漫画 の検索結果:

すべての熱が冷めたあとに会う

…ったでろくろおさんの漫画が流れてきてはじめて「!」となり、ずっと購入の機会を伺っていたのだった(BOOTHで絵も売っていたので、好きなキャラ/シチュエーションの絵が販売されるのを待っていたのである)。とにもかくにもキャラクターへのまなざしがするどく、じっさいにアニメ本編で描かれていたとしても「そう」であると感じられる言動をそれぞれの人物たちがおこなっているのがすごいのだ。上北ふたごの漫画を読んだときにも似たようなことを思った記憶があるが、あれは公式といって差し支えないものなの…

乱交する街

…た。さいきんのおもろ漫画をすすめたりすすめられたりしつつ、たのしく夜を過ごした。TとMさんというなかなかない組み合わせなのも新鮮でよかった。銃弾で撃たれ、歯がぽろぽろ抜けていく夢を見た。*寝坊。まあいいかの気分でHさんとインドカレー。お気に入りのニットの袖をサラダにかかっているオレンジ色のソースで汚し、テンションだだ下がり(食器洗剤をつかったりなんだりしたらちゃんと落ちた、ピース)。ドデカナンがでてくるカレー屋はかなりひさびさな気がする。マトンとダル。うまい。サーブされた時点…

古い時代のよく読まれた作家の晩年

…ど飲み食いし、書店で漫画を1冊買って帰宅。土曜だろうが日曜だろうが、〆切はまってくれないのでワークワークの時間である。ということで今夜はライティング。できていない物語のあらすじをギュッとまとめ、その作品に対するコピーをゴリゴリ考える。未完成の話のあらすじを書くなんてそんな無茶な、と思うかもしれないが、毎年複数回やっているワークであり、もう手慣れたもんである。おたがいの作品に対する信頼関係があれば、お茶の子さいさいとはいかずとも、やれるのである。脳に汗をかきながらなんとか第1稿…

自画像・自撮り

…』(1993)が◎。漫画は酢豚ゆうき『月出づる街の人々』(2022-)が飛び抜けてよかった。まだ単行本化されていないものとしては千葉ミドリ『緑の予感たち』(2023-)がかなりのヒット。印象という意味では、山本直樹『定本レッド』(2022- / 元の連載は2006-2018)もインパクトがあった。買いつづけているなかでは、安田佳澄『フールナイト』が相変わらずおもしろい。 to-ti.in * アニメ。[完走] 深澤敏則『デリシャスパーティ♡プリキュア』(2022) 小林寛『機…

オールナイト上映がおわったあとのエレベータで会ったひとがいる

…をさいきん見かける。漫画や小説の帯などにその文言が載っていたりする。いや、そもそもおまえもメディアやないかと見かけるたびに思う。アニメなのか実写映画なのかを現段階では特定させないという意図のもとに用いているケースもあったが、映像化じゃだめなのか。ギガが減るみたいなそういう語の変形か。夜、豚と白菜のチー玉エスニック炒め。うまい。Hさんと打ち合わせしつつ長電話。スピッツやアジカン、ミッシェル、機龍警察、伊藤計劃、小劇場などについて。Hさんが熱をこめて話す月村了衛の魅力についての語…

草の上で触れあって痛い

…と、集英社のパワハラ漫画家自殺がタイムラインにあがっていて、どっちもクソだと思うわけだが、意外とここを両立するひとは少ないのかもしれない。トランス差別はクソであり、出版中止もクソであり、パワハラもクソであるというライン(出版推進運動や反対運動はクソではない)。編集者・出版人としての矜持の話か。訃報に対する無数の情念の吐露を見るに、ひとが個人としてひとの死に向きあうのは、SNSのあるいま、不可能なのかもしれない。前にもこんなことを書いた気がする。少なくとも思った。アジカンベスト…

中堅労働者の余暇の折れ線グラフ

…めぐるばからしさは、漫画よりもこちらに軍配が上がる気がする。そんな描写や、「バーン」と声を上げて銃の訓練をするくだりを踏まえての、「こいつら何やっているんだろう」のまなざしをもった遠山は、われわれ観客と視線を共有する存在に思え、総括に支えられた彼らの組織体制のいびつさをよりはっきりと映しだすために機能しているようだった。 ▼山本直樹『レッド』に触れた記事 seimeikatsudou.hatenablog.com seimeikatsudou.hatenablog.com 『…

きみオアダイ

…のシチュエーションの漫画の広告がでてくるのをこれまでになんども見かけているが、そんなに起こる事例なのか。家父長制との関連はそうだろうと思うけれども、「無自覚な特権意識と共感性や想像力の欠如が根底にある」を「男性」にむすびつけるのはマジで意味がわからなかった、単なる自己紹介を性差にむすびつける性差別以外のなにものでもない。同人誌の発行前に読んでいたらこれをもとにして原稿を書いていたかもしれない。 ▼家事をしないにんげんの所作という気もするね、偏見? togetter.com 観…

