指毛たちの和解

今日の献立はエビチリ。ソースを煮詰める過程でしぶきがあたりに飛び散ってしまい、あとかたづけの工程でなみだすることとなった。味はべりぐっど。ニンニク生姜ケチャップ豆板醤を煮詰め、追加で塩醤油ラー油酢。

食後はアイデアをあたまと指先でころがしているだけで手をつけていなかった来月のイベントに向けたグラフィックの制作に着手。作業をしながら思い至ったのは、わたしはわたしが思う以上にオノ・ヨーコに感銘を受けているし、影響を受けているということだ。著書は読んだことないし、いくつかの作品の知識と、都現美のコレクション展なんかを観た体験くらいしかないのだが、ここにきてすさまじいシンパシーのようなものが湧き上がってき、その勢いでインスタをフォローした。アクションのショボさが泣けるので、つぎに書店に行ったときには何か本を買おうと思った。思いかえしてみれば、1_wallでの展示でもオノ・ヨーコにオマージュを捧げていたし、ダイアログでおこなった毛を剃るパフォーマンスもその発展形として考えているのはオノ・ヨーコの《カット・ピース》的なものだった。死なないでくれ。

風呂から上がり、鏡を見ると鼻のあたまから出血していた。湯船に入っていたために血流がよくなっており、しばらくのあいだじんわりと血を流す。さいきんはあまり流血していなかった気がする。


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めざめ、窓を見ると降雪。ひじょうに寒い。家のなかも外と変わらぬくらいにキンキンに冷える。ほんとうに寒冷地よ家なのか? 白菜とサラダチキンを入れたインスタント麺を食べたのち、しばらくふとんにくるまってゆーちゅーぶを見る。ポケモンバトルたのしいなあ、、わっちもポケモンマスターになるんや! おやつどきになって米を炊き、大根と鶏皮の八角煮と、ボローニャそせじとキャベツとチーズのサラダをつくる。ドレッシングはオリーブオイル、塩、レモン汁、ハラペーニョソース、醤油を和えて。つくりたては味がとがっていたが、食べるころには経てばなじむだろう。

『クイーンズ・ギャンビット』の2-3話。チェスのルールをよくしらなくてもおもしろいのがおもしろい。本質はそこじゃないんですねえ。複線の戦闘ドラマ。ラジオでは茶化すようにヤク中がどうのと話したが、ほんとうに依存症がテーマのひとつなのだなとここまで観てきて思った。カットの背景にさりげなく酒瓶が置かれていたりする美意識に好感をもつ。そしてとにかくファッションがかわいいのであらゆることがまあそれでいいかともなる。同級生にダサいとけなされるオールドファッションもマーク・ロマネク『わたしを離さないで』的でちょうタイプなのよな。

また3話ラスト、時間軸をひねってまで勝敗の決着をどう描写していくかのこだわりがひかっていた。恋愛的あるいは性愛的なテンションのはりめぐらしかたもよい。ベスがタウンズと部屋でふたりきりになるシーンなどとてもどぎまぎしたし、そのシーンに至る前のキングの影がベスに挿入されていくような暗示的なカットもよかった。タウンズ役を務めるジェイコブ・フォーチュン・ロイド、どこかで見た顔なのだがフィルモグラフィーを見てもピンとくる作品はなく、誰に似ているのだろう? 好きな顔立ちだ。

トラウマ級になっていた印刷所からの封筒、今回はだいたい期待通りに印刷されていて安堵の息をついた。再入稿したほうもぶじにあがってきてくれよと念をこめながら、なんどもうらおもてをめくりめくりした。