思うようになる時と場と自己がかさならないまま人生が終わる

ふたりはプリキュアMax Heart17-21話。17話。研究発表回。ほのかのひとつの台詞あたりの語が多くてなんかわらってしまう。子供をなめない姿勢のあらわれでもあると思う。作中でも去年の研究発表会に触れられるが、無印の回のほうがいい出来だった。


▼無印での研究発表回に触れた記事
seimeikatsudou.hatenablog.com


18話。キャンプ回。作画がこれまででいちばん不安定だった気がする。みだれる顔面。キャンプのマナーを語りつつ、山への不法投棄に憤る社会派な脚本。前話での研究テーマである「ゴミとわたしたち」からの連接もいいなと思った。敵幹部(いまだに名前をおぼえられない)の「プリキュア&シャイニールミナス!」という呼称に、いまではプリキュアとして数え上げられることが一般(?)的となったルミナスはプリキュアではない!というはっきりとした区分を感じ、それもまたいいなと思う。ザケンナーに攻撃を受けたあとのほのかの愛犬・忠太郎のけわしい顔もわらえる。めちゃくちゃぶじ!

19話。なぎさ転校!?回。なぎさの住んでいるマンションの名前が「東映アニメマンション」なのがウケる。けっきょくは勘違いであることが発覚するなぎさの転校をめぐっての、ひかりを軸にしたやりとりに落涙。傑作回としても名高い無印42話をほのかが回想する場面があり、観かえしたくなった。


▼42話の感想
seimeikatsudou.hatenablog.com


20話。ポンタノスケ回。テスト中、窓外をともに見つめることで友人莉奈のふだんとはちがう点に気づくなぎさ。ふだんは粗野でめんどくさがりなキャラクターとして描かれる彼女が、細やかな観察眼と感受性をもっているということを、さりげなく、しかし確実に伝えるすばらしい演出だった。そしてこの「窓の外を見る」は、このところ連続して敵サイドのストーリーラインで描かれている「あのお方」が屋敷の外にでたがっているという描写ともリンクするもので、話のつくりかたがうますぎだろ!となる。森でたぬきを保護したことが莉奈の異変の真相であったわけだが、そのたぬきをポンタノスケと名づけるネーミングセンスがいい。ポンタでもポンスケでもなくポンタノスケ(公式表記は「ぽんたの介」だった)! キャラの個性はこうした箇所にあらわれる。

うまいといえば、そんなポンタノスケとの別れからミップルやメップルら妖精たちとの別れを想像するほのかとひかり、という話のスライドのさせかたもベリグッドである。縦軸があまりうごかない単発話と思いきや、このようなギミックを入れてくるのだから油断ならない。「いまを精いっぱい生きて、目の前にいる仲間となかよく暮らすこと」というなぎさの導きだした結論は、トロプリのまなつの考えかた(いまいちばん大事なことをやる!)に通じていくもので、この初期の時点でプリキュアの核はだいぶ完成されているのだなと感慨深くなった。

21話。ひかりとあの方邂逅回。ゲストキャラである大輝(おおきなかがやき!)くんが大量の荷物を積んで自転車で走っていくすがたを見て、「荷物が自転車漕いでるポポ」「ほんとね」と会話するポルンとひかり。ほほえましいシーンだが、ブラックなわらいにもころびそうな危うさがあってよかった。そんな大輝くんとのほほえましい青春的出会いと対比的に置かれているのがひかりと「あの方」の遭遇。魚眼レンズ風のショットの切り返しでのそのファーストコンタクトを描いたり、さらには技バンクの合間にカットを入れる演出がほどこされていたりと、とにかく異常な事態が起こっている、というつくりが目を惹く。親をもたないひかりが、家出をしてきた大輝に親はどんな存在なのかをたずねるシーンの背景のうつくしさも見逃せない。あかねさんのひかりに対する所作を見て大輝が母親を思いだすなど、回路のつくりかたも巧い。脚本は成田良美。演出は座古明史。腹ペコのひかりがたこ焼きをほおばるカットのかわいさ!



「10オブジェクト、ノーフォトグラフ、制作時間30分程度」の制限でブログ用のグラフィックをつくっていくことにした、色もたまたま5色になったのでそれでやっていく


夜、塩生姜肉団子入り海老出汁追い昆布大根の煮物。うまい。いちど冷まして味をしみこませる過程を経てから食したのでひときわ格別。冬。

降雪の予報があったが、どうやら今晩は降らないらしい。

ワークワーク。細々とした調整を仕上げていく。即レスでないひとがしごとの相手だとプレッシャーが少なくていい。即レス=しごとができるみたいなイメージ、どうにかして砕けてくれないか? いや、いつまでも連絡が返ってこないひとよりかは断然すぐに返信してくれるひとの方がいいのだが、、