この日を境に

堀禎一夏の娘たち ひめごと』(2017)。奇妙な映画である。ほぼ臨死の状態にある父の病室から映画ははじまるが、しばらくして通夜の場面、軒先で故人を偲ぶおやじふたりのもとに、親戚および友人(?)一同が続々と画面外から集まってき、8人ぐらいがひとつの画面内で「懐かしい」をあたためあうような談笑をおこなうシーンの長さやそもそもの絵面、そのやりとりの感じにかなりの特異さを感じる。これは、何度かあらわれるやたらガクガクするズームアップや、言いまちがい・言いよどみがそのままOKテイクにのこされているような台詞回し、カットとカットのあいだですさまじい断絶(決定的な出来事を描かない!)を起こすといった、さまざまな手法にも通じるものであり、ずいぶんヘンテコな映画があったもんだと興味深く観た。会話から察するに主人公らは30代前後で、兎にも角にもセックスをするが、時折10代のようなモラトリアム的青春(沢遊びの錯誤感!)が垣間見え、モラトリアムの崖、あるいはその崖の先での児戯(姉にフラれたあとの弟の子供っぽさ……、映画のラストにも「子供」の声が据え置かれている……、妊娠や死は匂わせられながらも、子供も「実体」としては画面内に存在しない!)という設計に、盛夏火のことを思いだしたりもした。

のちに結婚することとなる主人公とその幼馴染(映画内における初対面時にはそれとはわかっていない)が、旅館の娘と旅行客として客室でさいしょに相対するシーン、男が三味線を演奏しはじめ、女がそれに合わせて歌と舞をおこなうのもいったい何がここではおこなわれているんだ?!と衝撃だった。シーンに被さっている歌は、じつは母親である女将が歌っていて、台所に立ちつつ歌唱する女将という次のシーンへの遷移が見事だった。西荻の三傑(わたししかこのフレーズを言っていないが)のひとりであるSさんが熱狂的な堀禎一のファンであり、そのすすめあって観ることとなったのだが、これがSさんに流れている精神なのかとSさんの映画を思いかえして頷く自分もいた。

途中、ニャンのトイレで集中が切れる場面が何回かあり、劇場で観たかったなとも思った。

メタリックルージュ5-9話。おもちれー。うえのきみこ回はもちろんだが、7→8→9の物語の加速感がひじょうに高揚的で、観ることに決めてよかったなと思った。ここまで観て、たとえこの先で描かれるおわりがダメだったとしても(ダメにならないと思うが!)、本作は「いいアニメだ」という評価が自分のなかでかたまった。以下は各話でよかった/気になった点。5話、短いカットを連打し、ルジュの記憶・夢現のイマージュを通して彼女自身のバックグラウンドを語るナラティブ。6話、変装殺人鬼をキーマンにした密室船内キリングミステリーを、双子キャラクター(つづく7話でここがさらに裏返るのもよかった)を登場させることによってより一層ゆたかにする技法。ルジュの真偽を判断するためのナオミによる突発クイズ大会、さらには殴ってそれを耐えたやつが犯人だロジックを展開するルジュもサイコーだった。7話、「悪者」の対義語として発される「いいもの・いいもん」。8話、このタイミングでのインモータルナイン勢揃いのアツさ。9話、アニメータの自我全開のルジュとナオミのヌルヌル作画による会話と、合理的植民地主義(?)者である来訪者たちの思想とビジュ。

夜、鯖の塩焼き、唐揚げチリソース(惣菜)。うまい。

カメックスレイド、やろうと思っていたのにオンラインにした途端、眼前のテラスタルの結晶(?)が跡形もなく消え去り、捕獲の夢は破れた。こんなことならソロでやればよかった、、



ポケモンやる。勝てない。間を開けると選出もプレイングもわけがわからなくなる。平気でサーフゴーにアンコールを打ち、飛行テラスボルトロスにじんらいを打つようになる(うっかりにもほどがある)。

夜、チャーシュー新玉ねぎスープ、チャーシュー切り干し大根チーズ炒め。うまい。

制作物を詰めているときになりがちな採算度外視のはたらきかた、どうにかした方がいいのか。しかし、制作物の妥協はしたくないよな、、「時給換算」って便利だけど、意識すると心を壊してしまいそうである。

プリキュアの公式グッズにAI絵がつかわれているのでは?の疑惑、けっこうつらいきもちになる。この心のうごきは先の未来から見れば信じられないものになるのだろうか?

