猶予なし(無縁)

夜、卵と長ねぎのスープ、チキンナゲット。

めまいが再発。なにより吐き気がつらい。枕の低さが原因だと見当をつけ、不要な衣類で嵩増しをする。

ワーク+原稿執筆。最終的な文量が決まり、書きすすめやすくなる。あとはどうおさめるかである。

高橋良輔ガサラキ』(1998)5話。くるっとターンするTAの回避行動がカッコいい。豪和兄弟の会話など、とにかく間のつくりかたが冴えている。ピントずらしのテクなど、作画コストを抑えながらの演出力が冴えている。絵コンテ・谷口吾郎。演出・吉本毅。

翌朝までかかって原稿が片づく。来週再来週のワークがハードモードになりそうなのでここで決着できてよかった。原稿のなかには米林宏昌思い出のマーニー』がでてくるのだが、観かえしたすぎてブルーレイを買おうか迷う。

ミヒャエル・ハネケの映画術』をパラパラめくっていて突き当たった「どうして撮るのですか」と質問を受けた際の「ムカデにどうやって歩いているんだとは聞かないでしょう。もし聞いたら、彼はつまずいてしまいますよ!」というハネケの答えにおおわらいする。

夜、豚バラ長ねぎレタス炒めの新玉ねぎの胡椒漬けがけ。ソースはついったで見かけ、数日前にしこんでおいたもの。新玉ねぎのみじんぎりに、酢と塩、ホールのブラックペパーを加えてほっておくだけ。爽やかでうまい。シンプルに合わせるのがよさそうな味だったので、長ねぎとレタスはいらなかった。魚でもよさそう。ポン酢+おろし玉ねぎのおおかみこども焼き鳥だれを連想する。

ロラン・バルト『映像の修辞学』(2005, 単行本は1980)読みはじめる。が、ハネケ本に興味が移り、あたまから読みなおす。テレビ映画時代の映画がめちゃくちゃ観たくなる。100頁ぐらいまで読む。面識があったということにもおどろいたが、ウルリケ・マインホフが自身の娘へ教えつけたユーモラスなふるまいを語るハネケがよい。

一度、お転婆な微笑を浮かべながら、彼女は私にこんな話をしてくれました。彼女の娘たちはよく学校に遅刻していたのですが、担任の女教師にどうして遅刻したのかと聞かれたら、「資本主義のせいです!」と答えさせるようにしていたんだそうです。

夜、鶏たけのこしいたけにんじん玉ねぎの煮物。うまい。




うっかりここでの告知を忘れていた、ポップでワンダーな文芸フリーペーパー「たくさんの的」vol.4、全国のセブンイレブンにあるマルチコピー機から印刷できます(ネットプリント)、印刷方法は上の画像あるいは下のリンクをちぇっく! わたしはタルコフスキーヘルツォーククストリッツァなど映画についてのコラムとグラフィックをのっけています、2022.05.12 23.59.59まで発行可○


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同人会議。Oの家族話がまいどのことながらおもしろい。海外におけるAssholeという概念について。友情あるいは10年代の日本のヒップホップシーンをもとにした男女のパースペクティブの話から、ジェンダーレスの風潮とスポーツ競技の関係性について話題がのび、いま破れ目がすでに見えているように、そもそも相容れないものなのだという話がおもしろかった。Oが落ちたあと、Aさんが周囲からの好評をきいたと挙げる映画のほとんどが自分のストライクゾーンに入ってこなかった映画ばかりで、ちょっとわらう。会議ののち、Hさんも交えて通話。計6時間くらい。

デパプリ7話。ファーストカットのハートキュアウォッチへの映りこみからして気合がちがうと思った。ぱんだ軒を覗く場面から、らんらんの口から語られるスープエピソード、戦闘時のぐるぐるバタンキュー描写、回転ラーメン思いだし描写など、いちいち演出がおもしろく、貝澤幸男×土田豊の布陣でヤムヤムの誕生を見守れるうれしさをかみしめた(Bパートおよびヤムヤム変身担当は篠原花奈)。ジェントルー=生徒会長の構図をすごい勢いで接近させる脚本にもびっくり。声音もこれまでより似通わせて、子供たちへの配慮が為されていたように思う。要所要所でのここねの顔芸もよかった(ふにゃふにゃピースと引き画シーンのまるで別人のような風貌!)。

バイス32話。いい回だった。川辺での青春感あるさくら×光の制服ツーショットから、水に入ってのジャンヌvs.アギレラという流れがよかった。

ドンブラザーズ8話。おもしろい。テンションで乗り切るさなかに隠しきれない不穏さがあるのがいい。犬と雉の愛する者を中心に置いた関係、殺人に加担して微笑む雉。デパプリにつづき、ラーメンがでる。敵と味方のおたがいをしらないゆえの共闘展開もアツい。

ダンスール3話。流鶯の姿勢のめちゃいい歩行にグッとくるが次のシーンでフツーの歩きかたになっていてズッコケた。見せ場のダンスシーンに魅力がないのがほんとうに致命的だと思う。1話放映時、増田でダンスに感動したことがないひとがつくっているというような投稿を見かけたが、そうなのかもなと思った。「男らしさ」にフィーチャーした脚本のパワーでなんとかなってはいたが、、

ダンスールをはじめ今期は成田良美が計3本ものシリーズ構成をやっているが、それってつまり今年のプリキュアには参加しないってこと?といまさらながら思い至り、じっさいどうだかしらないが勝手にショックを受けている。頼むから参加してくれ!