品鹵各呂にはみだすベジェ

わけのわからん時間に起きてしまう。かなしい。

技術を買い叩くひと。かなしい。

無知。かなしい。


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祖母の運動がてらいっしょに買い物へ。スーパーとドラッグストアに立ち寄って戻ってきただけだが、疲労困憊という風体で帰宅した。運動の成果かしらないが、しばらく経って椅子から立ち上がるのが楽になったとよろこんでおり、よかった。まいにち行こうかというと、顔をぎゅうとしかめ、無理だと祖母は答えた。彼女は83歳で、いくつかの朝と夜を迎えたのち、84歳になる。

献立、ネギと卵の中華スープ、パセリ入りポークチャップ。米を研ぎながら、家事労働に介護的な要素が加わり、いよいよしごととの両立が難路に入りはじめたなと考えていた。炊事や洗濯や祖母の世話らの合間にメールを打ち、校正をながめ、デザインの提案をする。ハードすぎないか? 抱えているしごとの量としては、「鬼」状態ではないにもかかわらず、心が疲労する。わたしがばあちゃんラブでなかったらはやくもおわっていたことだろう。

食事どき、香りのつよい野菜が苦手な妹は、パセリが入っているから食べれないと文句をいい、代わりにスープを2杯飲んでいた。ピーマンの肉詰めをリクエストされているが、ナツメグを入れるのは控えようと思った。すこし遅れて食事を摂ったが、メールを打つのが苦手すぎて胃が痛く、あまりのどを通らず。

食後は台割案の検討をしつつ、リトルプレスの制作に用いる道具を注文する。カッターマットやホッチくる、ステンレスの定規など。今年はフリーペーパーではなく、値段のついた冊子をアートブック系のイベントに出品しようと考えている。自己の制作と生活の一致に向けたステップか。プリンタ代をペイするのだけで年単位の時間がかかりそうである。1_WALLのときに刷ったポスターを売る機会をどこかで設けたいのよな。

夜が深まった頃、祖母がトランプをやろうというので、しばらく母と妹に任せたあと、わたしも参加する。ページワン、ババ抜き、ジジ抜き、ブラックジャックをやる。トランプなんて高校時代ぶりではないかと思うくらいのひさしさにつつまれながら、おおわらいしているうちに日付が変わって山札は手札と混ざってひとかたまりになり、やがて時代劇を観たいと申し出る声にネットフリックスをひらくと、『大奥』が映ってこれがいいと再生するも、おもしろくないと文句を放たれ、『愛の不時着』に不時着する。