上記の件、いちにち経って、自分のなかでプリキュアはハネケと同じく倫理の作品なので、それが踏みにじられた感じがするから嫌なんだと理解した。そこに「プリキュアの美しい魂」はあるのか、ということである。これまでに積み上げてきた歴史を足蹴にし、躊躇なく破壊するような行為としてわたしの目には映っている。なぜこのような企画にGOサインがでたのだろうか。ついったでは東映アニメーションからそもそもの絵が販売会社に提供されたという文面を目にもした。しっかりしてくれ東映……。

わたしの喋った言葉がだれかのなかに生きつづけている妄想

こうやってブログを書いていて、心的な余裕ができはじめているという実感が湧いてきた。余裕がないと文なんて書けない。

ラジオ。ひとがそばにいるとうまく話せないなあと思いながらやっていた。ひとが去り、グルーヴが乗ってきたぞ、というところで時間切れ。

ワーク。自分でもどうなっていくんだろうか、と思いながら手をうごかしていくと、ちゃんとかたちになってくる。いわゆる「宣伝美術」の範疇となるワークだが、事前にきちんと完成した作品があってデザインに取りかかるのはひさびさである。作品を観た記憶やじっかんが画面にのっかっていくのがたのしい。こういうタイプのワークももりもりやっていきたい。

今年はしごとをしながら歳をかさねた。これまでの人生で意外となかった経験な気がする。

ワークワーク。つらいしごとである。しかしすすみよし。明日完了予定だったのをいちにち早めることに成功する。

夜、豆腐ともやしと豚ひき肉の台湾風炒め。にんにく、生姜、シナモン、ホアジャオ。うまい。

長らく気がかりだった制作ノートを完成させる。何を書くためにメモしたんだこれは?というメモの意図がいつまで経っても思いだせなかったが、書きすすめているうちにもとの意図とは異なるかもしれないにしても、いい感じにまとまってきたのでそれでよしとした。あっぷだけ済ませて告知は後日やる。気づいたひとだけ先に読める方式。

勢いにのって同人誌の原稿も脱稿する。といっても、先日の修正時にはすでに書きおわっていて、さらになおしを入れるかどうか保留していたものを決定稿として提出したに過ぎないのだが。伝わるひとにはちゃんと伝わるのだというコメントが同人から返ってきて、うれしくなる。

合間にちいさなワークの修正もしつつ、もろもろの告知の準備もすすめる。明らかに生活に余裕ができはじめている。

夜、ししゃもフライ、鶏大根厚揚げの煮物。うまい。



わんぷり6話。ケンカ回。刮目すべきは前後編であること。仲直りエンドでなく、こむぎ家出エンドなのである! この苦味、成田良美の味がする! プリティホリックに入りたがったシーンを彷彿とさせるだだこねこむぎの反復がいい(フレンドリータクトをこむぎも使いたいワン!)。いろはの役に立ちたいと叫ぶも、ボール遊びやいっしょに寝ようと促されることで誤魔化されてしまうこむぎがかわいい。前話につづいてガルガルの予兆をAパートラストに配置しているのも好き。おそらくはサバンナに出張中のまゆパパのシーンでライオンについてのやりとりを描いておき、ガルガルにはライオンモチーフをもってくる作劇も王道でいい。イメージをきちんとつないでいく意志が感じられる。前後編と先に述べたが、ガルガルとのバトルも今話では決着がつかないパターンで、これがバネとなって次話にカタルシスをもたらすのだろうと思った。お別れでおわるということで重いトーンで幕切れるわけだが、たのしいEDとダンスのあとに待ち受けている予告編にはとんでもないヤバ顔を披露するこむぎのカットがラストに配されており、メインの視聴者層である子供たちへ向けた緩和がていねいに試みられていると思った。こういうプリキュアスタッフの気の配りかたにわたしは感動するのである。そんなヤバ顔回であり仲直り回の絵コンテを担当するのは土田豊ということでかなりたのしみ。

ところで、公式サイトにおいては犬や猫が飼い主である人間に先立って表記があると以前書いたが、本編での変身順はいろは→こむぎとなっており、もしやこれが前後することによって今後のドラマ(こむぎの成長)がかたちづくられていくのか?といまからワクワクもんである。

