オン・ザ・グレイヴの夕餉

高校時代の友人がいんすたをフォローしてくれてなつかしいきもちになったのをきっかけに、そういえば去年だか一昨年だかに同窓生と同じ名前のひとが逮捕されていたのを見かけたんだよなとあらためてしらべてみると、それはやっぱりわたしのよくしったひとだったし、しかも未成年に対する淫行と、その撮影の容疑で捕まっている。こんな風にして同級生の消息をしるだなんて、かなしすぎやしないか。「いつかやると思ってましたよ」とは真逆の、「そんなことするようなやつじゃなかったんですよ」の印象なので、余計に悲哀がある。もうひとつおどろいたのは、すでに釈放されていて、逮捕以前と同じ職業で難なくやっている感じがうかがえたことで、性犯罪での逮捕歴があったとしても、ひとはまた同じ場所に身を置くことができるのだと感心の念さえおぼえた。

トロプリ12話。ローラの顔芸にわらう。スタッフロールを見ると、作画チームは作監フランシス・カネダ率いるフィリピンのチームがメインのよう。かつてはポール・アンニュエボとともにフィリピン回は味のある作画だった記憶があるが、ずいぶんと様変わりしたように思った。いや、あの顔芸こそが「味」なのだろうか。

古くから家に飾ってあった蛇の皮の移設作業。比較的おおきな額に入れ替える。もとの額に入っていた紙がじつは祖父宛の賞状で、「歴史」のようなものを思わず感じた。


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昼はいとことラーメン。ニラが山のように入ったあんかけラーメンを食す。とろみによって蓋をされた丼はなかなか冷めないために麺をすするのに時間がかかる。のち、喫茶店で真っ青のクリームソーダなどを飲みながらさいきんどうよと談義する。いつの間にかこんな年齢になってしまったねとわらいあいながらも生身のやりとりはたのしく、これから毎月ラーメン屋に行こうと約束をむすぶ。外では雨が降ったりやんだりしており、もう梅雨の時期かとユーウツになる。家まで送ってもらったついでにリビングで茶を飲み、自宅にいた母と祖母と4人で韓ドラを見ていると、しごとから帰ってきた妹から「なんで4人して並んで韓ドラ見てるの?」と冷静にツッコミが入る。

今日の料理、豚バラ、玉ねぎ、ピーマンのオイスターソース炒めごままみれ、豆麩とあぶらげの味噌汁。どちらも美味なり。顆粒のあごだしパワー。食後は季刊『d/SIGN』をパラパラ読んでデザインエンジンにオイルを注ぎつつ、早めに就寝。未来のわたしのためにせっせと古い雑誌を買っていた過去のわたしに感謝する。