弁別嘔吐くちゅるくちゅる

パソコン音楽クラブ、というよりもその一歩手前、アジカン経由の羊文学に端を発するのだが、興味関心が萎みきっていた「邦ロック」(という括りももう20年代には効力をもたないか)への熱情がじわとふっかつしてきていて、それはなによりもAppleMusicのレコメンド機能が一役買っていて、ともかく、新しいものに手をのばさなくなる感性の老化にブレーキをかけるような出来事だとよろこばしく思っている。10年代後半からは、洋楽ばかりにきもちが傾いていたのだった。今日はニューヤナセを聴いていた。CHAI的ヴォーカル、ミツメ的単音ギター、フューチャーレトロな楽曲、珍妙リリック、どれをとってもたのしさがある。ほか、何か聴いたことのあるバンドの名前も浮かんでいたのだが、輪郭をつくらずに消えてしまった(フーバーオーバーみ?)。

ダンバインのブルーレイボックスの発売予告のナレーションがめちゃくちゃ当時と変わってしまっているなとわらっていたのだが、ちょうど再生をやめたとき、テレビからも若本の声がきこえてきてさらにわらってしまった。


youtu.be
これである


麻雀を何局か打ったあと、まずは簡単な小説から片づける。すぐれた小説を読んだあとに自分の書いた小説をながめると、ほんとうに雲泥の「差」しか見えてこないので気落ちするが、こうやって書かないことには成長もしないので、やっていくしかない。書いているうちに勝手におわりを迎え、夜が明ける前に寝る。


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日が沈んでしばらくしてから目覚める。わたしのあたまのなかにあるのはグラフィックをしあげることとプリキュアの第1話を観逃さずにリアタイすることで、それを為すためにたくさん寝たのだったが、そのおかげで夢を見、路上で薄くておおきい牛たんを友人たちやしらんひとたちと焼いて、せんべえのようにパリパリいわせながら食べていた。この(半)路上で何かを食う夢がそれなりの頻度であらわれるのは、いったい……。ブログを巡回したのち起き上がり、昨日ののこりでごはんを食べる。

グラフィック。気づけば1_WALLぶりのコンペ応募になる。そもそも1_WALL自体がはじめての応募だったので、人生にどめだ。〆切日の前日夜になるまで着手しないということで、手をつけるまではモチベーションの低下が著しかったのだけれども、応募作品のコンセプトとイメージだけはあたまにあったので、それを画面に定着させていくにつれてテンションがアガりはじめ、次第にいったれやったれのきもちになっていった。3作品まで投げられるということだったので、本命以外もつくってみることにし、WCシリーズのグラフィックをリメイクすることにした。テーマにぴったりなのである。夜通し制作をつづけ、それぞれだいたい完成する。よい結果がのこせるとよいですね。あなたもぜひ祈っていてください。

朝はたらこかつぶし卵かけご飯。うまし。起きてきた妹にもつくり、土田豊『トロピカル〜ジュ!プリキュア』をいっしょに観る。とにかく作画がつよい。ドタバタテイストがたのしく、ハトプリのノリを思いだす。作監は上野ケン。演出は土田豊。次回予告を見るに、つぎもわりと手がこんでいそうである。

WEBアニメスタイルのインタビューを読みながら気づいたのは、わたしはもともと作オタとしてアニメを観ていて、これはいまのように映画にのめりこんでいく以前の傾向であって、つまりは松本俊夫を手にとる前から画の優位性に重きを置いていたのだなということだった。むしろその志向があったからこそ、躓くことなく実験映画の世界に足を踏み入れたのだし、文体の世界に埋まっていったのだろう。いまさらながら、へえ、そうだったんだと自分に自分でおどろいている。