字幕を巻いた小指を立てる

HAGAZINEを読んだり詩を書いたりしていちにちをはじめてゆきます。中途までしあがっていたものが一篇書きあがります。これはいまデザインをしている冊子に掲載されるものです。テーマを与えられて書く、というのははじめてに近い経験のような気がしますが、それはそれでたのしさと苦痛があり、おもしろく思っています。

カルディに売っているニチレイのレストラン用カレーにうどんを入れて食べます。辛口が好きなのですが、これは中辛。服に汁が飛ばぬよう細心の注意をはらいます。新しい服をおろすと、すぐに食べ物や飲み物をこぼしてしまうジンクスがわたしにはあります。いま着ている服はべつに新しくないので大丈夫でした。

アジカンなどを聴きながら引き続きテキストを書きます。書けない書けないとまいにち同じことをいいながらゆびとあたまをうごかします。途中で乗代雄介『旅する練習』を読むことに浮気し、窓から差す陽の光が頁の上半分をあかるく染めるのを目にしていると、こんど住む場所はなるべく日当たりのよい部屋にしたいなという思いが心中に湧きあがります。在宅でしごとをすれば、会社員時代よりも家にいることが遥かに多くなるわけで、そのぶん住心地をだいじにしたいと、そういう思考の流れが見いだせます。小説については完読してから触れます。作家のこれまでの作品と風合いが異なる、という印象だけここに書きつけておきます。


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日差しのほか、わたしの部屋の窓からは水の流れる音や鳥の鳴く声がよく聴こえ、ここちのよさを感じます。こうしたところに生活のゆたかさがあるのだとも思います。以前住んでいた祖師谷のアパートの、競馬中継に一喜一憂する中年男たちの談笑や、ベトナム語の陽気な歌声も一種の日々のかがやきと見ることもできるでしょうが、どちらかといえばわたしはいまの環境のほうを好みます。つぎは川のそばに暮らすのもありかもしれません。

献立、鶏とピーマンの焼きそば(ソース味)、ごまだれつけ麺、しそチーズはんぺん。賞味期限とのたたかいのすえ、麺類フィーバーな食卓です。母のつくったサラダも載ります。腹がふくれるとねむけもあらわれ、まだねむるつもりはなかったのですが、いつの間にかベッドで朝を迎えていました。またも鳥のさえずりが耳に入ってきます。