結末のむすびめをほどく娘が


今年はここ10年でもっとも映画を観なかった年として自分史に記録される(映画をただの1本も観なかった月が4つもある!)。が、いつか今年を概観するために2022年のふりかえり記事を書いておこうと思ったので便宜上「年間映画ベスト」のカテゴリをつけてなにか書く。


▼2021年のふりかえり
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▼2020年のふりかえり
seimeikatsudou.hatenablog.com


まず映画。ベスト10をつけられるほど本数を観ていないので5作挙げておく。

1.深田晃司『LOVE LIFE』(2022・劇場)
2.宮本浩史『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』(2018)
3.幾原邦彦『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』(1999)
4.ライリー・スターンズ『恐怖のセンセイ』(2019)
5.小林啓一『恋は光』(2022・劇場)
(リンク先はそれぞれ感想の書かれている記事、以下の文章でも同)



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『LOVE LIFE』は年代ベスト級によかった。ライリー・スターンズは記事にも書いた『デュアル』が日本でも公開されていたので観に行きたかったが、タイミングが合わなかった。ブレッソンも、ヘルツォークも、アケルマン(は1本だけ観ることができたが)も行きそびれた。サブスクでもほとんど映画を観なかった。2023年の目標は最低2週に2本のペースで映画を観ること。志の低い目標だ。



音楽。Apple MusicのReplayプレイリストを見ると、おおよそ半分がプリキュアソングで埋まっている。THE BACK HORN『アントロギア』やASIAN KUNG-FU GENERATION『プラネットフォークス』の曲もその合間に挟まっているが、そしてそれぞれよかったが、年間ベスト級なのかと問われるとちがう気もする。邦楽で言えばsyrup16gART-SCHOOLも新譜のリリースがあったし、洋楽でもAlvvaysやらmommaやらMorMorやらのラブいバンドたちのアルバムも耳にしたけれども、ぶっちぎりに好きなアルバムがあったかと問われるとないのが実情だ(preoccupations、gilla band(girl band)、big thief、stars、dry cleaning、porridge radio……ふりかえると好きなバンドがたくさん新譜をだしているというのに、きょうれつに鼓膜に焼きつくような体験はなかった気がする)。とか書いていて、paionia『Pre Normal』はだいぶくりかえし聴いていたことを思いだした。SuiseiNoboAz『GHOST IN THE MACHINE DRUM』も『3020』(2020)に比べれば衝撃は弱かったがずいぶんよかった。


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どちらも歌詞に「ギター」がでてくる


ほか、今年リリースではないが、以下の楽曲・バンドとの出会いには心打たれた。もっとあったはずだが、ライブラリに追加したのがこれしかなかった。Appleさんよ、ライブラリに追加していないラブ済みの曲を一覧表示できるようにしてくれないか、、

Deep Deep Water「Something in the Water」
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Wrong Kind of Stone Age「Ravi Dubbi」
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Coco「Last Of The Loving」(いま調べたらフロントマンはダープロのメンバーだそうだ)
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本。冊数はさほど増えなかった。舞城王太郎『煙か土か食い物』(2001)乗代雄介『パパイヤ・ママイヤ』(2022)がとりわけよかった。

漫画は昨年の宣言通り多少買うようになった。安田佳澄『フールナイト』(2021-)が断トツでよい。まえだくん『ぷにるはかわいいスライム』(2022-)も更新をたのしみに追っている。瞬間風速で言えばアニメをきっかけにジョージ朝倉ダンス・ダンス・ダンスール』(2015-)にもハマっていた。まだ手にしていないがちほちほ『みやこまちクロニクル』(2021-)の単行本が刊行されたこともうれしい。年始には藤本タツキファイアパンチ』(2016-2018)をイッキ読みしたことも思いかえされる。もちろんチェンソーマン第2部も毎話ジャンプラで読み、単行本も買っている。



アニメ。

[完走]
渡辺信一郎夏目真悟スペース☆ダンディ』(2014)
田豊『トロピカル~ジュ!プリキュア』(2021)
幾原邦彦少女革命ウテナ』(1997)
磯光雄『地球外少年少女』(2022)
松本理恵京騒戯画』(2013)
西尾大介ふたりはプリキュア』(2004)
境宗久『ダンス・ダンス・ダンスール』(2022)
森井ケンシロウ『じゃんたま PONG☆』(2022)
牧原亮太郎『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』(2022)
霜山朋久『ユーレイデコ』(2022)
森本晃司『永久家族』(1997)
中山竜『チェンソーマン』(2022)

