何百日も前に書いた語とまだ書かれていない語が合わさるとき、うれしいって思う? それがわたしときみの合言葉だったとしたら?

Kさんがインスタにあげていた写真を見て、ノーズカフめちゃくちゃいいな!と思った。ので、インターネットの海を軽く探してみたがよさげなものは見つからなかった。いろいろな形状、つけかたがあるようで、またそもそも眼鏡と干渉するタイプのものが多くあり、視力がカスの民としてはファックだねと思った。

連日の深夜ワークによって抱えていた山にいったんけりがつく。まだ完全登頂ではないが、もう9合目を越えている。代わりにおわったと思っていたワークに追加の発注。明日やる。これらが完了したらようやく個展のための制作となる。素材の面からも、アイデアの面からも、あるいはフォーマットの面からも手がかりは無数にあるので、それらをいかにして作品のかたちに仕立て上げていくかが問題になる。コンセプトをどう通過させるか。個展がはじまるまではマジで制作に集中しないとヤバい。すべてが間に合わない。

ユーロがいつの間にか150円台になっていて、マジでさっさとメカスのブルーレイ買っておけばよかったなと後悔している。この先下がることってあるのでしょうか。為替とか、反資本主義にんげんとしてやろうとは思わないが、マジで向いてないと思う。

母の友人Nちゃんが畑で取れた野菜を届けてくれる。チャイムに応えて玄関のドアを開けると第一声に悲鳴が聴こえ、わたしの髭にオーバーリアクションをしているのだった。わたしがまだ床を這っていた頃から変わらないこの愉快さ、わたしもかくありたいと思った。ずっしりと重いビニルのなかには茄子、ゴーヤ、キャベツ、ししとうなど。

昼、ひき肉なす玉ねぎししとうジーマージャン炒め、マグロの刺身。うまい。マグロは父がさばいてきたサクに刃を入れたもの。味見程度にひときれ。うますぎる。

今年の初蝉を聴いた。梅雨ももうおわりだ。



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告知のためのテキストをもりもり書く。同じものを周知するための文であっても、たんぶらー、いんすた、ついった、めーると発表媒体によってそれぞれ文体にも内容にも差異があるので、意外とたいへんである。いくつかのそれらを完成させ、あとは期日になったら送ったり公開したりするだけの状態にする。

夜、昼のふたつ+だし+酢飯をアテにビール。うまい。つまみが複数あればひとり晩酌もたのしい。むかほーs2は酒飲みながらやろうかな? AppleMusicをクロームキャストしつつ、オリーブ、チーズ、ワカサギの唐揚げで2本目をあけ、たいそういい気分になる。チョコレートも食べる。今日中にワークをひとつしあげるつもりだったが明日にする。いつの間にかソファの上でねむっている。めずらしく妹がゴミだしを済ませておいてくれており、感謝のラインを送っておく。

スマホセットアップの後処理、祖母の介護認定など雑務がいくつかおわり、多少心が晴れやかになる。夜にそなえて牛タンの下処理をし、スープをしこむ。

夜、リブチキンといんげんとトマトのにんにくレモンスープ、牛タン、だし。うまい。いわゆるトムヤムガイ的な? パクチーの代わりにしあげにきざんだ大葉をまぶす。最強。ほんとうはレモングラスを投入したかったが、エスニックがきらいな妹のためその欲動を自身のうちにおしとどめた。肉を焼きながらビールもひと缶あける。

ワークワーク。印刷直前の段階であり、いままで使用したことのない紙がつかえるかもしれない!という見本帳とのにらめっこの時間がたのしかった。予算とのすりあわせ+印刷適正がどうか、という山はのこっているが、これまで越えてきた山を思えば些細なふくらみである。もう一方のワークは事故が起こりそうな気配があったのでクライアントに問い合わせ。ぶじに回避する。作業は遅延している。

祖母がデイサービスで描いた塗り絵が額装された上でとどけられた。おそらく祖母のしらないディズニーキャラクターの絵。絵の描かれてある用紙の色とよくマッチするフレームが選ばれており、その選定も含めて心遣いがうれしい。冷蔵庫にかけておくと、妹は「こればあちゃん描いたの?」と祖母を褒め、母は「これ飾っとかないとだめ?」と絵を移動させ、父はなにも言わなかった。

夜、豚キャベツししとうのマヨ醤油炒め。うまい。昨晩のスープののこり、レモンを入れっぱなしにしていたらずいぶんと苦味が抽出されてしまって、さっさと取り除いておけばよかったと後悔する。わたしの数少ない苦手な食べ物であるグレープフルーツの、忌避すべきポイントがぎゅぎゅっと凝縮された味がする。

なにかをつくりおわらんとするとき、よく念頭に上がってくるのは「つぎはもっとうまくできる」という思いだ。ここはこうできた、あそこはああやればよかった、そのような悔いの数々が、次回作をよりよい作品に導いていくはずだと楽観的に考える。過去はさっさと見捨てて、つねに最新作を最高傑作にしあげる意志。いま、ものをつくるモチベーションが高いことがうれしい。