感電式トランポリン(当社比10倍)

メーデーなのにたくさん労働してしまった。左翼の風上にも置けないやつだ。反労働の精神はどこにいった。

昼、ぶりを焼き、食べる。目玉焼きとそせじも焼く。インスタント味噌汁も飲む。うまい。

生理か?と思わずあたまに浮かんでしまうほど出血している。おのれの身体が怖い。

旧友TとKと会う。朝早くから集合して遠出し、割れた殺生石を見る。人出はそれなりで、あたりいちめん硫黄の香りが立ちこめていた。大小さまざまの石が並び、その一帯だけ植物が皆無という風景は鮮烈だった。夜は酒。たかだかビール1杯で沈没し、数年ぶりの再会の場だというのに会の半分はねむってしまった。田舎に電車はないので、外灯のほぼない夜道を2時間半かけて徒歩で帰宅する。道中写真を何枚も撮り、いま抱えているしごとが落ち着いたら写真集をつくろうと思った。

「歴史や文脈は大切だ」・「過去の話をしていても意味ないよ」・「懐古趣味は死ね!」の交点を考える。さまざまな矛盾を自らの身体で飼いならすこと。「田舎で孤立せずに左翼であること」はどう考えても不可能ではないか。至るところでうすら(どころではないかもしれないが)ただよう家父長制のつよい呪縛。人生が暗い。

ワークワークワーク。朝から晩までPCに向きあっていると、手間を省くために声をかけられたのに、余計に手間を増やしているような気がして胃がしくしくしてくる。また、「スケジュール管理のむつかしさ」が、それに左右される側からも、それを左右する側からも覆い被さってきて、奇怪な軋音を立てている。自身にクソなはたらきぶりだなと評をくだすことと、つねに複数箇所から対価の支払いを滞納されるなめられ体質であることに相関はない。人生が暗い。

自身が蔑ろにされることはどうでもいいが、されつづけることはどうでもよくない。こういう言語化のモード、ひさびさな気がする。ほどよい圧の状態。会社員時代を思いだす。人生が暗い。



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谷川雁森崎和江の復刊が月曜社で予定されているのを見た。2022年3月に渡部直己の新刊を出版したことに対して批判の声があり、それは被害者の書いたこれこれを読んでいなくともでて然るべき批判だと思うが、なにぶん好きな版元なのでふくざつなきもちになる。アガンベンブランショパオロ・ヴィルノロザリンド・クラウスやバトラー、多様体もわたしの書架に並んでいる。小泉義之の論集もずっとカートに入れてある。

西尾大介ふたりはプリキュア』(2004)39-41話。39話、よし美先生結婚式回。美術部の子再登場におっとなる。先生へのプレゼントをつくっていることをごまかすためのサンバダンス演出のふざけぶりにわらう。戦闘シーンでもひさびさにOPを重ねてのキメ技演出があり、ポルンの援護なしに撃退するさまが描かれるのだが、そこでは先生の結婚式を守るという「想い」のつよさが明確に打ちだされていた。演出・川田武範。

40話、ほのかハウスへのお泊まり回。莉奈、志穂、ユリコも交え、「ほのかはどうなの?」的恋バナ展開でAパートをおわらせ、Bパート冒頭にキリヤくんの回想を入れる構成に目を見ひらく。その夜、ベッドで隣りあうなぎさが「キリヤくんに会いたい?」とほのかに問いかけるとき、画面に映しだされるのはなぎさの顔でも、ほのかの顔でも、ましてやキリヤくんの顔でもなく、絆創膏の箱である。これは農作業回で登場したキリヤとの絆の象徴であり、今回においてもその展開を準備するように、夕食の準備中に怪我をしたなぎさに対してほのかによる手当がおこなわれていた。さらには不安な面持ちのほのかになぎさが「ほのかのそばにいるからね」と告げた際の、影から光(なぎさがいる方向!)へと近づくアクションも心底すばらしかった。バトルでのうねるような作画による回転アクションも○。演出・岩井隆央、脚本・成田良美。盤石の布陣だ。

41話、話数的におそらくラストとなるであろうラクロス回。ジュナのちからによってグラウンドからなぎさが消失するさまを目撃した際のほのかのおどろき顔の作画にわらう(Aパートラスト、Bパートアタマと反復されるのも反則的)。全体的に低調なTAP原画回だった。「石の力」という言葉が幾度も作中で発されるが、つまりそれは「意志の力」でもあるのではないか(そしてこの「イシノチカラ」の頻出はそれを示しているのではないか)と思った。いよいよクライマックスがちかい。つぎの視聴タイミングで最終回まで走り切りたい。

ひさびさに外でラーメン。行ったことのない店。地域にあまりないタイプの味。わりと気に入るが、連れ立った母と妹は酷評していた。冬野梅子『まじめな会社員』3巻買う。1-2巻のシュリンクも破っていないが、、まずはwebで読み、完結してから紙で読みかえすことにしようかな。プリキュア色紙アートも買う。キュアマーチ。デリシャスパーティスイングもまわす。パムパム。

ワークワーク。やったしごとの告知が滞っているのでどこかでまとめてやらないといけない。そっちの準備もすすめる。

夜、生のほっけを焼くと、干物のほっけとはまったくちがうホロホロの食感でおどろいた。次回は煮るか揚げるかしたい。