侮られ・軽んじられ

入浴の折、ニャンズがズダダダダとダッシュしてきて様子を見に来たのだが、かたわれがフタの空いた湯船の縁にからだを預ける際に勢い余って下半身を湯のなかにダイブさせ、そのまぬけさにひとわらいする。妹は濡れたニャンを拭きながら「半身浴してきたのね」と形容していて、もうひとわらいする。

夜、卵スープ、豚バラ大根長芋のチーズかつぶし炒め。うまい。少量ながら白米が食えるようになった。

9割がたわたしの担当分は業務をおえながらも半年以上放置(!)されているワーク、様子伺いの連絡をしても一向に返信がない。ちょっと信じがたい。わたしもべつのワークではひとを待たせているのでえらそうなことはいえないが、せめてなにかしらの応答ぐらいはしてほしい、、あるいは複数の案件をひとまとめにしているワークなのでやったところまでの精算をするとか、、ひとからなめられるのには慣れているが、ふつうにつらくなってくる。

しらないあいだに未解禁だったプリキュア楽曲がサブスク解禁されたということでさっそく聴きたかった曲を探す。これまでなぞのカバーしか配信されていなかったうちやえゆかwith Splash Stars「まかせて★スプラッシュ☆スター★」があるのがうれしい。「ピカピカ神秘か!? スプラッシュ☆スター」「チカチカ叡智か!? スプラッシュ☆スター」。天才の歌詞さばきである。咲舞ver.のガンバランスも探したがなかった。入れてくれ!

夜、麻婆豆腐(not辛味)。うまい。辛いほうが好きだが、胃腸のことを思って豆鼓醤で手打ちした。

避妊および去勢手術を数日後に控えた手前、ニャンズのかたわれの発情期がはじまる。かたわれが発情するということは、もう一方も触発されていきりたつということである。狂ったようにからだをそこらじゅうにこすりつけ、おおきな声で鳴くようになり、交尾がはじまってしまったら困るので、できるだけ2匹をバラバラにしておく処置がとられる。リボンなどで遊んでやると気がまぎれてよさそうだ。

詩素vol.12半分ほど読む。詩誌を読むのもめちゃくちゃひさしぶりな気がする。わたしとは異なる詩法の作品が多く、新鮮なきもちになる。

夜、タンドリーチキン、ちくわとチーズとキャベツのかつぶしチーズマヨ和え。うまい。



547


積み本山脈をくずそうとカール・シュミット『政治的なものの概念』を読みはじめる。概念定義をするための本なので、「これは政治的ではない、これも政治的ではない」と(当時の)世間一般的に「政治的」とされているものをつぎつぎにつぶしていくスタイルで書きすすめられており、ゆえに、たらたらしていて読みすすめるきもちがあまりおきない。薄い本なのでババーっと読んでしまいたいきもちはあるのだが。

ドンブラ46話。獣人問題解決回。これまでお茶目キャラクターだったジロウがまじめ演技をしているおかしさ。たしかに彼の置かれていた生育環境(友人も、恋人もすべてまぼろしだった)は相当過酷なものなのだが、まったく悲惨に見えないのがすごい。キャラクター造形のちからを感じる。また、獣人への宣託(?)を告げる際のタロウのまばゆいかがやきにもわらった。どんだけ光らせれば気が済むんだ。

ドンブラ47話。脳人ドンブラ会議回。会議方式でもろもろが説明される演出はエルゴプラクシーのクイズ回を観て以来大好きなので、まさかドンブラザーズでも!とうれしくなった。途中、めちゃくちゃ画質のわるいカメラによって撮影されているシーンが挿入されており、そのユーモアのだしかたも攻めているなと思った。ヒトツ鬼が同時に二体登場し、しまいには雉野とタロウが彼らに吸いこまれてしまうというヒキも印象的なのだが、まったく終盤感がないのがウケる。

夜、さつま揚げのチーズオムレツオイスターソース味、しめ鯖刺し身、寒天スープ。うまい。

夜、プルコギ。キムチ、卵、海苔をトッピングしてビビン丼風にして食べる。うまい。

ひろプリ2話。ソラ掘り下げ回。とにかくソラ/キュアスカイがかわいい。しっかりとキャラの魅力が伝わってくる作劇・作画で、今後の掘り下げにも期待ができそう。ソラがかつて抱いたヒーローへの「あこがれ」を、ましろからソラへのきもちにも変奏するナラティブのありかたもよく、ここからふくらんでいくだろう成長と絆を想像するだけで胸がいっぱいになる。キュアスカイがくりだした「大回転プリキュア返し」は、ゲッター3の「大雪山おろし」みがあってよかった。

ドンブラ48話。新生ドンブラザーズ結束回。ソノイ・ソノニ・ソノザがドンブラサイド移ったことによってあらわれたソノシ・ソノゴ・ソノロクがさっそく(というかもう最終話2個前だが)「ソノシゴロク!」と雑な呼ばれかたをされているのにわらう。まぼろしの友人たちのかなしみを背負ってジロウが闇ジロウと統合するくだりは、その見た目の変化のさせかた(ちゃんとふたりが混ざって見えるスタイリング!)も相まってグッときた。巨大化したヒトツ鬼を無視するという展開に、ドンブラザーズに限界はないのだなという思いをつよくする。なかなか合意することがなかった脳人とドンブラチームの面々が、ひとつになっておわる爽やかなEND、めちゃくちゃよかった。

ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお』を50頁ほど。アウシュビッツ収容所において、ゾンダーコマンドがいかにして4枚の写真をおさめ、それらがどのようにして現代にのこされるに至ったかについて書かれている冒頭の「地獄からもぎ取られた四枚のフィルムの切れ端」、壮絶である。ゴイティソーロの『サラエヴォ・ノート』を読んだときを思いだす。本書のサブタイトルにも使用され、本文中でも多用される「もぎ取る」という動詞のちからづよさが印象的である。読みおわったら何か書くかもしれない。