まちゅなすのじょうず、

ワーク。

書店で漫画を買う。冬野梅子『まじめな会社員』1-2巻。熊倉献『ブランクスペース』1-2巻。ともに複数の書店を渡り歩いてようやく、である。ダンスールの続刊も買おうと思ったが焼けていたのでやめた。

図書館にも立ち寄る。雑誌をいくつか読む。帰りのエレベータでひと組の母娘といっしょになり、娘は壁にからだを預けていたのだが、わたしたちが乗り合わせたのは両側がひらくタイプの昇降機で、わたしの降りる階に到着して扉がひらくと、それを背にしていた彼女はうしろにひっくりかえってしまった。大丈夫ですか、と声をかけつつ、わたしに対して母娘は反応しないのでそのまま館をでた。

東京時代にお世話になったひとからそちら(わたしの住む土地)に遊びにゆくので顔をだしませんかと飲み会の誘いがあり、嬉々としてでかける。ひさしぶりに酒をからだに入れたが、前回のようにかゆみは起こらなかった。宴席にはわたしの好きな外文レーベルの編集者のひともおり、まさか、と感激する。場のちからを感じる。ながいあいだ、同じ場所で場をひらくことによってあつまってくるものがある。ダイアログをはやくふっかつさせたいとの思いをつよくする。また、地元で飲むことがほとんどないので、ふしぎなきもちにもなる。わたしは地元の居酒屋をほとんどしらない。

待望のプリキュア再開週だというのに酒の所為か何ヶ月かぶりにニチアサリアタイに失敗し、しばらくベッドでうだうだしたのち階下に降りると家族が部屋を暗くして『ヘレディタリー』を観ていた。そのシチュエーションにわらった。妹はおもしろくなかったといい、母は母親(トニ・コレット)に共感して何も怖くなかったと言っていてさらにわらった。

妹に髪を切ってもらう。散髪の最中、妹は何かをしでかしてしまったときの「あっ」とか、鼻のあたりでさくれつするふくみわらいとか、不安になる言動ばかりをしておそろしかったが、しあがってみると想像していたよりさまになっていた。

ワーク。

夜、キーマカレー。ひき肉、玉ねぎ、人参、ピーマン、茄子、長ねぎ、にんにく、しょうが。余り物の市販のルー2種類+赤缶、クミン、カルダモン、クローブナツメグ、カイエンペパー。トマト缶をふた缶つかう。うまい。

境宗久『ダンス・ダンス・ダンスール』(2022)2話。潤平、都、流鶯の3人をめぐるOPの人物遷移のよさ。吉田大八『桐島、部活やめるってよ』(2012)のバトンタッチシーンを思いだした。本編では「星」という憧れの対象をつかった演出に目を瞠った。どちらも原作に登場するバンドだが、ロイヤル・ブラッドをルースターズに変更するなど原作からアニメへの再構成のしかたもなるほど、となる。幕切れも、ここで切るんだ、と思った。とはいえ、原作のファンになってなかったら切ってるんじゃないか?とも。アニメーションのうごきの問題なのか演出がしっくりきていない感じもある。

デパプリ6話。生ハム原木のインパクト。ここねの真剣な表情がいちいちおもしろい。作監青山充だが、相性がいいのかも。生徒会長(?)が「生徒会長」に同定されると同時に「菓彩あまね」という名前テロップまででてきて、しかも「≒ジェントルー匂わせ演出」までもがおこなわれるというてんこもりぶりにワクワクする。不味いメシを食わせられつづけてきたらんらんを「こいついつもレシピッピの強奪現場にいるな?」と怪しんでブンドル団とむすびつける展開もサイコーだった。 

ヤムヤム変身回となる次週の絵コンテは貝澤幸男、しかも演出には土田豊の名前もあり、期待大。

バイス31話。ごちゃごちゃした作劇をこれまで好んで観ていたが、ストレートな作劇はあんまりおもしろくない?と思った。一輝ふっかつともかさなる見せ場であるはずのジーコのアフレコシーンが微妙なのもよくなかったのかも。

ドンブラザーズ7話。ドンモモタロウの高笑い+行くぜ行くぜ!の強引力のすごさ。敵である校長の口癖「懲罰!懲罰!」を鸚鵡返しして殴り返すシーンをなど、相変わらずふざけたおしていておもしろかった。



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いそがしくなってきたので鬱気が殺気に変わりはじめてきた気がする。いい風潮。さいきんバズっていた睡眠障害からの回復漫画のなかでも「死にたいから死ね!!!になった」とあり、ほんとそれなと思ったばかりだった。

めまいが再発の気配。階段でふらついておわるところだった。

同人誌の原稿執筆のため、蔵書を段ボールの山から発掘する。くしゃみをさくれつさせつつ、以前の発掘作業で見つからなかったすがの『革あ革』やジジェクの『ロベスピエール毛沢東』、バルトの『映像の修辞学』なども救いだす。うれしい。執筆はそれなりにはかどる。

安倍晋三が講演会で発言した「あれだけ仲が良かったら(日本が攻撃を受けた場合は)米国は絶対に報復するだろうと(他国は)思う。ゴルフは抑止力のためにやっていた」。散々揶揄されていたSEALDs外交と同根の発想だとわらう。イデオロギーは重要だと現時点のわたしは考えているが、そこだけで判断していたらものごとを見誤るという一例だと思った。

水島精二機動戦士ガンダム00』2ndシーズン(2009)6-7話を観る。コメ欄で神回神回さわがれていた7話、神回とは思わなかったが泣く。沙慈が即席の砲手として引き金に指をかけながら、迫るルイス機に対峙して絶叫する6話のヒキがよかった。リアタイで観てたのに当時の記憶がほぼない。