jullasic justice

夜、豚入りニラ玉、と書くとお好み焼きみたい。歳暮の牛たんも焼く。うますぎる。欲望のままに、胃が満たされるまで牛たんをむさぼりたい。馬刺も食す。うまし。

渡辺信一郎夏目真悟スペース☆ダンディ』(2014)1-2話。おもしろい。「スペースダンディとは宇宙のダンディである」というトートロジーからはじまり、おっぱいとケツについてのオープニングトーク、さらには「宇宙世紀ダブルオーフォーティ……」というナレが入っていくという導入からしてすでにたのしい。アクション自体が目的となる作画アニメの快楽があり、そこにかさねられる楽曲もすばらしくよいので、第1話にして「THE END」と「つづかない」決着のしかたをする物語の置いてけぼり感含めてエキサイティンな気分になる。そこから何事もなかったかのようにはじまる2話もウケる。1話と異なるアイキャッチイデオン風のヴォイス・エフェクト? 毎話パロディなのだろうか?

夜、豆腐の味噌汁、豚にんじんごぼう長ねぎの塩こんぶ炒めとろみつき。

ワークのリズムをとりもどしてゆく。

佐藤順一・鎌谷悠『魔女見習いをさがして』(2020)。オープニングのシルエットのどれみたちを観ているだけで涙がこぼれそうになり、ずいぶんときもちを昂らせて観はじめたが、おわってみるとそこが感動のピークでオウ?となった。変身とバトルが必ずあるプリキュアばっかり観ているからかもしれないが、全体的に地味さを感じてしまった。とはいえ、餃子屋で目線を下げるシーンの箸をつかった芝居の繊細さや、幻視演出のエモーショナルさなど、見どころが随所にちりばめられていて、たのしく観たのは確かだ。幼少期に観ていた『おジャ魔女どれみ』という作品を通して主人公たちが出会い、それぞれが抱える問題と取っ組み合いながら絆を深めあっていくという構造に胸を熱くしないわけがない。また、おジャ魔女プリキュアのような「変身」はないが、岐路に立った20代の女たちを主人公に据えたまごうことなき「変身」アニメであることに変わりはなく、綺麗すぎる着地点はさておき、自らの「魔法」に気づいていく/を指摘しあうくだりはベタだがサイコーだった。登場する男たちのクズさはエメラルド・フェネル『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)やエリザ・ヒットマン『17歳の瞳に映る世界』(2020)などと並べてもおもしろいと思った。矢部くんは職場の先輩であるミレさんの家に押しかける仲なのに、ミレさんは矢部くんの好意に気がついていないという描写があったが、そんなことありえるのか?と思った。あと、無性に酒が飲みたくなるアニメだった。アルコールというアイテムと、元々は子供向けアニメということのギャップがいいよな、、スタプリでも似たような展開があるようで、本編を観おえたあとにそれを観るのをたのしみにしている。


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渡辺信一郎夏目真悟スペース☆ダンディ』(2014)3-4話。好きなアニメだなあと思った。こういうテイストのアニメが観たかったのだなあと観ることを通して気がついた。今敏妄想代理人』(2004)みたいな感じ? 3話ではその妄想代理人でもコンテを切っていた『テクノライズ』(2003)の浜崎博嗣が絵コンテ・演出を担当しており、テンションがあがった。賞味期限切れの宇宙食という走りだしを、ガールズバーのポイントカードの有効期限が切れるということにスライドさせ、そのくだらなさ1点突破で物語を転がしていく脚本もおもしろかった。ズーズー弁とキモいエイリアンを結びつけるのは2020年代ともなると炎上するのではと思ったが、この「キモいエイリアン」も現在の人間の尺度から見た評価判断に過ぎず、宇宙規模で考えればキモくないのかもしれない。そんなことを思わせてくれる多種多様な造形の宇宙人が、毎話毎話画面をにぎわせている。3話で死んだミャウが4話では何の説明もなく生き返っているのがいい。それを「ゾンビ」という今回の話のテーマにスライドさせるのもいい。のろまになったゾンビの映像と、ナレーションの相性のよさ。ロメオクレジットで〆るユーモアもいい。3話に引き続き、脚本はうえのきみこ

