くたばりボルテックス

おれはふだん「はてな記法」で記事を書いているがいつからか「見たまま編集」がデフォのスタイルになっていてしばらくのあいだいちいちそれを手作業でなおす工程を踏んでいたのだが設定でさいしょから「はてな記法」にできるっぽいことに気づいてそうすると今度は「見たまま編集」のままタイトルだけつけて下書きに入れていた記事が「はてな記法」に変更できなくなってしまってそれらをひとつひとつ削除してつくりなおす羽目になった。

祖母の目と耳がさいきんよりいっそうわるくなっている気がするがわたしも室内用としてかけていた所持しているうちでいちばん度のよわい眼鏡のフレームがねじごと折れてからはさらに視力の低下をひしひしと感じていてあーあとため息がでる。

エイプリルフール、差別意識の顕現する日みたいになっており、SNSをながめているとサイテーの気分になる。敗戦処理としての謝罪+ファンのフォローが「無理解」を強化する装置として再提示される光景もキツすぎる。謝罪に対する「お気になさらず」、どうやったらこんな言葉をくりだすことができるのだろうか。ヤフコメの地獄は言わずもがなである。

夜、あいびき厚揚げコーンレタスのトマト缶炒め。うまい。昨日は洋風の味つけ、今日は中華ベース。

ひろプリ9話。キュアウィング登場回。冒頭、ツバサの落下は1話のソラの落下を反復しており、さらには「手をつなぐ」でオトすところまで前話およびましろんとの絆描写をリフレインさせるものとなっていて、この細やかさは、と思っていたがクレジットの篠原花奈の名を見て納得した。ツバサがエルちゃんのもとに向かう際、あるいはスカイとプリズムがカバトンUFOに突撃する際のパースくずしによる「距離」の描写や、突撃失敗時の痛そうな床ビターン(敵の攻撃を介在させないでこのような描写をとることがキモなのだと思った、諦念を乗り越える「試行」のメンタリティ)、前半にカバトンがバナナを食べる描写を入れつつ、後半にカバトン自身がその皮で転ぶ展開をもってくる流れもコンテぢからを感じた。ウイングのカラーにあわせた夕景色の雲のタッチもよかった。EDキュアはウイング。

めざポケ、ロケット団回。最終シリーズになってちょろちょろ観るようになったわたしでさえアーボックマタドガスのすがたにおお、となったのだから、これまでのムサシ&コジロウのポケモン大集結展開は、ながらくシリーズを観てきたひとにとってはさぞ感慨深いものだろうと思った。EDもロケット団曲なのがアツかった。



555


昼、豚入り蕎麦めし。ぶつ切れになったそばが冷蔵庫にあったので炒めて処理した。うまい。

もろもろのスケジュールを整理して東京滞在日程を確定させようと試みるが、自分だけではどうしようもない案件がいくつか刺さってあり、現状ぼんやりしたものしか組み上がらない。そのスカスカの柱から察するに、行こうと思っていたあれやこれも観ることができず、ひさびさに会えると思っていた彼や彼女とも会えずにおわりそう。人生。6月にリターンマッチか。よくよく考えると今月中旬はだいぶ殺伐とした進行になりそうで肝が冷える。やれることはいまのうちにやっておかなければならない。

暗雲垂れこめるなかワークをしていると、イヤホンからはめちゃくちゃひさびさにHAIMが流れてきて気分がブチ上がり、これまたサイコーのMVを観かえす。


▼エアドラムがいいんだ
youtu.be


気づけばついったの下書きがすべて消滅していた。ショッキング。ちょい前に起こったそうだが、せめてプレスリリースくらいだせよと思う。もうにどとかえってこない言葉たち。

方々に断りの連絡をし、ワークに専念する。

夜、鶏出汁わかめスープ、茹で鶏胸のしそバター醤油ソース和え、しめ鯖(既製品)。うまい。ぜつみょうなゆで加減。

ひさびさの同人会議。次号の〆切とテーマを決める。

西尾大介ふたりはプリキュア Max Heart』8話。前回にひきつづきあかねさん回。こんなペースで観ていたら一生完走できないが、ワークもワクワクしているので1話のみ観る。影のつよい画面構成のアバンからして今回はひと味ちがいそうだぞと思わされ、案の定観おえるころには涙が止まらなくなっていた。かつて会社勤めをしていた時代の後輩に「一緒に事業をやりましょう!」と誘われたあかねさんがタコカフェをやめてしまうかもしれないというひかりの不安を、陰影の深いたこ焼き器や手もとのアップで伝える冒頭、その情感のたちのぼりにまずやられ、その悩みを打ち明けられたのなぎほのがとにかくあかねさんの話を聞こうと下校中に会話するシーンの彼女たちの進行方向におおきく映っている「曲がりくねった川」にウム!と唸らされる。

白眉はAパートのラスト、後輩に電話するあかねさんを足元から見上げるようなカットの背景に聳え立つ高層ビル群(彼女を取り囲む社会の圧力!)から、カットを変えて彼女が歩道橋の真ん中(左右に道が分かれている!)に立っていることを示し、さらには制服姿のOLふたり(キャリア!)と子供づれの夫婦(家庭!)をその眼前ですれちがわせ、食材でいっぱいになったビニール袋(タコカフェ!)をにぎりなおし、さらには引き画で「重いなあ……」というつぶやかせるという一連のカットさばきである。なんという絵コンテぢからなのかとOLと子連れ夫婦のカットあたりからこみあげるなみだをおさえることができず、アイキャッチの時点でいったん再生を止めてしまった。プリキュアにおける「8話」といえば無印の8話であることは論を俟たないが、MHの8話も相当にヤバいということがよくわかった。こういう回を見せられると近年のプリキュアがちょっと物足りなくなってしまう。あかねさんのためになりたいひかりと、ひかりのためになりたいポルンの対比も泣かせる。脚本は羽原大介、絵コンテ・演出は座古明史。