アルセウスやる。最終章っぽく空がおどろおどろしく赤と紫に染まったところまで。合間にGTSにヒスイヌメイルをだしていたらランドロスがやってきてくれる。うれしい! 構築を考えるたびに起こっていたランドロスがいてくれたら……の念がこれで解消される。このままアルセウスをすすめていけばもう1匹手に入るはずなので、霊獣と化身の両方をつかうことができる。

朝、鶏とすじこ韓国海苔のスパゲティ。うまい。

ワークワーク。うっすらと浮かびあがりつつあったコンセプトが、手のうごきとともにしっかりとした輪郭をもってかたちをなしていく。素材もだいたい集まってきたのであとは完成に向かって手をうごかしていくだけ。明日あたりに目処をつけたい。

夜、あぶらげの味噌汁、手羽とにんじんとあぶらげの炒め煮。うまい。

ワークワーク。ほぼ完成の域に達する。

朝、チーズと卵とにんにくのスパゲティ。うまい。

ワーク。フィニッシュ。投げる。はじめてやりとりをする相手に第1案を送る際はいつも緊張するが、好意的に受け止められ、安堵する。込めた熱情はちゃんと伝わるのだなとうれしいきもちになる。がんばってよかった。

特異な歩みでできたけもの道の衰亡

20代も前半の頃、当時懇意にしていた美容室の担当者が、「草間彌生は作品をつくらないと死んでしまう」(うろおぼえ)といったような話をしてきた際に、自分もそういう心持ちで詩に向かっているなと思い、「そのきもちぼくもわかりますよ」と軽口を叩いたものだが、はたしてその熱情はどこにいったのか。まいにちのように詩を書いていた、書かずにはいられなかった精神の灯火はもうずいぶん前に消え失せてしまった。詩を書く日よりも、書かない日が多くなったのはいつからか。しばらく前に書いた同人誌用の詩に手を入れた所為もあってか、寝る前にふと上記のエピソードを思いだした。


▼記事を検索したらこの草間彌生の話は5年以上前にもう書いていた、この頃はまだ詩への炎が燃えていたような筆致だ
seimeikatsudou.hatenablog.com


それこそ5年どころではなくだいぶ前から制作に着手している、というか原稿も造本プランも何年も前にフィックスしている詩集の刊行までは(金銭的な面で)果てしないにしても、昨年企画して半分以上は完成させている詩誌を発行できたらふたたびきもちは燃え立ってくれるかしら。詩を読んだり書いたりしているとき以外、詩の心がうごかなくなっている気がする。かろうじてデザインをやっているときに微動しているかもしれない。おわりである。

わんぷり5話。パワーアップアイテム回。アバンのラストに海中のガルガルの卵を映し、ヒビを入れる演出を見、こういうオールドスタイルもやっぱりいいよね!となる。海辺での散歩シーンからというスライドのしかたもいい。「散歩」は今回のキーワードのひとつでもあり、こむぎといろはをこれまでかたくつないできたリードが、こむぎが人間体になることによって「手つなぎ」に変奏され、その信頼の証であったリード(落下のピンチを救ったりもする!)がパワーアップアイテムに結実-変貌するという流れがきもちいい。人間の散歩にはリードはないの?というその前段にあたる問いかけもいい。

また、首輪付きの捨て犬だったというこむぎの過去がかなり長めの回想によって描かれる回でもあり、家に来たばかりでまだ警戒心のつよい状態のこむぎのそばで布団を敷いて寝るいろはのけなげさと、やがて彼女に寄り添って眠りにいくこむぎのすがたが泣かせる。脚本は井上美緒。絵コンテ・演出は野呂彩芳。


ワーク。主に準備に時間をかける。作品を観る/読むことがワークの一部であるって、サイコーだなと思いながらやる。こういうしごとばかりやっていきたい。踏まえて、文字サイズ・文字量・版面のバランスをとる。ふだんはあまり用いない判型+文字情報がそれなりに多い案件なので、こうして外堀(?)から埋めていくスタイルがよさそう。

夜、冷凍餃子、ジンジャーすっぱ卵和風だしスープ、キムチチーズ和え。うまい。卵スープは基本的に中華だし(味覇など)をベースにつくっていたが、ほんだしでもいけるなという気づきがあった。

