びびたるタルタル

目覚めると、汗をかいている。季節は5月。これからさらに暑くなっていくというのに先が思いやられる。わたしは暑さよりも寒さを好む。

富野由悠季機動戦士ガンダムZZ』5-10話。5話「ジュドーの決意」で見られるようなZとゲゼによるモビルスーツ・ボクシングはのちのGガンダムにもつながるような滑稽な戦闘シーン(Gガンが滑稽というのではなく)で、悲惨で難解なZから作品を一新しようとしたのだなという制作陣の意気込みが感じられる。前作では単純に「つよい敵パイロット」だったヤザンに親しみすら感じるまぬけさが付与されているのも、Zの視聴者はおどろかされるポイントだろう。ハマーンとの会話を回想(というよりも妄想?)しているマシュマーの目線=フレームワークが、薔薇やワイングラスを弄ぶ手のうごきだったり、ひらいた胸の谷間だったりと性的なディティールに向いているのもユーモアをつくりだすひとつのポイントになっている。戦闘の背景が薄い、というのも作品の雰囲気をつくっているおおきな屋台骨で、ティターンズやらエゥーゴやらネオ・ジオンやらの勢力図とはほとんど無関係にシャングリラ内の小競り合いでここまでを消化している構成はずいぶんと攻めたものだなと感じさせられる。

1st→Z→ZZとつづいてきた疎まれる役割の変遷は、登場人物たちの成長を感じさせてくれるおおきな要素だが、10話「さよならファ」において、年少のエルから「うるさい! 姑ババア!」と文句を言われる「大人」として指示を飛ばすファを見ていると、姪っ子を見つめる親戚のおじさんのようなきもちになる。ババアと罵倒される彼女はまだ17歳。戦争はひとをおおきくさせる。

ほか、次回予告のジュドーの台詞回しにクセがあって、毎回たのしい。富野本人が書いているんだろうか。声を務める矢尾一樹はZにもちょいちょい出演していたのですこしふしぎな感じがある。


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昼はひき肉とキャベツのブルグル。祖母といっしょに食べながら、『返校』4話を観る。クイーンズ・ギャンビット然り、「依存症」というモチーフは流行しているのだろうか? これは「ジレンマに悩む」、ということでもある。「それ」に手をださなければ、力を発揮できない。ラジオで話したやりがい搾取の話にもかさなるところがある。この深い穴から這いでるには、忌々しい手がかりをつかまなければいけない。現代に生きるとは、そういうことなのかもしれない。いつ何時もスマホを手放せないわたしたち。生徒に手をだす先生はマジでクソゴミだなという自身のうちに起こる反発のでかさに少しおどろく。そこに愛があるならいいですが、、というときの「愛」っていったい何を指しているの。

食後はPCに向かうがあまり調子がでず。気分転換に料理。鴨汁、ひき肉レタスひよこ豆のスパイス炒め。料理同士はなぞの組み合わせだが、美味しいのでよしとする。スパイスはナツメグパクチー、ホワイトペパー。汁の具材は鴨肉、椎茸、人参。うどんやそばやもちで食べてもおいしそうな味がする。生野菜が食べたいと母がいうので、きゅうりをスライスしてきざんだキャベツとマヨや塩、酢、ごま油などで和えてだす。