otetsudaiの衛星/まぎれこんだ愛

「逆レイプ」という語のおかしさ。以前触れた「逆プロポーズ」と同様の、「男性がするもの」という性役割を増長させる言葉。「言葉狩り」に対しての抵抗感がわたしにはあるが、このようなつけなくていい「逆」などはすべて取っ払ってしまえとは思う(ほんとかな?)。関連して、人物ではなく行為をあらわす際の「痴漢」という語も「看護婦」や「スチュワーデス」と同様、あらためられる必要があるのではないか。そもそも行為自体が撲滅されればいいのだが。

『ヒーリングっど♡プリキュア』43話。前回から一転、キュアアースの自己犠牲に焦点があたるが、それも「わたしのきもち」の帰結として描かれるので筋は通っている。その決断が、どのような結末を迎えるは次回にもちこし。最終決戦直前ということもあって、バトルアクション自体はひかえめなのだが、気合の入った作画で目がたのしい。作監には稲上晃の名があって納得。モンスターボールによって捕獲されるスイクンのすがたを見、寝る。

夜にのそりと起きだし、スパゲティをこしらえる。そせじ、玉ねぎ、にんじん、ニンニク、ヨーグルトを、塩、赤とん、クミン、ナツメグで仕上げたソース。うまい。分量の目算を誤り、半分ほどのこして夜食用にとっておく。

食後はABMGの最終チェック。何パターンか文字の入れかたを試し、決定する。ヴィジュアル主体のグラフィックはけっこうひさびさなので、やっていてたのしかった。いちまいのなかにハサミを入れていく感じ(フィルムの編集を念頭に)。カラーリングに2019年のカンヌ映画祭のポスターが制作中あたまに思い浮かんだが、文字の感じもなにかの映画のヴィジュアルっぽさがあるのだよな。何の作品かはけっきょく思いだせなかったけれども。


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長らく珪藻土バスマットを使用していて、アスベスト混入のニュースに気が気でなかったのだけれども、いまメーカーのほうむぺえじをのぞいてみたところ入っていませんよというプレスリリースが配信されていて、安心した。やすりをかけなきゃいいんだろうと惰性でつかっていたが、これで心置きなくやすりがけができる。珪藻土の吸水パワーは、いちどつかったら手放しがたいつかいごこちなのだ。

作品集の仮レイアウトも実作業に移る。手描きの台割を昨年末に作成していたのでそれをもとにすすめる。過去のおれ、ありがとう。

せんじつ紹介したインタビューでのこんな発言に目が止まる。

まさに拒否です。拒否、離脱の大切さです。それがどんな風に表現されようと、拒否、離脱のふるまい、そこは絶対に無条件に肯定する。安心してひきこもれるようになりましょうってことですね。
(インタビューサイト・ユーフォニアム「北川眞也さん(三重大学人文学部准教授)インタビュー後編・3」より)

わかり手、となる。こうしてひきこもりをしていると、かつての怠惰な浪人生活が思いだされるのだが、無生産なあの時間とはちがっていまは少ないながらも制作に身を入れている。「生産性」の有無などでものごとを判断するのはどうかとも思うのだが、少なくとも自分のこころもちとしては安心の根拠になる。「拒否」を肯定のちからに変換するための「思想」もわたしのあたまには導入されていて、ずいぶん遠くまできたなと思うのだった。