文体の苦手なひとの文章を校正するのはきついな、と思いながらワークをしていたが、目的語や主語、指示語といった文を構成する重要な要素がふんだんに欠落し、主述のねじれもそこかしこに見られるのを受けて、単に文体の問題ではないか、と思いなおすのだった。しかも、悪文はなおさない、という方針のワークなので、やっていてどうもむずがゆさが残る。悪文に突き当たるたびにストレスがかかる。

自分で文章を書くときと、他者の文章をなおすときの意識はわたしの場合だいぶ異なっていて、これは荒川洋治が詩と散文のちがいを説明した文にその差異が記述されているように思う。ここで該当箇所をひっぱってくるのが親切だが、本をもってくるのがめんどうなので触れるだけでおわる。自分で書くときは詩を優先し、他者の文をなおすときは散文を優先するということである。

夜、人参とほうれん草のキーマカレー。カルダモン、コリアンダークローブフェンネルターメリック、シナモン、カイエンペパー、ハバネロペパー、にんにく、生姜。砂糖、塩、妹が大量に余らせていたドリトスのトマトサルサソース。うまい。玉ねぎがなかったのが痛手。

祖母の足腰の弱体化が甚だしい。日常生活のなかで、より立ったり歩いたりするよう促しを試みているが、億劫がってなかなか行動に移らない。捨てるためにちいさく結んだ菓子パンのビニール袋を片手ににぎったまま、何時間も座って韓ドラの字幕を追いつづけている。




排気口『光だと気づいた順に触れる指たち』、フライヤーデザインとコピーをやっています、もしかしたら紙もあるかもしれない、と聞いています、ぜひお運びください、ご予約は以下より


https://www.tumblr.com/seimeikatsudou/743164087437000704/hikari
seimeikatsudou.tumblr.com

きみに映らないタイプのきみ宛の手紙

ワークワーク。やる前はあまりふくざつでないと思っていたワークが、手がけてみるとふくざつであった、というパターンに突き当たり、ウンウン唸りながらやる。時間をかければすすむタイプのワークではあったので、想定の3倍ぐらいの時間をかけてぶじ完了させる。

返金、メールには全額と書いてあったが、処理ページを見てみると全額でなく、少額とはいえそのごまかしに腹が立つので再度問い合わせをする。こういう対応をされた場合、ふだんならぜったいに再利用しないが、クライアントが使用しているツールなのでふたたび使うことになるのがつらい。なんでこんな馬鹿みたいな対応でいいと思っているんだ。正気かよ。個人間だったらまだしも、それなりにでかい企業だぞ……。

ひさびさにラジオを再開できそうな感じになってきたのでその準備をする。丸々2ヶ月休止していたのでさいしょの2週ぐらいはリハビリ放送になりそう。

SV、ほんとうに追加DLCがきそうでうれしい。

とか言っていたらポケモンデーでは発表はなされなかった。オーガポンとテラパゴスが見つめる向こうには……。

昼、ほうれん草と豚とチーズの塩辛スパゲティ。うまい。チーズと塩辛の塩味がサイコー。

ポケモンデーの流れで新しく構築をつくり、潜る。晴れパ。順位が4万位ぐらい下がる。ウケる。おれにはコータスをつかいこなすことができない。

サブスク、ちゃんと(表示上は)全額返金された。ここではじめて謝罪の言葉があらわれたが、どう考えても期限日内に勝手に更新するやり口にその言葉を当てた方がいい。

夜、椎茸と葱のニンニクスープ、豚茄子ほうれん草の豆乳ハリッサ炒め煮。うまい。

ニューワークがそろそろうごきだしそう。むかしにいちど携わったきり長らく触れてこなかったジャンルのワークなのでとてもたのしみ。

ラジオ。先に話していた話が思いも寄らないかたちでつながってくる瞬間がなんどかあり、こういう語りをやりたいんだよなとやりながら思った。こう話そうなんてことを考えずに話したことが、勝手に接続されていく、そういう連接のしかた。メディウムスペシフィック-黒沢清による映画の定義-ワンマンライヴという空間、の流れ、めちゃくちゃよかった気がするので、これをもとに同じ話を今度ひとに会ったときもしようと思った。会話のたねを生むのにもラジオは役に立つし、記憶の定着を促しもする。



