norepinephrine noreply

音信不通だったコンペ、作品を受け取りましたという連絡がやっときた。英語で催促するのが億劫だなと思っていたのでよかった。wetransferの相手がダウンロードしたことがわかる機能、とてもよい。

献立、キャベツと干し海老のスープ、牛ニラ炒め、キャベツとツナのすだち醤油サラダ。せんじつの餃子もニララーメンもそうだが、ニラにハマりそう。

ラジオ。1週空くだけで感覚をとりもどすのに時間がかかる。リスナーの存在が放送をかたちづくることがわかる。放送後、見出しをつけ、寝る。

起床早々、せんじつあっぷされているのをしった小泉明郎の新作をゆーちゅーぶで観る。


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小泉明郎の新作、原美で体験した地獄がよみがえるようなおそろしさを感じました。映像がついたぶん、具体的な手触りがあって、内臓を素手でつかまれるような痛みと衝撃があります。幾度も画面に映る「城」の象徴性にも思い至ります。音声1ループ冒頭15分だけでもおすすめです

マジでキレてんなと思います。これは原美の展示を観たときの感想ですが、サウンドスカルプチャーから映像作品と化したことによって、質のちがう恐怖がここには刻印されたように感じられます。また、上記のついーとで触れた、「城」という権威の象徴が、「オリンピックのムード」を高揚させる聖火リレーの記録映像にくりかえし登場することは、特筆に値することだと思います。音声でくりかえされる「彫刻」の意味合いにも、新たな含みをもたらす存在としてその建造物は聳え立っています。映像にもわたしの地元の風景が映りこんでいますが、せっかく足を運べる距離で観れたのだから、そのグロテスクさを、生で目に焼きつければよかったなと思いました。


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ティーヴ・ハルフィッシュ『映像編集の技法 傑作を生み出す編集技師たちの仕事術』を3章のおわりまで。読むべきところがとても少なく、期待はずれの印象。なぜかといえば、本書に登場する映像編集者たちは、映画において最も重要なのは「ストーリー」だと口を揃えて主張しているからで、つまりはここでは「編集」もそれに奉仕するようなやりかたでしか語られていないのだ。松本俊夫の洗礼を受けているわたしにとっては、そんな映画/映像観は退屈でしかなく、ペイシングとリズムの話もタルコフスキーの言葉を読んでいたほうがよっぽど含蓄がある。エクスペリメンタルフィルムのことをこのひとたちはいったいどう考えているのだろう? 取り上げられている作品がハリウッド映画中心であることをもっと警戒するべきだった。のちの章に何か見出せればよいが、、