夜、あぶらげと長ねぎの味噌汁、ハムと玉ねぎ入りたまごサラダ、鶏じゃが。うまい。卵を茹でた際の熱湯を玉ねぎにかけるという加熱処理を施したが、まだ辛かった。

夜、ラーメン。塩味玉を試作としてしこむ。常温7分、塩、鶏ガラ、水でつけだれ。麺もスープもチャーシューもメンマも市販。うまい。とくに麺がうまい。朝日屋食品。

デリシャスパーティ♡プリキュア、情報解禁。音楽:寺田志保の続投がまずうれしい。シリーズ構成の平林佐和子はヒープリのビーチバレー回のひとということをしり、期待大。食というテーマもあって、教育的・倫理的な面が押しだされてくるのではないか。監督である深澤敏則は、作画アニメーションの大傑作・宇田鋼之介『虹色ほたる 永遠の夏休み』(2012)の助監を務めていたようで、どのようなテイストの作品になるかたのしみ。男キャラがメインヴィジュアルに抜擢されているのも気になる! プリティホリックから発売されるスイーツの味名のひとつはなんと「はつこいピーチ」! そしてプレシャスの足袋ブーツのかわいさ! ヤムヤムを見ていると、自分のチャイナ趣味にも気づかされる。原初的体験はなんだろう。QMAヤンヤンがまず浮かぶのだが、プレイしていた当時にそのキャラを選択した理由がそれ以前にあるはずなのだよな。

トロプリ43話。誰に何をどう言わせるかがあつい。まなつの救出をほかのみなに任せ、ひとりグランオーシャンに向かう際のラメールの決意がにじむすごみのある声。それにすぐさま「まかせて!」と答えるパパイア。要所要所で「オーライ」というプリキュアたち。魔女の屋敷のある海溝を前にして、率先してコーラルが「いこう!」ということ。そうしたちいさな積み重ねが、クライマックスのムードをつくりだし、最終決戦への道のりを舗装していく。屋敷の前に降り立ったまなつが「ここに後回しの魔女がいるのか」とつぶやくのも印象的だった。語尾の「のか」はこれまでのまなつであれば言わないであろう語形で、従来であれば「いるんだ」ときていたはずであり、こうしたささやかな台詞の操作にも終盤の息遣いが宿ることになる。

バトラーにヤラネーダにされてしまうという結末に至る前に、鯨の尾につぶされ、パパイアに目潰しビームを喰らわせるという、チョンギーレの悲惨さを増幅させる作劇もよかった。愚者の棺の「すべての生命エネルギーを吸収する」という極悪な設定も明かされ、うおおおおとなったところに新規のうごくエンドカードとデパプリの予告。情報過多でパンクしそうになった。最終回がバトンタッチ回だと考えれば、あとたったの2回ですべての決着がついてしまうわけで、1年間リアタイでアニメを追うという経験の重みと、そこからくるさびしさがひしひしと感じられる。次回のサブタイトル「魔女の一番大事なこと」、これまで42回にわたってトロプリを観てきたおれたちはその字面を目にするだけで涙がでてくる。海中に突入していくプリキュアたちに対して、くるるんが陸上にのこされるのにウケた。

バイス17話。デリプリの予告含めプリキュアが超展開を見せたので、相対的に失速感を感じてしまった。修行回の趣があり、去年までの展開のスピードに比べて話があまりすすまなかった気がする。1週間が空いたのでそのふりかえり感もあり。前回登場した意味深な地下への階段を、「その先にすすまないで引き返す」というくじきかたをしていたのはおもしろかった。

ドンブラザーズがでてくるということでゼンカイジャーもはじめて丸々1本観る。こたつモチーフの怪人に対して、地中から攻撃を仕掛けながら「こっちは掘りごたつだ!」と返すセンス。ヒープリでその名をおぼえた香村純子がもともと特撮畑のひとだというのはあとからしったので、もっと早く気づいていれば本作も最初から観ていたかもしれない。過去の戦隊がキメワザで登場するギミックのたのしさ。

そのままテレビをつけていたら激レアさんが流れたのだが、途中、まったく盛り上がる場面でもないのにバイオリンによるBGMがスタジオの会話をおしつぶすほどのクソデカ音量になり、めちゃくちゃおもしろかった。生放送でもないだろうに、こんなバグみたいなことあるんだなと思った。出勤前の妹が「(この音が鳴っているのは)うちのテレビだよね?」と訝しがっていたのも余計愉快だった。