いっしょに寝ていたニャンが着用していた術後服がわたしの睡眠中にすっぽりと脱げており、いっしょに脱げた包帯に染みこんだ血と、腹の縫い目を見て一気に体調がわるくなる。いわゆる迷走神経反射というやつである。わたしは他人の血が流れているのを生で見ることに耐えられない。今回は流血はしていなかったが、そして眼鏡もかけていなかったのではっきりとは見ていないのだが、包帯に滲んだ血痕と、毛の刈られた腹に刻まれた明らかな異物としての黒い糸がつくりだすイメージが、わたしの脳をげきれつにつらぬいたのだった。映像でならばどんなに血がでていようが破壊のかぎりが尽くされていようが体調はわるくならないのだが、いま・ここでそれが起きているという「近距離の想像力」にわたしはやられてしまう。自分の採血ですらそっぽを向かずには済ませることができない。翌朝、妹がニャンを病院に連れて行ってくれ、ひとまず抜糸まで様子を見ましょうとのことだった。
夜、もやしのナムル、しいたけと鶏むねのオイマヨ炒め。うまい。
ようやくもりもり飯を食べれるようになってきた。おそるおそる辛いものも食べてみたが、まったく問題なかった。健康の価値が加齢によって上がるように見えるのはこのようにしてガタが目に見えてあらわれるようになるからである。
朝、ガーリックチーズチャーハン。うまい。あかるい時間につくったものの記録を書きとめておくのをだいぶ忘れているなと思った。ねぎの代わりにアイスプラントを入れてみたのだが、きざみすぎてそのものの味がわからなかった。生でかじったらたしかに塩味があった。
ひさしぶりの積雪。しごと帰りの妹とともに雪かきをする。側溝にはめてあるグレーチングを取り、そこにあつめた雪を流していくのだが、あらかた除雪しおえていざもとの位置にはめこむ際に変なポジションで挟まってしまい、ふたりでわらいながら苦闘する。吹雪それなりにつよし。
夜、もやしハムキムチの豆乳スープ、鶏えのきの紫蘇バター醤油炒め、しめ鯖(市販)。うまい。
ワークがもりもりしつつ、のびるものはのび、見通す先が混濁してくる。がんばりたい。
夜、ホタルイカわさび醤油、ジンジャーキャベツスープ、キャベチャーしそニンニク醤油炒め。うまい。
549
食事時、親がテレビで流していたディズニーの映像をぼんやりながめていたのだが、ショーにおける退場時の演出がおもしろくて感心する。一人のスタッフをステージの前に立たせ、観客に向かって手を振らせるというもので、スマートなやりかただと思った。世界観をこわさずにいかにして観客をはけさせるか。いつか森美で観たホー・ルイ・アンの映像インスタレーションにおけるエリザベス女王の身振りを思いだす。
Apple Musicで流れてきたmhaol、めちゃよい。フェミニズムポストパンク。
youtu.be
夜、鶏大根わかめの中華ごまスープ。うまい。
ワークさいしょの山。けわしい。すぐ目の前に〆切4つ+確定申告が控えており、なんとか乗りきらなければいけない。
夜、もやしナムル、牛肉玉ねぎの甘辛炒め煮。うまい。
夜、鶏ほうれん草のガーリックチーズ豆乳炒め。うまい。
ひろプリ4話。キュアプリズム誕生回。幼い頃のましろとの関係性を物語るあげはさんのスワイプ紙芝居演出がおもしろかった。スワイプする指がなくともシーンは成り立つが、その動作を画面に映すことによって画にレイヤーが生まれ、あげはの人物像にも情報が加味される。ましろの片手首につけられたレモンイエローのシュシュを見て、ソラのリボンはもしや同じものを?と思ったが、形状がべつだったので単なる勘違いにおわった。だれかを思うきもちがひとをプリキュアにさせる、プリズム誕生シーンは王道の展開だがやっぱりアツいものがあった。「(わたしの大事な友だちなんだから)『わたしなんか』なんて言っちゃだめ」というプリキュア論理をソラに対してさっそく語るプリズムのすがたにグッときた。次回予告ではふたりのあいだで多少の軋轢が生じることが示されており、さらにはタイトルが「手と手をつないで!私たちの新しい技!」ときたものだから、良回の予感がぷんぷんする。
ドンブラ最終50話。なんか綺麗におわった! 一方で、ラスボスの存在がめちゃくちゃ薄いのがすごい。通常ならば脳人のバックにいる「元老院」という組織のトップをそこに据えるのだと思うのだが、そうではなく、前話に一瞬だけ顔見せ登場したソノナ・ソノヤコンビがその位置につくのがウケる。消失してしまうタロウを見送るタロウ(義理)パパが、彼が遺したおにぎりをパクッと食べるシーンにもわらった。これが遺にぎり……(そんな言葉はない)。いちばん衝撃を受けたのは、夏美が犬塚のもとを去って雉野のもとにいき、犬塚とソノニがくっついたことである。戦隊モノフォーマット、というよりも子供向け作品という枠組みにおける踏みこみを感じ、倫理がゆさぶられる感があった。
ドンブラザーズの物語をパッケージングしたはるかの「漫画」を大団円アイテムとして用いていたが、以前も触れたようにそれは「嘘-フィクション」の象徴でもあり、そのあたりを踏まえて見直すとすごいことをやっているんじゃないか?と思ったが、それをする気力も根気もなかった。とはいえ、めちゃくちゃにおもしろかった。2022年ベストコンテンツが2023になっても低調になることなくぶじ完結したことがめでたい。
夜、しゅうまい、ハンバーグ。ともに調理済みのを加熱。うまい。