沈んだ考えが浮かばれる日

…げることにする。エロ漫画家になった気分である。同人誌のデザインまわりもだいたい完了する。空き時間にできるところはすすめておいたのが功を奏した。夜、セロリとナスと豚のマスタードトマト炒め、卵とセロリの中華スープ。うまい。どうやって「ここ」を防御するのか。むかし書いた詩の題を思いだしながら、そのような思考がはたらいている。ヴィクトル・クバル『The Bloody Lady(原題『Krvavá pani』同じ意味である)』(1980)観る。かなり好きである。チャーミングで、残酷で、…

まだであっていないものの総体とすでにであっているものの総体

…ーに焦点を当てた1P漫画のスタイルをとって描かれた話がふたつあり、それはそれでおもしろいのだが、おまけ漫画であるならともかく、本編はページ漫画で読みたいなというよくばりマインドが読んでいて浮かんでくるのも事実だった。キャラクターの掘り下げかたと、構成の問題。つづけて安田佳澄『フールナイト』も1巻から読みなおし、手をつけていなかった5-6巻も読む。おもちれーーーーーー。おもしろすぎるだろ。コマ運び、天才すぎるだろ。先の月出づる〜に絡めていえば、5巻では表紙にもなっている叶野の掘…

会いに来る場面の空振り

…か。などと言いつつ、漫画としてのおもしろさよりも、歴史としてのおもしろさのほうをつよく感じた(わたしがドキュメンタリー映画を観る際に考える、ふたつの車輪みたいなものだ)。この印象は、単にわたしが「山岳ベース事件」や「あさま山荘事件」についてくわしくなかったという背景が影響しているのかもしれないが。漫画らしい(?)烏の演出は好きである。 ▼ふたつの車輪について seimeikatsudou.hatenablog.com 心底カスみたいな連絡(連絡してきてくれたひとは何にもわるく…

おまえだけがいる地獄

…ている。なにより本/漫画が読めているのがいい。とはいえ、〆切でひりついた状態も制作にとってはかなりいい状態である、という実感もあるので、シーソーのようにギッコンバッタン秋もやっていきたい。黒田硫黄『ころぶところがる』。自転車雑誌に連載されていただけあって、かなりニッチな話題(ロード初心者レベルではついていけない)も散見されるが、ストーリーものもあり、とにかく漫画がうまいのでたのしく読んだ。コマ割りのダイナミックさ、陰影の迫力、話の切り方……どれをとっても味わい深い。とりわけ最…

偉大なるmr.ファック.jrの極限に引き延ばされた6年間

…同じ話〉、あるいは「漫画仲間たちと松葉でラーメンを食うこと/チューダーとキャベツ炒めで宴会をすること」に象徴される〈同じ展開〉がなんどもくりかえされるその「反復」こそがトキワ荘のトキワ荘たる所以なのだ!と言いたくなってしまうほどの執拗さが作品から感じられた。妹からニャンたちが窓の外をながめている動画が送られてきており、画面のなかの窓外を見やるとなんと野良猫が蛇とじゃれあっているではないか! 一見マムシかと思わせる鱗の紋様はおそらくアオダイショウの子供のもので、家のまわりにも蛇…

きみの隣でいっしょに泣くには

…成する。明日からフィジカル化およびアナログでの制作に全力を注ぐ。夜、昨日のあまりで丼、茄子の漬物。うまい。漬物は微妙。刻んでラー油マヨで和えて食べた。自分のなかでの「うまい漫画」とイコールでむすばれる作家である黒田硫黄の新刊『ころぶところがる』、ネット書店では軒並み品切れでもっと刷ってくれや、、と嘆いていたのだが、近場(けっして近場ではない)の書店には面陳で3冊も置かれていて、こんなど田舎によくぞ、、とぶじゲットする。シュリンクをやぶるのは、つまり読むのはしばらくあとである。

ガンギ・ザンギ・バンギ

…い。顔が語ってくれる漫画はいい。「顔漫画」的なページでもそれだけで画面がもつ。表情の機微は、皮膚というモチーフがそなえるエロスともよくマッチしている。ほか、「きしむ家」の導入、作者が「この漫画のもう一人の主役」と語る「家」の、1頁1コマでその全景を読者に伝える歪な画角、縦横を回転させるページのつかいかたが印象的だった。夜、あぶらげとわかめの味噌汁、カレイのフライ・玉ねぎタルタルソース。うまい。玉ねぎは京都の漬物で、以前食べたときには腐敗の味がし、ずいぶん攻めた漬物なのだなと思…

