ペディアのほうで会話をしかける

平方イコルスンスペシャル』を無料公開にかこつけて読み切ろうとするが途中で沈没。目が覚めたらひらいていたページにアクセスできなくなっていた。

デヴィッド・リンチツイン・ピークス』(1991-1992)15-16話。ずいぶんとひさしぶりに観る。留置所でホーン兄弟が幻視する幼少期に出会った少女ルイーズのシーン、懐中電灯を用いた照明とスローモーションによる幻想感が際立っていた。ホーン兄が逮捕されたことを聞いたリーランドの顔もきょうれつ。あまりにウキウキでフラフラ運転をするリーランドと、それを目撃したクーパー&ハリーがくりひろげるサスペンスもよかった。マディの死体発見でおわるヒキもすばらしい。つづく16話は冒頭の捜査官4人の連れ歩きからはじまり、カフェでのノーマとその母をとらえるアオリや、ハロルドの手紙を読むシーンでのクーパーの瞳へのズームとドナの口もとへのズームなど、構図へのリキを感じた。もはや恒例となったマジカルな推理シーンにおいて、いろんな人物がひとつの場所に集まってくる展開にはテンションがアガった。クライマックスのリーランド/ボブ絶叫シーンで室内に雨を降らすために、スプリンクラーをいじるカットを事前に入れておく「ロジカルさ」がチャーミングだと思った。そんなものどうでもいいと思っているくせに!

夜、海老と卵の炒めもの、鶏バタじゃが。うまい。



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西尾大介ふたりはプリキュア』(2004)21-36話。こちらもひさびさ。21話、ツイン・ピークスと同じく雨の演出がすばらしかった。キリヤが自らの正体をほのかに告げるシーン、水は土手のあちこちからあふれだし、手に握っていた傘は飛ばされ、濁流に流されていく。そうしたシリアスな場面を前半に置きつつも、キリヤがドツクゾーンの一員だったことを聞いて驚いたなぎさの口から放たれたポテチのカスが、顔面にびっしりと張りついたほのかのカットを挿し入れる手際がいい。直前、ポテチの袋をくわえながら喋るなぎさのモゴモゴ言葉を、唯一メップルが聴きとるシーンがあり、さりげないながらもふたりの絆を伝える描写としてグッときた。

22話、ほのかの愛犬・忠太郎のPOVから始まるのにびびる。そして前触れなく人間の言葉で喋る犬たちにもおどろく。研究発表会回でもあったが、ザケンナーの前兆としてプラネタリウムの映写装置を画面の端に映しておくテクがいい。ラスト、「その夜、ほのかは泣いたんだって。涙が枯れるまで泣いたんだって」となぎさのナレーションとともに、ほのかの物思い縁側カットが登場することのエモーショナルさがすさまじかった。キリヤ回に直接つなぐのではなく、1話のスパンを配することの衝撃。今回が「再会」を描いていることも痛切な共鳴装置として機能していた。

23話、イルクーボ出現時に湖の手すりをゆがませているのがよかった。敵の脅威を絵で伝えること。OPの起き上がりカットが本編にでてきたのもうれしい。反復のちから。

24話、なぎほのが物理的に激突する場面、ぴったりと顔面がくっつくデフォルメ描写がかわいかった。ポルンが登場する第一部完的な話だが、彼の登場とともに光に包まれるほのかの家とおばあちゃんがユーモラスなたたずまいだった。

25話、CG巨女のクイーンにおどろく。25話にしてラスボスと邂逅する流れに、本作はもともと2クールを想定してつくられていたのだろうかと思った。五條真由美が、当初は1クールでおわるかもしれなかったとインタビュー動画で言っていた気がする。

26話、マーブルスクリューを放ったタイミングでAパートがおわる構成のアツさ。ジャアクキングとの決戦ということで、挿入歌つきバトルなどほぼ最終回の様相があり、ここで第一部完とするのが正確だと思った。

27話、社内にそなえられたテレビで流れていた台風のニュースをきっかけに、1人の社畜オフィスビルのガラス窓を突き破って「敵」になる展開のヤバさ。それを目撃していた同僚がすぐさま記憶をなくしてなにごともなく元の状態に戻るのがまたよかった。

28話、回転する扇風機の羽越しになぎさを映すレイアウトのよさ。うだる暑さのなか、妖精のやりとりをぼんやりながめるなぎさの表情のよさ。まだたたかいは続くのだと悟ったふたりの弱音が、ポロポロとこぼれていく中学生性の強調。キレキレのアクションと、汗と光の演出。「演出 西尾大介」のクレジットを見て、そのリキの入りぶりに納得した。おどろくべきことに今回が初クレジットであり、つぎにその名が刻まれるのは次シーズンのMax Heartに入ってからである/2022.05.08加筆:まちがい。初代42話にもクレジットがあった。作画にもエロスが感じられた。作監ははっとりますみ。

29話、身を挺してなぎさを助ける藤P先輩。これまでなぎさの好き好き(照れ照れ)描写ばかりでそのひと自体の魅力があまり伝わってこない作劇だったが、ここにきてカッコよさが光った気がする。

30話、パワーアップアイテム回。ブラックとホワイトが光のパワーをポルンから受け取る際の反動描写がすごい。アイキャッチが変わったほか、EDにでてくる敵幹部も差し替えとなり、その細やかさにしびれた。

31話、鉄骨カンフーアクションのよさ。ポルンの幼児性が強調され、幾度も反復されるのは第2部の特徴だと思った。ひさびさのなぎさパパの登場にもうれしくなる。ジャアクキング復活時の三幹部の呆け顔がウケた。

32話、第1話の遊園地ふたたび。人物だけでなく、場所の再登場もうれしいギミックだ。第2部のギャグキャラとして早くも存在感を放っている敵幹部・レギーネ変身後の髪が丸まる際のSEのふざけかたがひじょうによい。

33話、8話の再演としての莉奈と志穂。その構図だけで泣ける。志穂が決勝点を決めるアツさ。オタカク女子部員に扮するレジーナのかわいさにも目が惹かれる。変身前でもバリバリうごけるなぎさがカッコいい。そんな彼女にカードコミューンを投げるほのかの作画がサイコーにすばらしかった。勢いのあるぐんにゃりくずし作画。担当は山田起生。次回予告で唐突にGガンオマージュがでてくるのにわらった。

34話、アバンの三幹部の小声→大声やりとりもそうだが、気弱状態から壁ぶっ飛ばしのレギーナの「ギャップ」が、小田島先輩にも通ずるドラマ装置として活かされているのに感心した。

35話、変装ほのかのあやしさ/かわいさ。変身シーンでもその格好なのがいい。細部への手ぬかりのなさ。ちょっと作画の弱い回だったが、そのみだれがおもしろく作用している感じがあって、巧い、と思った。

36話、以前にもあったメップル勇気ふりしぼり回。そうなる前に、彼自身に敵がつよいと言わせていることが効いていると思った。スポットが当てられるザケンナー2人がかわいい。

夜、牛バラ炒飯。うまい。