融解曲線パントマイム

さあ、原稿を送るぞとメールにファイルを添付してからの確認・修正の時間。ここで粘り腰を発揮することが、よりより制作物を生みだす支えになる。そんなことを思いながら、語尾を言い換えたり、語順を整序したりする深夜1時。しばらく奮闘したあと送信し、ひさしぶりに富野由悠季機動戦士ガンダムZZ』を11話から13話まで。

11話「始動! ダブル・ゼータ」でZZが初登場する際、容赦なく宇宙にひとを放りだそうとするルーとジュドーが怖い。1stやZとは異なり、合体ロボットとして設計されており、スーパーロボットへの目配せが感じられる。12話「リィナが消えた」で、ガンダムのボディにザクの頭をつけたZザクが登場するが、登場するロボット(モビルスーツ)が量産機だからこそできるこうした遊びは愉快だと思った。喜劇性を前面にだすための演出のひとつなのだろう、Zに比べて台詞間の間が早いカットが散見され、キャラ・スーングレミー・トトの芝居がかったテキスト・演技と相まってヘンテコさが強調されていた。これまで出ずっぱりだったマシュマーを強引に退場させる話の運びもウケる。

ひとつのワークがひと段落ついたとはいえ、目の前にはいろんなやるべきことがあり、思考も手もとも渋滞を起こしているが、まずは息抜きにと麻雀を打つ。サンチャ。廣瀬純の『シネマの大義』をテキトーにひらいてパラと読み、ああ、マジでサイコーだよという気分になる。どの記事を読んでもおもしろい。やっぱりこういう脚力だよなと思う。


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午前のうちの半分はコンペ用とついったなどにあっぷするグラフィックの微調整につかい、あたまが焼ききれそうになったのでハムチーズエッグのホットサンドをつくって食べ、ZZを15話まで観て寝た。「幻のコロニー」はなんと前編後編の2話構成! 双子の女王、ムーン・ムーンという月モチーフのコロニー、土着的な宗教性……とのちのターンエーガンダムを彷彿とさせる設定に、胸がときめいた。テンションの乱気流によって場に起伏を生みだすキャラ・スーンに感じる惜しさの正体は何だろうか。

献立、ちくわとチーズの和えもの、焼肉サラダ。牛肉と玉ねぎを塩胡椒とマスタード、醤油、にんにくで炒めたのち、刻んだレタスの上に盛り、カットしたプチトマトを散らす。うまし。マスタードとにんにくがしごとをしている。

同人誌の原稿中間報告会が明日あるので、掲載する詩の選定をふたつにまで絞る。もしや2篇掲載するのもありか? 奥付の構成案もいっしょにぶん投げるために、版を組む。まだ中身もタイトルも決まっていないが、ガワから固めてムードをつくっていくのもひとつの手だろう。手がかりは目に見えなくてはならない。