夜、厚揚げとえのきの純豆腐風スープ、ジーパイ。うまい。

包丁で指を切り、膝を強打する。運がわるい。

夜、鶏と豆腐の生姜ねぎ鍋風。うまい。

夜、豆腐の味噌汁、しゃけのムニエル、ナスとピーマンと玉ねぎのジーマー味噌炒め。うまい。

確定申告、そろそろ手をつけないとまずいなと思っているが、去年の記録を見ると4時間で済ませたとあり、じゃあまだ大丈夫かとヘラヘラしている。こうやって何もかもを先延ばしにしているうちに人生がおわる。そういう生き方をしている。

いんすた、弱小アカウントにおいては、もうしらないひとのもとにまではまったくとどかないようになっているのだなと自分が投稿した画像への反応を見て思った。拡散はリスクである時代のプラットフォームのひとつの形態? 「政治的に正しい(?)おすすめ」だけの世界よりは、ドグサレ空間でも多少はランダマイズされた(単に感情を扇動するもの-インプレッションが稼げるもの-金がうごくものがセレクションされているに過ぎないとしても)ついったの方がまだいいのではないか。

確定申告をゴリゴリやる。去年と同じくらいの時間をかけてぶじフィニッシュ。〆切の1週間以上前におわらせるなんてえらすぎる!

夜、岩下の新生姜の豚巻き、ほうれん草とチーズのゆるオムレツ。うまい。

ディスプレイのフチ全体にアニメーションを流す広告にぶちあたり、不快とか以前に慄く。こわすぎる。

確定申告、提出する。これだけでもう今日はいいだろうみたいなきもちになるが、ワークはうごいている。

泊まりがけで行こうと思っていた新潟国際アニメーション映画祭、いつの間にかチケットが発売開始されていて、気づいたときにはいちばんのお目当てである富野由悠季トーク付き逆シャア上映回が完売していた。別日にはしごして観ようと思っていた作品も上映時間が変わったりしていて、計画を練りなおさなければならない。

強打した膝が痛い。しっかり肉がえぐれている。

夜、海老と筍と卵のにんにく豆鼓炒め。わたしが食べる頃にはひとりぶんの量になっていたので、フライパンにオイマヨを足して白米を入れ、炒飯にして食べた。うまい。

ワークワーク。自分の好きなジャンルのワークはめちゃくちゃたのしいなと思いながらラフをつくっていく。

みんないいいい言(同じ言葉が連続でたくさんつながるとおれは大岡信のことを思いだす、おおおか、おおおか!)っている柴田聡子の新譜を聴く。たしかにいい! おれがしっている「柴田聡子」という感じがしない。それがまたいい。さいきんダープロおよびアンバーコフマンなんかを聴いていたのもあって、曲中にそのニュアンスを感じ取ったりもする。検索すると、同じ感想をもっているひとがいてそうだよねとなる。これがわたしのSNSのつかいかた。

そんなものに呼ばないでください(わたしの名前を呼んでください

ヴァンパイア・ウィークエンドの新曲がめちゃくちゃいい。数年ぶりに胸を張って年間ベストと言えるアルバムと出会えるのではないかとドキドキしている。


▼どっちもめちゃくちゃいい、you don't have to try...
youtu.be
youtu.be


ワーク。合間に同人誌の作業。どちらもいい感じにすすむ。もしや明日はしっかり休めるのではないか、と思ったがカレンダーを見てぜつぼうした。

早引きの父親が洗面所の床に仕事着を投げ捨てており(これは毎週のこと)、そんな状態でしごとをせざるを得なかったヘルパーさんがかわいそうだと事後的に気づいて思った。男性性がしらずしらずのうちに身につけている「身体がない」は、自身の身から離れたものに対しても作用するのだ。そもそもヘルパーがいなくても床に置くな。脱いだ靴下をその辺に置くな。以下、考えつくかぎりの罵詈雑言。

夜、カキオコ。うまい。牡蠣が少なく、また長芋をすりおろしすぎて生地がやわすぎになってしまったのでもっとうまくなる余地がある。

何をつくってもたいしてウケないのになんでつくりつづけているんだ?と制作したフライヤーが公開されて思った。もうおわりかもしれない(おれの心が)。

昼、豚茄子玉ねぎのハリッサ味噌炒め。うまい。

ワーク。主に後処理。告知の準備もしつつ、先の計画を練る。明日こそガッツリ休む。

夜、昼のあまり、野菜スティック、ベーコンエッグ。うまい。

期限日にキャンセルしようとしていたもう不要なサブスクリプション、期限日当日の昼(!)に「更新したよん! ありがとねん!」のメールが届き、は?と声がでる。キャンセルをする場合は「有効期限日までに」と案内しているのに、そんな馬鹿な話があるだろうか。サポートに連絡するも、対応は平日のみとの記載。ちゃんと返金されるか心配である。こんな仕打ちを仕様だと言い張るのだけは勘弁してほしい。きもちがガンガンに沈む。