もうおわってもいいかい(返事はいつまでもない

…ユーモアのひとコマが漫画のコマとしてバキバキに屹立していた(ちんちんはしぼんだままだった同世代(+-3あたりをそう呼んで差し支えないと思っているのですがそんなことないですか?)のデザイナのなかでもっとも「いいデザイナだな、、」と思っているじんぶつからついったをフォローされ、oh...となる。いったいなにがきっかけで、、いんすたもそうだが、さいきんはデザインをやっているようなひとからフォローされることが多い。いったいなにがきっかけで、、(感謝の念、書店で作家の特集がなされ、そこ…

きみが地獄に行くのをいっしょに眺めてみよう

黎明、すさまじい稲光と豪雨。窓から見えるすこし離れた家の前の電灯が青灰の薄闇のなかで煌々とかがやいており、晩にごみ出しにいったときからつけっぱなしだったなと思いかえしながら神話的・絵画的な質感を眼前から感得していた。風を通すためにすこしあいていた窓辺には、吹きつける雨によってちいさな湖沼群ができていた。家庭内不和が起きている際のコミュニケーションのありかた。AとBはもう月単位で口を聞いていないが、Cの発語に対してA/Bがともに返答するという時間があり、ふしぎだと横で聞いていて…

抱きしめのポーズ(視覚と触覚の差異)

…じられ、しかしその(漫画としての)クオリティは表題作であり連作であるさいごの作品がずば抜けているので、中盤まではひさびさにハズしてしまったか?と思いながらの読書となった。たまたま『ドレスアップ!こくるん』という漫画をついったで読んだのをきっかけに手にとったので、前半を読んでいる際には絵柄のちがいにひっぱられたのもあるかもしれない。絵が巧いのはまちがいないし、魅力的な芝居がひとコマひとコマのなかでなされ、さらにはコマとコマのつらなりもあざやかで目にたのしいのだが、そこまで漫画が…

明るまない地平

…に入れっぱなしだった漫画が版元品切れっぽく、各ネット書店が続々と在庫なしになっていたので、まだ購入できるところを探してあわてて注文する。いくら大量印刷でパブリッシュされている漫画とはいえ、「2017年初版発行」=6年前の単行本は現代ではデッドラインである。ついでに乗代の新作やら気になっていた島口大樹のデビュー作の文庫などもいっしょに購う。ほかにもほしい本は山ほどあるが、作品の制作費に可能なかぎり予算を注ぎこみたいのでセーブしておく。おら、こんな調整などしなくていい生活に立ちも…

ぼくのたましいが産毛になってきみの後れ毛とむすびつくまで

…でも、服も、音楽も、漫画も、この巨大な掲示板群を苗床にしてそれらへの愛情が育っていった気もする(詩や映画や美術は大学に入ってから愛がでかくなっていったカルチャーである)。今回会うのがにどめであるKさんと、前回にひきつづきハイタッチする場面があった。Kさんには『Aftersun/アフターサン』があまり刺さらなかったようだったので、その話こそを聞くべきだった。 * しばしだらだらし、Hさんと別れの挨拶を交わしたあとは表参道へ向かうQさんとカレーを食べに新宿へ。昨日Tさんにすすめて…

はみだし尾ちゃん

…を目にしたとき、この漫画はもしや父の死によって幕引きするのか?という不穏な予感が生じ、頁をスクロールしているうちにその兆しがきょうれつに発露する展開があらわれて思わず息を呑む。モノローグの文字のでかさ。そこからいちどは安堵する流れがあるのだが、嵐のあとの静けさが新たな不穏にスムーズに変化していくさまによって「つづく」と締められるその構成に唸った。たしかな恐怖の演出力。そんな漫画ではないのに、というギャップも有効に作用している。 ▼単行本は依然積んだまま、トーチで全話読んではい…

つかれに羽根を与えたら

…せて本を爆買いする。漫画を中心に新装版のプリキュア小説ぜんぶやバディウの愛の世紀など。つぎの爆買いタイミングでは大長編ドラえもんを揃えたい。5分冊になっている藤子Fの全集で買おうかと思っていますが、こっちのほうがいいよというのがあったら教えてください。SNS上で燃えている反性暴力の啓発ポスター、イラストレーターがたなかみさきではないことをしってそっちに衝撃を受ける。こんなことがまかり通っていいわけがないだろ!!!!!!とブチギレついをしそうになるが代わりにここに書いておく。A…

伝達の不全(ユニゾン)

