー、エルダの会議の様子を、止め絵と反復をつ…

ガン見ガン聴ガン触ガン嗅

映画を観おえたあとはそのまま同館にあるジュンク堂へ。棚をつまみに話をくりひろげながら、ヒープリのオフィシャルコンプリートブックを入手する。のち、パルコまで移動し、映画の感想を話しながら天ぷらを食す。揚げたての品々が一個一個時間差でやってく…

区画化された愛(うるさい)

思っていたよりもライヴははやくおわり、Yくんと新宿で飲む。会社員をしていたころに足をはこんでいた中華の店。空いていた。さいきん酒量がやばいというわたしとは真逆の話をきく。こういう話をきくと、日常的には酒を飲まなくなったのは「よかった」のか?…

夢のなかで叱りつける

グラスに注がれたビールを飲みくだすとおおよそ三ヶ月ぶりのアルコールにからだが拒絶反応を示し、尋常でないかゆみが上半身をうごめきまわった。この文を書いているだけで、あたまがかゆくなってくる気さえする。しかしビールはうまい。害があろうが、ビー…

ゆゆしいloveyou

ベル・フックスの訃報を目にし、声がでた。2020年にエトセトラブックスから復刊された『フェミニズムはみんなのもの』はフェミニズム入門にぴったりなので題にある通りみんなに読んでほしい、とまで書いて、たとえば書店や雑誌の「追悼特集」って資本主義が…

ガンマの死相

映画美学校 フィクション・コース第23期高等科『うそつきジャンヌ・ダルク』第1部(2021)観る。投影された映像が背景あるいは登場人物となり、撮影者およびスタッフは劇中に映りこんで介入する。さいしょの木の背景にストローブ=ユイレを想起し、スクリーン…

いいよ、ってきみはいう(晴れ時々曇り)

東京行きの日程を決定する。こうやってスケジュールを自ら立てるのが苦手である。先の予定を決めるのが嫌いなのだ。なにごとも、できるだけ時間の余裕がある状態で、その場その場で決めていきたい。だから「予約」が必然的に絡んでくる「旅行」に対して、抵…