「ガッツリ休む」と書いたのにこういうことがあると精神が休まらない。さいあくだ。



メンタルの沈みに伴ってひきこもりモードになる。夜中にニャンのかたわれがわたしの部屋のドアの前までやってきて、頼むからあけてくれ〜の今にも消え入りそうなかわいい甘え声で鳴く。かわいすぎるだろ。

わんぷり4話。プリティホリックオープン回。サブタイトルが「猫屋敷の猫とまゆ」ということで、まゆとユキの掘り下げ回でもある今話。1話との対比の目覚めシーンからはじまるのがいい(こむぎといろは/ユキとまゆというパートナー同士の関係性の提示)。いまこれを書くにあたって公式サイトを見返していたら、あくまで主人公ポジがこむぎ-キュアワンダフルであるのと同様、3番手に位置するのは猫であるユキ-キュアニャミーなのであって、動物主体のそのポジショニングに感心した。本作は動物論・脱人間中心主義的な語り口もできそうである。

プリティホリック(コスメショップである)に犬は入ることができないと諭され、「いろはといっしょに行きたいワン! 行きたいワン!」と駄々をこねるこむぎ。いろはの「じゃあ、人間になっちゃう?」という呼びかけに「なっちゃうワン!」と即座に応答するテンポ感がよかった。お店では、はじめてのお化粧でたぬき風メイクをするこむぎだが、それがたぬきガルガルに連接していく流れも見事。かつては定番(?)だったこういうイメージのつながりを見るのはひさびさな気もするが、気の所為だろうか? また、「はじめての場所に戸惑っている」というたぬきガルガルの境遇を、まゆの境遇とかさねあわせる作劇にまで展開していって、すばらしいなおい!というきもちになる。脚本はもちろん成田良美。1話からずっと書いてくれている!

ポケモン竜王戦観る。カードはわからないのでリリース直後に一瞬だけプレイしていたユナイトと、SV。とりわけSVがめちゃくちゃアツい決勝戦で、ウオーと声がでた。これが最上位プレイヤーのプレイングかと目を瞠った。これまでつかってこなかったが、おれもパオジアン育てるかのきもちにもなった。ということで、ポケモン熱が上がったのでひさびさにアルセウスを起動してすすめる。ヒスイヌメルゴン、ヒスイドレディアをゲットし、SVに送りこむ。

朝、豚あぶらげ舞茸茄子の炒めもの。うまい。

先に触れたサブスク、ぶじキャンセルおよび返金手続きが通ったのだが、一切謝罪の言葉がなく、信用できない企業だと思った。詐欺だろ。「期限日前日までに」とか、更新の日時まで書くならわかるが……。

やりとりを見返していて、もしや対応しているのはbotなのではないか?とも思った。情を排した無機的な文、さらには先方の質問に答えたのにそれに対するリアクションはいっさいなかったのだった。反応しないなら聞くなや!

古い時代のよく読まれた作家の晩年

ニャンがお気に入りの服のフェイクファーの部分をガブガブやっており、コラコラコラコラ〜と声を上げた。リバーシブルのコートなので、ファー側をオモテにしていたのがよくなかった。

ワーク。デザインがゴンゴンすすむ。一発で最適の図版を持ってくるちから。長年手がけているワークはこのようにすすめることができる。

夜、冷凍ハンバーグの激辛カレーソース煮(チーズトッピング)、卵スープ、煮物の残り。うまい。

ぱっぱかメールの返信をおこない、タコスを食べにGへ。イベントのフライヤーをデザインしたのだった。野菜プレートと、赤と緑2種のカルニタス。プレートはフムス、カリフラワー、キャロットラペ、ザワークラウトなど。どれも美味なり。なによりビールにグッドマッチ。2時間ほど飲み食いし、書店で漫画を1冊買って帰宅。土曜だろうが日曜だろうが、〆切はまってくれないのでワークワークの時間である。

