寝静まった頃のきみの左手

雪かきをおえて室内にもどると口髭にいくつも雫がぶらさがっており、呼気が冷えてこうなるのだと感動していた。

夜、油そば。チャーシュー、ねぎ、卵(常温6分)、メンマ、かつおぶし、チーズ、ごま油。タレは市販のラーメン用のものをすこしのばしてつかう。うまい。

夜、ひと口かつwith塩胡椒・ポン酢・オーロラソース、白菜と千切り芋の生姜エビマヨ和え、じゃがいもの味噌汁。

岩波ホールが今夏閉館するという。かなしい。東京にいたころ、ジョージア映画祭に通っていた。今年も上映されるテンギズ・アブラゼの祈り三部作の最終作『懺悔』(1984)の圧のあるヘンテコさが印象にのこっている。クレジットのグルジア文字のかわいさ。

夜、カルニタス。タイムラインで見かけ、うまそうだと思いつくった。オレンジや各種スパイスで豚を煮こんだメキシコ料理。クミン、ニンニク、パプリカパウダー、オレガノ、カイエンペパー、ブラックペパーでしこんだ。ライムを絞り、タコスとして食べるのが本式のようなのだが、なかったので割愛。米で食べた。ホロホロしていてうまい。

気分が停滞している。不能感がすごい。モチベーションが死んでいる。気力がない。

積雪、除雪。1時間。心肺が泣いている。吹雪。夕にも四半刻。筋肉が泣いている。体力がない。

夜、カルニタスのあまりでブロッコリを炒める。納豆チーズオムレツ。

よくはたらく。

夜、もやしとキャベツの中華スープ、海老衣の揚げ鶏・大根きのこねぎソース。のこりご飯でチーズラー油卵炒飯もつくっておく。

同人会議。年が明けてからの動向をそれぞれ話す。「自らの親がいったいYouTubeで何を見ているか?」を手持ちポケモンみたいにつかって話している時間の不謹慎なおもしろさ。チャイナ娘の原初的体験は時期的に春麗ではないかという投げかけがAさんからあり、そうかもしれない!と膝を打った。途中『魔法陣グルグル』(1992-)の話になり、アニメを見ていたおぼえもないのに作品の記憶があるのはなぜなのかという疑問が湧き、調べていたら「あ、スーファミのゲームをもっていたんだ!」と氷解し、すっきりした。「トルネコ(みたいなゲーム)でしょ?」とOには言われたがまったくピンとこず、むずかしくてクリアできなかったことしかおぼえていなかったが、会議がおわったあとにプレイ動画をYouTubeで見たら、流れる曲や効果音、プレイ画面がちゃんと自身の記憶のうちにもあることがわかり、にんげんの脳みそのすごさが味わえた。おぼえていないのに、おぼえている。コメント欄にも子供の頃にプレイしてクリアできなかったと語るひとが大勢おり、ここで生じるような感慨がリメイクばかりを生む母体となっているのだと思った。会議では「焼き直し」の話をしていた。

会議のなかでOからすすめられたDEKISHI『CULT』(2020)、アンダークラスの視座からバチバチに反資本主義ヒップホップをカマしていてカッコよかった。「資本主義は俺を邪魔できない」「異端審問晒し首 違う言葉を信じるDEKISHI まるで隠れキリシタン 村八分でも踏まない踏み絵」(「転向」)、「根拠のない自信が急にやってきたんだ だから無敵」(「Ultimate Warrior」)、「闘争はまだ続く 領域は拡大する」(「Skyline」、ミシェル・ウエルベック!)、まだ一聴しただけだが、耳に飛びこんでくるパンチラインが多すぎる。「お前の言葉をしろ」と説く「Do My Thing」のなかの「明仁みたくぶちまける俺の気持ち 響きと怒りも悲しみもあらわれて」、ヤバすぎると思った。今年はフォークナーも読もう。


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渡辺信一郎夏目真悟スペース☆ダンディ』(2014)5話。宇宙人ハンターであるダンディと、彼に捕まった宇宙人の少女が、いがみあいながらも旅をつづけていくうちに絆を深めていって……という「いい話」をやっていることのおもしろさ。これまでのふざけ回というバネが大いに作用して印象にのこった。ギャップのちから。話数をつかえることのつよさ。

apple music、プリキュアソングばかり聴いていたらnew music mixに声優ソングなどが入ってきていてウケた。自分の関心外のカルチャーに出会えるいいしくみだと思う。トロプリ映画を観てから、変身時に流れる曲への想いが高まっている。

「関係性のオタク」という言葉をしる。アニメを観ていて「尊い」とは思えども、カップリングにそこまで興味がないので、その言葉の内実などよりもイントネーションは「関係性の美学」といっしょだろうかとどうでもいいことばかりに意識が向く。

夜、長芋と白菜と長葱の味噌汁。

さいきんはMKRのブレス・オブ・ザ・ワイルド実況と、もこうのプロップナイト実況を就寝前によく観ている。同人会議でも話したことだがわたしは3Dアクションゲーに苦手意識があって、おそらくそれは幼少期にプレイした『ドラえもん のび太と3つの精霊石』(1997)が難しくてクリアできなかった所為だと思っている。だからゼルダもモンハンもやったことがないし、ちいさい頃にプレイしたバイオもキリーク・ザ・ブラッド(TPSやFPSは3Dアクションゲーの範疇に入るのか?)も途中で投げたのだけれども、動画を見ていると素直にたのしそうだなと思う。自分でやりたいとまでは思わない。