手が締める部分の総体

youtu.be
カナダはやっぱりサイコー、パスポートの有効期限が切れる前にどうにかしてこの地をこの足で踏めないか

苦手な文体の文章を読んでいるとだいぶ食らってしまう。1行1行、マジでつらいきもちになる。内容に食らうことはほとんどないので、やはり形式にこそ拘泥があるのだと思う(しかしこの内容と形式はきれいさっぱりと分割できるような代物ではないのでは?)。

ユーレイデコ4話。1話観逃したか?と思うほどの前話との断ち切りかたがいい。とつぜんベリィの台詞にあらわれた「ダイアリー(=日記)」も、物語を加速させる便利装置としてうまく機能していた。序盤の食事シーンのアフロ(キャラ名をまだおぼえていない)の会話のテンポ感がおもしろい。ハックの裸眼があっさりと解禁されていたが、これまで画面にでてきたことあったっけ?

惑星のさみだれ2話。鎖を軸にした演出は1話よりもいいのかもしれないが、、プリキュアが基準になっているので、どうしてもクオリティが見劣りする。「最後までやる」みたいな水上のついを放映前に見た気がするが、この水準でこの先もすすむのならば新規ファンとかだれも入ってこないのでは。原作ファンですら追いつづけるのもあやしい(正直わたしも迷っている、段ボールから原作発掘してモチベーション上げようか?)。

かつて自身のつくったものにはげまされるという経験。いまわたしがつくったものが、未来のわたしをはげましてくれるといい。



512


デパプリ21話。らんらんとあまねの会話シーン、カットの切り替え時にあまねの頬を染めることでらんらんへの感心を描く細やかさ。20話のここねとあまねの夕景シーン(ポジティブなふたり)と対比的に描かれるらんらんとあまねと夕景シーン(ネガティブなふたり)。話またぎでこういうことをやられるとしびれる。会話シーンにおいて、何気なくハートキュアウォッチとハートフルーツペンダントを見せる芝居。20年ちかくみがかれつづけた販促テクニックを感じる。

バイス46話。変身できなくなった代わりに弓矢で援護するヒロミさんにわらう。フリオくんもとうとう変身!なのだが、そこまで燃える演出ではなかった。次回予告BGMの不穏さが○。

ドンブラ22話。鬼頭はるかによる作中漫画『初恋ヒーロー』内に別キャラクターとして本作の主要人物たちが登場するわけだが、そのキャラ崩壊ぶりがめちゃおもしろい。この演出-テキストは以前にもお供たちの妄想というかたちをとって採用されていた。どんぶら店内で猿腹が何気なく雉野の飲み物を飲んでいるのもよかった。暴力狂タロウのメタ的なユーモアもウケる。巨大化時の「お供たち! 目力ビームだ!」の強引さもサイコー。ここさいきんリバイスの失速もあってか、余計にドンブラザーズがおもしろく感じられる。

マリちゃんを見て、「これオカマ?」と反射的に口にださずにはいられないにんげんが家族のなかにいるの、ほんとうに無理。「そういう物言いはやめたほうがいい」と嗜めても何が問題かわかっていない。放送中にもかかわらずしつこく食い下がってくるために、せっかくの新ED解禁回だというのにまったく集中して画面を観られなかった。しかし「これまでそう生きてきた延長線上でのふるまい」が、時代から批判されること自体は難儀なことであるとは思う。結句「意味がわからない」とのたまっていたが、何十年も「そのよう」にして生きてきた経験は、「そのよう」ではない方向に変化していくげんじつをそう簡単に理解できない。わたしもいずれ時に牙をむかれるだろう(すでにむかれているのかもしれない)。

「「弱者男性」という言葉は、女性の権利向上を否定する意味合いで使われることが多く」という文章を目にし、そんなことないだろと思ったが、(主に増田を)ふりかえってみて、そんなことあるのか?とも思いなおした。歴史的にどうなのかはしらないが、けっしてミソジニストだけの言葉ではないはずだ(そもそも差別語を被差別者が奪還する事例は多い)。ベル・フックスの「性にもとづく差別や搾取や抑圧をなくす運動のこと」というフェミニズムの定義を基底におけば、性別を越えてもっと連帯できるはずなのに、と思うがげんじつはそう甘くない。

嫌いなにんげんと同居するつらさ。家をでるだけの経済力をもたぬつらさ。コロナでみなずっと家のなかにいるのが耐えられない。はやくロードバイクきてくれ。

好きなものに嫌な思いでが付着するいらだち。思いかえせば、現在過去未来を見渡してもたった1回きりしか開催されなかった夏のマニヘブのチケットが休出で紙屑になって以来、おれはバックホーンのライヴに行っていない。もう3年も前のことだが、いまでも怒りの炎が燻りつづけている。さらに数年遡れば、わざわざ招待席(?)まで用意してあった(と人伝に聞いた)パンフをデザインした1日かぎりの映画祭を休出につぶされた恨みだって消えずにのこっている。「会社」一般に対する底なしの憎悪にすらなっている(語の巨大化)。ひさびさにストレスで胃痛がしてきた。