ということで今夜はライティング。できていない物語のあらすじをギュッとまとめ、その作品に対するコピーをゴリゴリ考える。未完成の話のあらすじを書くなんてそんな無茶な、と思うかもしれないが、毎年複数回やっているワークであり、もう手慣れたもんである。おたがいの作品に対する信頼関係があれば、お茶の子さいさいとはいかずとも、やれるのである。脳に汗をかきながらなんとか第1稿をしあげる。

わんぷり3話。キュアバレして悟くんも協力者に!回。野っ原を走り回るために犬になり、グミのみを食べるために人になるこむぎのかわいさ。すぐにあきらめるというプリキュアらしからぬ性質もメタギャグの風合いがあってよい(「絶対に諦めない!」はプリキュア精神の最たるものである)。メタといえば、「ふたりはプリキュアだよ」という台詞もこむぎが発するかたちで登場し、前作同様、往年のプリキュアファンはその目配せにグッとくるのであった。また、戦闘BGMにひろプリの楽曲がつかわれており、テンションがアガった。いい曲なんだ。


▼これです、ベースブリブリ、ホーンセクションパオパオ(?)でかっちょよい、「ランボーグ出現」とあわせて聴いてほしい、サブスクにもちゃんとある
www.youtube.com



朝、肉どうふ。うまい。

パクパク朝食を摂っていると、ニャンの片割れがケフケフ咳きこんだと思いきや、至るところでゲーゲーと吐きまわり、うんちをポロポロ床にこぼしてひと騒動。どちらも3か所ずつ、計6か所に噴出されたのであった。

数年ぶりの連絡が相次いである。片方は催しのお誘いで、もう一方はワークの相談。いよいよ星のめぐりがよくなってきたか。ここ数年はどう考えても停滞のゾーンに身を置いていたので、突破のきっかけになればいい。

ワークワーク。停滞。ウラ面の画面構成がいまいち決まらない。もうそろそろ寝ようかなのタイミングでベースになりそうな図版に突き当たり、明日の自分に期待してベッドに退散する。先方が提示した理想の〆切は明日であったが、間に合わせるのはおそらく無理である。制作期間が短すぎる!

ワークワーク。明日の自分、つまりは今日の自分はだいぶがんばってくれている。自身の心をゆさぶるようなヴィジュアルができつつある。他者の心をゆさぶるためには、まず己のそれに刺さるものをつくらなくてはならない。完成形がだいたい見えてくる。文字の配置をどうにかすればフィニッシュである。

夜、帆立の刺身、じゃがいもとぎょにその炒め物、しめ鯖。うまい。

夜、鶏むね2種(生姜胡麻油だれ・ワサビマヨだれ)、鶏煮干スープ。うまい。

ワークワーク。完成。投げる。よい反応がもらえる。もともと印刷の予定はなかったのだが、あまりにもいいということで小部数刷る可能性がでてくる。なかなかない経験で、得難いうれしさがある。夜中まで文字修正をすすめるが、行き詰まったので半分投げてあとは明日にする。

ワークワーク。見開きページのうち、右ページの色味を左ページの色味に可能なかぎりあわせる、という工程があり、めちゃくちゃ苦闘する。Indesignphotoshop上でやれれば楽なのだが、pdfでの色変換を用いてやらざるを得なく、試行・確認の無限ループがしばらくつづいた。

夜、豚とキノコの炒め物(惣菜)、タコキムチのチーズチヂミ風。うまい。

ワークワーク。だいたいいま抱えているものにけりがつく。ふりかえってみれば、今夜も山だった。同人誌まわりや事務的な処理が溜まっているので、明日はそのへんをどうにかしたい。アニメも観たい。ポケモンもやりたい。ポケモンデー、SVのさらなる追加DLC来てくれないか??