[視聴中]
深澤敏則『デリシャスパーティ♡プリキュア』(2022)
小林寛『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(2022)
西尾大介ふたりはプリキュア Max Heart』(2005)

[頓挫]
今石洋之天元突破グレンラガン』(2007)6話にて
中西伸彰『惑星のさみだれ』(2022)2話にて


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劇場作品や単話アニメ、再見作は省いている。2021年には4クール富野アニメをがっつりと観ていたのに比べ、2022年は1クール未満が多いとはいえ、だいぶバリエーションが増えたし、新作の比率が増えた。2022年はあまり数を観れなかったという印象があったのだが、並べてみると想像していたよりは行が連なっていた。この錯覚はおもしろかった作品が前半にかたまっていたがゆえに起こったものだろうか。これを書きながらU-NEXTのラインナップを確認していたところ、VガンとGレコが見放題にきていたので、2023年初はVガンダムとともに幕開けていこうかというきもちになる(あとはキングゲイナーも来てくれればサイコーなのだが、、)。昨年書いた「円盤に手をだしていく年」にはけっきょくトロプリ映画とブレンしか手をださなかったので、そうはならなかった。さみだれは救いようがなかったが、グレンラガンはおもしろくないわけではなかったので視聴を再開するかもしれない(観てくれの声も複数人からあった)。



その他。昨年度のふりかえり記事でも触れていたが、プリキュア以外のニチアサ、つまりはスーパー戦隊とライダーを観るようになった。なかでも田崎竜太『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(2022)は2022年ベストコンテンツのひとつ。ひょっとするとプリキュア以上に毎話めちゃくちゃたのしく視聴している。かといって、リバイスは完走したがギーツは離脱したように、「ライダー」「スーパー戦隊」というシリーズ自体を推すには至らなさそう。どうせなら2023年は初期平成ライダーを掘りたいが。戦隊の次回作である『王様戦隊キングオージャー』、名前は好きである。

金沢旅行もたのしかった。2023年も遠出できるとうれしい。

▼出発日
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あとは10年越しにロードバイクを手に入れたのが2022年の大きな出来事。夏のおわりに買った所為であまり乗れなかったので、2023年はもっと乗りまわしたい。

そういえば『ツイン・ピークス』の視聴も完全に止まっている。2023年に観おえられるだろうか?



2023の目あて。の前に2022年の目あてはどうだったのかをふりかえっておく。

2022年はプリキュアマスターになる。ユーネクストとネットフリックスにあるプリキュア映画を観おえたあとは、テレビシリーズ全18作品(トロプリ含む)を完走したい。

とあったが、映画を完走するに留まった。テレビシリーズは現行作品をのぞけば、けっきょく無印しか完走しなかった。アンパンマンには手すらのびなかった。例年、そんなものである。プリキュアラソンは2023年も引き続き走っていきたい。

余力があれば、高校-浪人時代ぶりにリアルタイムで「深夜アニメ」にも手をのばしたい

こっちは達成できた。過去の作品も観るぞと羅列したタイトルは『京騒戯画』1本しか観ることはなかったが、それでも「現在放映している深夜アニメを視聴する」という生活様式を10年以上ぶりに経験できたのはよかった。と言いつつ、視聴環境的に観ることができる作品内で気になるタイトルがプリキュア以外にない来期(今期?)には早くもそのスタイルは途絶しそう。


2023年はわたしが運営する個人サークル/プロジェクトである夕立コンパイルが10周年を迎える(はじめてその名が発行日とともに印字され、パブリッシュされたのは2013年1月11日のことである)。
seimeikatsudou.tumblr.com

ので、何かやれればいいなと思っているが、どうか。それと関連して、パーソナルなグラフィック作品をもっと発表できたらいいなとも思っている。発表の機会がすでに決まっているので、ちかくなったらここでも告知をおこなう。ネットラジオを休止してしばらくになるが、定期発信の形態をもつメディアをここ以外にもつくりたいのもある。個人詩誌を途中までつくりかけて頓挫しているのがあるので、まずはそれの再開から? いい年にしたい。