有事の心象風景(かなわないですね)

ひろプリ22話。シャララ(ン)ボーグ回。むごい、むごいぜ!となみだなみだの回だった。ソラがシャララ隊長を追いかけるシーンの執拗な反復、彼女が隊長に対して抱くあこがれと、この隊長ははたして何者なのか?という不穏さを両立させた上で作画コストも低減させるすばらしい演出だと思った。ソラが追跡していたシャララ隊長の正体はやがてアンダーグエナジーによって生成されたニセモノであることが判明するわけだが、瀕死状態にあった隊長はバッタモンダーに付与されたそのちからを以てようやく生きながらえており、スカイの前に立ちはだかるランボーグはシャララ隊長の肉体を宿主としている(ソラがシャララ隊長を発見するシーンで、スーパーでの買い物をおえたばかりであろうプリキュアチームが話していたのはその日の食卓にのぼるであろう餃子についてである、餡を皮でつつんだ料理と、シャララ隊長の皮を被ったアンダーグエナジーランボーグの皮を被ったシャララ隊長……天才的なストーリーラインである)と発覚した際のスカイのぜつぼうたるや。これまでつねに「まっすぐ」なキャラクターとして描かれてきたソラ/スカイが、そのまっすぐさゆえにポッキリと折れてしまうことのつらみは、その作画[芝居]表現のつよさもあってかなりガツンと心をゆさぶるものとして迫ってきた。

バッタモンダーの一時退却というかたちでおわった戦闘後の空の色/背景美術による演出もすさまじく、茜色と濃紫とが重々しくたれこめた夕暮れに、墓標のように立つ十字架の異様さのもとで、スカイのミラージュペンとスカイトーンが石化してくだけちるというトラウマ級の鬱展開で本編フィニッシュ。話のダウナーさを中和するようなかたちで新しいアイキャッチと後期EDが披露されたが、あまりに話がつらすぎて正直EDはあたまに入ってこなかった。絵コンテ・佐々木憲世、演出・ひろしまひでき。EDキュアはキュアウイング。次回のサブタイトルは「砕けた夢と、よみがえる力」、神回決定のような心持ちで翌週が待たれる。

夜、麻婆トマト茄子。うまい。花椒をそれなりに振ったが、実の状態でないとビリビリがよわいのであんまりたのしくないなと思った。

自分のデザインしたものの一部がべつの商品の素材として使用されているのを見かけ、めちゃくちゃモヤモヤしている(というか二次使用料が発生する事例以外の何物でもない)のだが、そのクライアントとの関係性上、指摘するのもだるいなという感じで、突き立てた中指をお披露目する場所がない状態にある。だから、ここにその中指を突き立てるに至った顛末を書いた次第である。そういう中指を束ねていけば、世界は変えられる。そういう意識で個展の作品はつくられるのではないか?と書いていて思った。ほんとうだろうか? 未だアイデアを渦巻かせているだけで実作に移れていないので、それは未来のわたしが証明することになる。




583、スマホ買い替えによりこれを描いていたメモアプリがインストール不能になったので次回以降はべつのアプリで描かれることになる、画面の下部まで線が描けない、絵を描くにはつかいづらいアプリだった、代わりに導入したgoogle keep、ひとまずPCとデータを共有できるのが捗っている(なぜこれまで導入していなかった!


Apple Musicで流れるたびにいいな、と思っていたsacoyan/sacoyans、ふと名前で検索してでてきたインタビューを読んでいると、バンド名義である後者のほうでは百蚊のひとがベースを弾いているのか!というおどろきがあった。どうかサブスク解禁してくれないか? 『刺したい』も『花園』も10年ぐらい前に高円寺の円盤で買ってCDではもってはいるが、じゃあそれをプレーヤーをひっぱりだしてきて再生するのかと言ったら、、


▼百蚊「刺したい」ライヴ映像、この「時代」が刻印されている画質と音質からしか得られないものがある
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ねむけがすごく、ヘルパーの来訪を告げるチャイムで飛び起きる。ずっとねむっていたい。昼食を摂り、スマホをいじりながらソファに横たわっているとニャンが腹の上に寝そべりにき、しばしチルアウトする。こうやってまいにち過ごしていたい。

勢いよく胃にものを詰めこんだニャンがゲボを吐く。びたたっと吐瀉物が床にたたきつけられる音。ケロッとした顔で拭いたあとの床を嗅いでいる。

日付が変わってすぐ、「キャー」とラインがとどく。そう、『サーフ ブンガク カマクラ(完全版)』のリリース日である。音圧がガツンガツンで、スピーカーで聴くのがひじょうにたのしみ。聴きながら、Qさんといくつか感想をラリーする。1周した時点では江ノ島エスカーの重さ、鎌倉グッドバイの浮遊感をとくに印象的に思った。

ひとしごとおえて停滞していたモチベーションを上げるための時間を練り上げている。ひさびさに生身での打合せが決まる。新しいスマホが届いたのはいいが未だ移行作業をおこなっていない。いま抱えているワークの見通しをつけてから着手したい。ちまちま手を入れていた東京滞在中のブログがようやくさいごまで書き上がる。8月がおわる頃まではきっと継続して更新できるのではないか。おわったかと思ったついった、制限がはじまった初日とその翌日以外はとくに支障なく閲覧できている。日頃ついしないのが功を奏したか。