…つけていた版元品切れ漫画を買いに行くぞと向かった先の書店が閉まっていて落胆。こんなことならば東京で買ってから帰ればよかった。駅までもどって町屋良平『坂下あたると、しじょうの宇宙』をひらき、最寄り駅に至るまでずっと読みすすめる。 夢の跡 よくはたらく。山を越える。夜、カニカマコーンレタスサラダ、ひき肉ひよこ豆玉ねぎのトマトソース。うまい。よくはたらく。プリキュア20周年の色紙ART、予約を先延ばしにしていたらすでに受付が終了していた。20周年のグッズ攻勢はすさまじいのでどこにお…

睡撃

…のであった。去年の夏前頃に着手して放置してある詩誌と、すでに中身は完成しているがダミーとしてしかフィジカル化させていない写真集を個展にあわせて刊行することを決める。夕立コンパイルの10周年記念としてもちょうどいいのではないか。それらをひっさげて初期の活動場所であったコミティアにもいちどカムバックするか?とは考えるのだが、いかんせん漫画を描こうという気にはならないのだった(どうせでるなら漫画を描きたいのがコミティア育ちの習性である、もろもろ決まったらここでも告知していきます)。

恥ずかしドラゴンが夜空で泣いてる

…ッシュシーンにおける漫画のような回転足が、バトルシーンでのランボーグの回転につながっており、その連接的なナラティブもよかった。脚本は守護このみ、絵コンテに志水淳児、演出はひろしまひでき。EDにはキュアスカイが早くもにどめの登場。新規3Dモデルのないプリキュアたちの登場は望み薄か。夜、鶏胸肉の北京ダック風。妹のリクエスト。うまい。が、改善の余地あり。胸よりもものほうがうまいだろうし、薬味もあったほうがいい。味噌、砂糖、みりん、醤油、ごまでつくったタレは◎。小麦粉とお湯でつくった…

おぼえていることをだれにも話さないままにしておく

…理がゆさぶられる感があった。ドンブラザーズの物語をパッケージングしたはるかの「漫画」を大団円アイテムとして用いていたが、以前も触れたようにそれは「嘘-フィクション」の象徴でもあり、そのあたりを踏まえて見直すとすごいことをやっているんじゃないか?と思ったが、それをする気力も根気もなかった。とはいえ、めちゃくちゃにおもしろかった。2022年ベストコンテンツが2023になっても低調になることなくぶじ完結したことがめでたい。夜、しゅうまい、ハンバーグ。ともに調理済みのを加熱。うまい。

おれの心がやさしくならない

…ると思った。はるかの漫画も「嘘〈フィクション〉」であり、いまさらながらその概念が作品の根底につよく縫いつけられるのだと気づいた。 543 なにもおわらない。生だけがおわっている。夜、手羽先と大根の煮物。うまい。体調をくずしていたうちのひとりが、コロナとは関係なく入院即手術になる。大丈夫だろうか。夜、茹でささみのフライ。砂糖と塩を入れた湯で茹で、にんにくとしょうがをぬりたくり、片栗粉・小麦粉・黒胡椒・パプリカパウダー・ナツメグ・中華だしの素を配合した衣をつけて手早く揚げる。うま…

形状のなめずり

…の敵役である着ぐるみ漫画家・椎名ナオキ正体バレ回。序盤のどんぶらで交わされる「未来からキャラクターがやってくる」はるかの漫画についての会話が、そのまま本編の展開にかさなっていく流れにわらう。もうあと数話で最終回だというのに、次回44話の予告にてようやく犬塚とイヌブラザーあいだに等号がむすばれそうだという旨が明かされる。信じがたいことだ。 542 ひろプリ情報解禁。青キュアが主人公かつ、これまで追加戦士ポジションだった異界サイドのキャラクターであるおどろき。ヒーローガールにしっ…

結末のむすびめをほどく娘が

…がとりわけよかった。漫画は昨年の宣言通り多少買うようになった。安田佳澄『フールナイト』(2021-)が断トツでよい。まえだくん『ぷにるはかわいいスライム』(2022-)も更新をたのしみに追っている。瞬間風速で言えばアニメをきっかけにジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』(2015-)にもハマっていた。まだ手にしていないがちほちほ『みやこまちクロニクル』(2021-)の単行本が刊行されたこともうれしい。年始には藤本タツキ『ファイアパンチ』(2016-2018)をイッキ読みし…

地誌を焼くひとの手に刻まれたしわの深さ

…こった。本作はバトル漫画ではないのでそれでまったく問題ないのだが、戦闘シーンの軽さ、上滑りのムードがその「嫌」の発生に一役買っている気がする(しかし、その「空白」で描かれる戦闘シーンこそ、われわれ読者の「想像力」が試される場面ではなかったか)。デビュー作である『春と盆暗』がおもしろかったなということで手をのばした本作だが、買い集めてよかったなと思った。夜、人参ハム鶏ひき肉長芋のチーズかつぶし炒め。うまい。ワークの打ち合わせ。はじめての相手で、なおかつひさびさの対面相談だ。午前…