ニトロフィールド/フライングダメージ

わんぷり2話。フレンディ登場回。犬のきもちのおもしろさ。画中で忙しなく気になったものを触ったり構ったりし、動物たちを助けるよりもいろはと遊ぶことを優先するプリキュアらしからぬマインドがたのしい。いろはもいろはで目まぐるしく表情の変化する顔芸発揮タイプのキャラに仕立てられており、だいぶ愉快な感じで今回はいくという意志が感じられる。これは、1話の感想で触れた命の有限性や、今回明かされた捨て犬であったというこむぎの出自といったシリアスさの裏返しであると思っている。暗さがあるがゆえに、光も際立つ。成田良美が帰ってきて本当にうれしい。

Aパートではドッグランにおいて犬と兎の走る速度の話をし、こむぎ(犬)や大福(兎)に「追いつけないよ〜」といろはにこぼさせておいて、Bパートのバトルシーンではこむぎを守るために疾走する過程で変身アイテムであるワンダフルパクトを獲得するという一連の流れもうつくしい(敵の動物として設定されているのがダチョウである点もいい)。キュアワンダフルもキュアフレンディも顔がもちもちしており、このもち感がバトらないバトルと相性がよく、相手を包むこむやわらかを描線から感じる。絵コンテは佐々木憲世、演出は飛田剛の盤石なコンビ。

肋も激痛だし、今日は休みにする。

夜、鮭とほうれん草のシチュー。うまい。今回はにんにくを効かせる。具は玉ねぎ、にんじん、じゃがいも。本だしと味噌も入れてちょい和風めに。鮭の魚介感もあってクラムチャウダー寄りになった気がする。ルーなしでやったほうがうまくできる。

メタリックルージュ2-4話。溜まって観なくなるのは避けたかったので追いつこうとイッキ観。かわいい子は旅に出て大人の階段登りましたとさ、と劇中で交わした会話を以て落とす流れがうつくしいなあと2話を観ていたら脚本がうえのきみこでワッとテンションがアガった。なんなら今朝流し観していたリコロイも担当していたというではないか! もっとちゃんと観ておけばよかった。スペースダンディで好きになった脚本家なのだが、やっぱりいい。子供に説明するていで世界観を視聴者にも示すナラティブもよかった。比して、3話4話のおわりかたはかなり唐突な感じがあり、それもおもしろみを感じた。カットの短さ、なんかがでてきた、というヒキ。4話のバトルも迫力のある戦闘過程に比べて幕切れがあっけなく、敵のつよさがよくわからない。ふしぎなバランスである。

今日はワークマンになるつもりだったがパワーが湧かず、代わりにポケモンをもりもりやる。人生初の10連勝をかまし、いよいよおれも構築が完成したか?!とテンションが爆上げする瞬間があったが、のち、3連敗、5連敗とバランスを取るように敗北も重ね、世の中のきびしさをしるのだった。

昼、チャーシューと舞茸のスープ、そせじチーズ目玉焼き丼。うまい。

ワークワーク。ノルマおわらず。とはいえ〆切に余裕があるので問題なし。

夜、昼のスープ、切り干し大根と豚肉と卵マヨ炒め。うまい。



深夜にポケモンをやっていたら、「エラーが発生したので、ソフトが終了しました。」(「ソフトを」じゃないんだ、と書き写していて思った、あくまで主体はソフト! おれはわるくないよ!とスイッチが言外で語っている!)とクラッシュし、データが1-2時間分ふっとんだ。おまかせレポートを切っていた弊害。さいあくだ。

ワーク。ノルマおわる。遅れていた案件もいよいようごきだしそう。

夜、豚ロースとじゃがいものすっぱ生姜スープ、唐揚げハニーマスタードソース(惣菜)。うまい。

ポケモン、このあいだのクラッシュを詫びるように色違いのドリュウズがあらわれ、にっこり。レギュAだかB時代に組んでいたすながくれ光の粉シロデスナ×バンギラスでやっていた砂パを組みなおすか!と思うが、ウーラオスブイブイ言わせているいまやれるのかと言われたら……。

ワーク。ノルマおわる。これまで断続的にうごいてたものに小休止が入る。ので、新しいものにも着手。これまでは取ってこなかったつくりかたをとってみる。前回手がけたものがこれまでの集大成的な趣があったので、今回からはニューステージ、みたいな。昨晩打合せした際にHさんが「書いているうちにどうにかなる」とまだ決まっていない箇所に触れて述べていたが、じっさい、何のジャンルであろうがある程度の経験を積めば手をうごかしていればどうにかなるのだ。それがよくわかる着手1日目だった。明日はおそらくまたべつの案件がはじまりそう。どちらも〆切までが短いので、そして小休止が入ったものがいつ再開してもおかしくないので気張らなければならない。長らくつづいてきたワークワーク山脈、来週がひとつの山場になりそう。

夜、厚揚げと筍の煮物、唐揚げ(惣菜)と玉ねぎのチーズカレー炒め。うまい。