ニャオズ/毛毬遊び

こないだつくっておいしかった玉ねぎのクミン炒めをつくろうとしたらクミンとまちがえてフェンネルを大量に入れてしまってたいへんな思いをした。クミンは入れすぎたってたいてい大丈夫だが、フェンネルは完全にだめである。すべてを台無しにしてしまう。チーズを入れてマイルドにしたりスープのトッピングに使ったりして食べきった。ひさびさの失敗というやつである。もうまちがえないようにスパイスの入ったビニールのパックにフェンネルと書いた付箋をぺたりした。

わたしが飼ったことのあるどうぶつ一覧。猫、亀、ハムスター、インコ。昆虫になるがカブトムシとクワガタもある。こうしてずっと家にいるとなにかを飼いたくなる。近所の吠えまくってる犬はそういう理由で飼われたんじゃないか? 在宅になる前には犬を飼ってることなんてぜんぜんわからなかった(≒飼っていなかった)し。まいにちしつけの声がしつこくきこえてくることがその論拠になっている。まだその犬のすがたを見たことがない。

やけどの傷跡がかゆくなってきた。かさぶた的な質感もあらわれはじめている。目立つおおきさで、すこし愛らしいきもちも生まれる。タトゥーも似たようなものなのか。消えない傷跡、死ぬまでずっといっしょに生きていくもの。レディメイドの物品に傷や跡をつけて、自分だけのものにしていくように、わたしのからだをわたしのものにしていく。


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先日のカレーwith愛しきスッカラちゃん


つくおきと冷凍ご飯をチンして朝食としたのち、『ことばと』vol.1を読む。昨日寝る前に小笠原鳥類のはじめのところまで読んだ。阿部和重の「hunters and collectors」の複数形sについてなんか考えをのばそうと思ったがまあいいかとなってそのまま寝た。ogre you assholeからはじまり、satellite stories、bjork、those dancing daysとかけてゆく。途中、シャワーを浴びて白桃シュークリームを食べる。甘いものひさびさーって感じで幸福感につつまれる。「幸せそれから幸せ、いつまでも幸せとこしえに幸せ」というやつだ。どうしたって入沢康夫の『倖せそれとも不倖せ』を思いだす。rubikをかけて、「the dark continent」をエンディングにかけてほしいと思った。いったいなんのエンディングに。


かけてほしくない?

base ball bearをかけながら餃子をつつむ。完全に夏だ。中高生の頃にいちばん聴いていたが、そこで描かれる青春とはまったく無縁の日々を過ごしていた。ときすでに、「あとの祭り 永遠か」である。豚バラブロックが売っていなかったのでひき肉でやる。買いだしに行く道中、明るい時間から居酒屋のテラス席で飲んでいるひとらがいてサイコーだなと思った。わたしもはやく外でビールが飲みたい。餃子は先日の味つけスタイルで、タネは生のまま(前回はまあまあでかい肉塊をそのままインするので先に焼いた)。おいしくないことはないのだが、なんだかパンチのない味になってしまい、だめだった。こないだのがうますぎたのだ。だって人生で食べてきたなかでいちばんおいしい餃子だったのだから、、またちかいうちに量産しておくとかたく決意する。文句をいいつつも冷凍しようと思ったぶんまで平らげる。ギョーザッザッザッ!